国際女子サッカークラブ選手権決勝が25日、さいたま市のNACK5スタジアム大宮で行われ、なでしこリーグ覇者のINAC神戸は延長戦の末、欧州女子チャンピオンズリーグ2連覇のリヨン(フランス)に1―2で敗れ、初代世界女王の座を逃した。
メンバーのほとんどがフランス代表という欧州女王を相手に、序盤は守備に追われる場面が目立ったINAC神戸。前半34分には中盤でパスをカットされ、FWトミスのドリブル突破を許すピンチもあった。それでも同39分、FW川澄のシュートのこぼれ球を拾ったMFチ・ソヨンが左足で豪快に蹴り込んで先制。INAC神戸が1点をリードして前半を折り返した。
カウンターで決定的な場面をつくるなど、猛攻を仕掛けたリヨンが後半35分についに追いつく。左サイドからのロングボールを受けた途中出場のDFフランコが左足でゴールにねじ込み、試合を振り出しに戻した。
INAC神戸は同38分、絶好の位置でFKを獲得し、大野が直接狙ったが枠外。GK海堀は好セーブでピンチをしのぎ、1―1で10分ハーフの延長戦に突入した。延長戦でもリヨンの攻撃をしのいでいたINAC神戸だったが、延長後半3分、DF甲斐が相手選手を後方から引っ張ってしまいPKを献上。DFボンパストールの左足のキックは右ポストに当たってゴールに吸い込まれ、リヨンが決勝点を挙げた。
同選手権は日本女子サッカーリーグが主催し、初開催の今回は国内外4チームが参加した。
※引用しました。
◆J1第33節 札幌0―2横浜M(24日・札幌ドーム) 札幌のFW中山が、今季ホーム最終戦となった横浜M戦で後半45分から途中出場。磐田時代の09年11月28日の広島戦以来1092日ぶり、45歳2か月と1日でJ1の舞台を踏み、自身が持つJ1最年長出場記録を3年更新した。
チームはシュートわずか3本で横浜Mに完敗。今季27敗目、年間84失点でともにJ1ワーストを更新したが、中山は約3分間ピッチに立ち、サポーターに存在をアピールした。横浜Mの元日本代表DF中沢を背負い、頭でパスを通す場面が唯一の見せ場。それでも「ミスなしだからね。1本のパスは成功したから100%。2本、3本と伸ばしていければいいと思う」と衰えぬ闘志を見せた。
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人気テクノポップユニット・Perfumeの新曲「未来のミュージアム」が、来年3月9日公開の『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』の主題歌に決まったことが24日、わかった。初の海外ツアー『WORLD TOUR 1st』最終のシンガポール公演のステージで発表された。同曲は2013年第1弾シングルとして、来春発売される。
国民的人気アニメ『ドラえもん』は、現地でも1992年から放送されていることから、PerfumeのTシャツを着てサプライズで登場したドラえもんが「シンガポールのみんな元気かな? 僕のこと知ってますか~?」と呼びかけると、客席のファンは手を振りながら大興奮。Perfumeとの息の合ったトークのやりとりが英訳されスクリーンに映し出されると、温かい笑いに包まれた。楽曲はお披露目されなかったが、かしゆかは「とってもかわいくて、楽しい曲」と説明した。
Perfume初の海外ツアーは先月26日の台湾を皮切りに、香港、韓国、シンガポールの4公演を開催。日本では5万人規模の会場のチケットも完売させるPerfumeがあえて原点のライブハウスに立ち返り、曲の展開とともに目まぐるしく変化するLEDの映像と一糸乱れぬハイヒールダンスで各地を熱狂させた。
これまで北京語、広東語、韓国語で自己紹介してきた3人は今回、英語であいさつしたものの、かしゆかが「日本語わかる人!」と呼びかけると大多数が挙手。これに気をよくしたのっちは、客席の女性にマイクを預けて通訳に任命。あ~ちゃんのロングMCをシンガポール英語のシングリッシュで端的に即興通訳するなど、アットホームな雰囲気に包まれた。
「レーザー・ビーム」「Spending all my time」「チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)」「ポリリズム」など新旧楽曲をまじえた全17曲を熱演。海外公演を実現させるためにレコード会社移籍を決断した葛藤を涙ながらに告白したあ~ちゃんは「もっともっと大きな会場でやりたい! もっともっとシンガポールの皆さんと長く一緒にいたい! 私たちを通してもっと日本のことを知ってもらって好きになってほしい。もっともっと私たち、シンガポールの皆さんに発信できるよう、しっかり努力します」とさらに大きくなって再会することを約束していた。
アンコールでは、日本語で「もう1回! もう1回!」コールが続き、終演を告げるアナウンス後も「ポリリズム」の大合唱。熱狂的な声援に胸を打たれたメンバーが影アナウンスで「See you again」と応えると、客席からは「ありがとう!」「おつかれさまでした」の日本語がいつまでも飛び交っていた。同公演の模様は、日本国内の映画館67館と台湾・台北市の劇場でも生中継されたが、こちらも即完売。約2万8000人がシンガポール会場と一体となって各地からPerfumeにエールを送った。
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ロッテは秋季キャンプで入団テストを行っていた元西武の佐藤隆彦外野手(G・G・佐藤)が合格。今季まで阪神でプレーしていた小林宏之投手の獲得を見送ったことを25日、発表した。
伊東監督時代の西武で主軸としてプレー。北京五輪日本代表に選出された佐藤は、今季イタリアリーグのボローニャでプレー。2年ぶりの日本球界復帰となる。背番号等は未定。
小林は一昨年オフにFAでロッテから阪神に移籍。今季は1軍登板なしに終わり、戦力外通告を受け、入団テストを受けていたが、古巣復帰は叶わなかった。
佐藤は「テスト合格の一報を頂き、本当に嬉しいです。伊東監督の下、もう一度、出直し、少しでも戦力になりたいと思っています。また、自分の地元である千葉県で野球が出来ることになることを幸せに感じます。これから精一杯、頑張りますので宜しくお願いします」と喜びの声とともに、意気込みを語った。
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3年ぶりの日本一など、今季輝かしい「5冠」を達成した巨人の中で、誰よりも苦しい1年を過ごした選手がいる。右肘の故障から復活を目指し、育成選手としてリハビリに努めた脇谷亮太内野手(31)だ。今季の2軍最終戦で復帰を果たすと、15日に球団と支配下選手として再契約。背番号も「023」から「23」に戻り、新シーズンに再起を賭ける。
支配下契約直後に発した第一声に、万感の思いがこもっていた。「(契約の席で)『1年間、リハビリをして辛いこともあったと思うけど、よく頑張ったな』と言ってもらえた。支配下として再登録してもらえたので、また頑張ろうと思う」。1年前では想像できない満面の笑みが広がっていた。
プロ5年目の2010年には132試合に出場し、二塁手の定位置を獲得。昨季は初めて開幕スタメンを勝ち取った。しかし、打撃不振や右手骨折などでポジションを奪われ、昨年11月には右肘を手術。リハビリに専念するため育成選手となった。巨人の育成選手は3桁番号で最初が「0」となるため、本来の背番号の前に「0」がついた。
長く苦しいリハビリ生活。ボールを投げられず野球ができない苦悩に、早速キャンプでぶつかった。「手術して1年間リハビリしようと決めたけど、キャンプとか何回も心が折れそうで大変だった」。同様の手術をした元巨人の桑田真澄氏から「しっかり走り込め」とアドバイスを受け、この1年間実践してきた。
シーズン中は昼間にリハビリし、夜は晩ご飯を食べながらナイターを見るのが日課になった。「チームが勝つのはうれしいけど、そこに自分がいないのは辛い」。序盤のつまずきをはね返して、日本一、アジア王者にまで上り詰めたチームを見るたびに、複雑な感情がこみ上げた。本当に復帰できるのか不安もよぎったが、チームが背番号「23」を空けて待っていてくれたことも、心の支えになった。
9月29日に行われたイースタン・リーグの今季最終戦。代走として声がかかり、約1年ぶりに実戦復帰した。グラウンドを駆け回れる喜びに、自然とほほが緩んだ。その後打席にも立ち、三振に倒れると、「打てればよかったけどね」と苦笑いした。それでも、すぐさまこう付け加えた。「目指すところはここじゃないんで」。
主戦場とする二塁手は、今季の巨人で固定できなかったポジションの1つ。ブランクからの不安は否めず、「今年守った藤村や寺内と同じラインでのスタートとは思っていない。2人よりアピールしてしっかりやらないとポジションはもらえない」と偽らざる心境も吐露する。痛みがぶり返す不安もあるが、挑戦する気持ちを忘れず台湾で行われているウィンターリーグにも参加。「今年1年ずっとオフみたいなものだったし、12、1月は休みなく体を動かしたい」と意欲は高い。
契約直後には、色紙に「感謝」の2文字を書いた。「家族やトレーナーや、いろんな人の支えで成り立っているというのがわかった1年だった。そういう人たちを逆に喜ばせないといけない」。自分だけの戦いではなくなった。そして、苦しい時をともに味わった背番号「023」にも、特別な思いがこみ上げた。
「苦しいときに一緒にいたのが、(背番号の)『0』だったので、取れるのはちょっと寂しい。でも、取れないと1軍の試合に出れない。背番号『023』のユニホームは家に飾ろうと思う。忘れないように」。自らの野球人生を見直す好機となった1年を糧にし、さらなる飛躍を誓った。
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