僕が死んだら、すごいと言ってくれますか？

　明日は燃えるゴミの日だ。こげた肉じゃがを捨てるには良い日じゃないか！！くわぁ！

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　おれっち。痛いとか辛いとか我慢とかが嫌いでね。だからぜひとも死ぬ時は、太陽光線を浴びたふかふかの布団に身体を預けて、スヤスヤと老衰したいなと思っているんですよ。しかし、もし死後の世界があるのなら、それはひどく恥ずかしいことではないだろうか。

　と客先の年配の女性が目に涙を溜めながら「私できません！！」と声を荒げるのを聞いて、職場の人たちがオロオロしているのを見ながら思った。

　黄泉の国にはプレスリーやヒトラー、大滝秀治（存命？）などの先輩たちがいるのだろう。恐らく彼らが僕に話しかけてくる第一声は「どうやって死んだの？」ではなかろうか。その時に「え…と、布団の上でスヤスヤと…」というのは酷くダサい気がする。

　やはりここはガツンと言ってやりたい。「機関銃で蜂の巣にされちゃって…」、「ギロチンでズバッと逝きました」などなど。この時に「首吊りまして…」などと言ってしまうと、悲壮感が漂ってしまうのでよろしくない。自殺はイクナイ！

　どんな死に方をすれば「マジで！！」と石原裕次郎に言ってもらえるだろうか。どうすれば、ボニー＆クライドやマリーアントワネットを超えられるのだろうか？というのを、涙ながらに職場の人の悪口を僕にだけ打ち明ける女性の話を聞きながら考えていた。

　やっぱ仏恥義理ナンバー１は宇宙漂流だね。スペースシャトルなんかで船外活動をするも、なにかのミスで体が船体を離れちゃうの。残されたエアはせいぜい分単位。やがて酸素がなくなり死を向かえるけど、永遠と宇宙を飛び続けるボディ。

「イヤ～宇宙で漂流しちゃいましてー」

　なんつったら、タコ八郎もびっくりだろう。というのを、今後の会社の方針を決める会議の場で

「私あと15分で帰りますからね！！」

　とマジギレした女性の声を聞きながら思いました。どう？ヤヴァイ？コメディタッチの小説にしたら面白そうじゃない？