ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

詩、みつける

2012-03-17 20:33:02 | 
もしもたくさんの孤独な夜の向こう側にきみがいたなら

わたしは君を見つけることが出来たのだろうか

光りのペンキを持った少年が次々に世界を塗り変えていくのを

ずっと見ていただけだろう


阪森郁代「ボーラといふ北風」秋海棠

2012-03-17 05:55:51 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
火祭りの一夜は明けて視界にはただ漠然と木々のしづもり

火祭りのほの暗い明るさや喧騒。一夜が明ければ視界には漠然と木々のしづもりが対照的に広がっている。まるで、昨夜が夢だったように。木々も火祭りを見ていたはずだ。その火祭りが始まった年からか、木々たちの生まれた年からずっと。