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阪森郁代「ランボオ連れて風の中」銀河の中に

2012-11-18 05:52:59 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
星雲を抱(いだ)けるままに佇(た)つわれら野にしなやかな橋脚となる

把握の大きな一首。星雲を抱くとは頭上にという意味だろう。その状態で佇つわれは野にしなやかな橋脚となるという。星雲を渡る橋の脚。私とあなたの間には橋がありその橋の下には星雲が流れている。そのことを想像すると世界が少しだけ美しくなる。