ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

ランブルフィッシュ 山田航 角川七月号

2010-06-28 06:29:19 | クンストカンマー(美術収集室)
いまひどい嘘をきいたよ秒針のふるへのさきが未来だなんて

この嘘を聞いたのは少年だろう。少年は今が永遠に続くと信じているからだ。しかし、いつしか有限で一度きりで止められない時間に気付く。それを知った時から大人になるのだ。秒針の震えと信じたくない少年の姿が重なる。

斎藤典子 サイレントピアノ

2010-06-26 06:07:21 | クンストカンマー(美術収集室)
ねつとりと汗ばむ真昼どこからか香草の匂ひに感応してゆく体
人間の五感の中で一番本能に強く訴えるのは嗅覚ではないかと思う。匂いを受け入れることが出来れば他はあまり気にならなずに受け入れることが可能ではないか。そんな匂いに感応している身体。ねっとりと汗ばむ真昼。非常にエロチックなものを感じる。