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短歌人5月号「村の時間」御厨節子、同人2

2011-05-18 06:44:59 | 平成23年短歌人誌より
白雲を背にして立てる夏帽の少女さびしも時のかなたに

夏帽と言えば下記の句。

わが夏帽どこまで転べども故郷
寺山修二「花粉航路」

つまり夏帽は遠い故郷や幼かった時間を喚起する。白雲を背にして立てる少女の映像はとても眩しく鮮明だ。けれど、もう二度と戻らない「時のかなた」なのだ。

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