1日に政府が国民栄誉賞を授与する方針を固めたことを受け、巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(38)は「ただただ恐縮しております」とコメントを発表した。
“恩師”である巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(77)と同時に栄誉を受けることについては「長嶋監督の受賞は日本中の方々が納得されると思いますが、私は監督に愛情を注いでいただき、20年間プレーすることができました。ですから、この賞もひとえに監督のおかげです」と謙遜。「正直、現時点で自分が頂いてもいいのか、という迷いもありますが、今後、数十年の時間をかけて、この賞を頂いても失礼ではなかったと証明できるよう、これからも努力していきたいと思います」と結んだ。
※引用しました。
「アクサ・レディース最終日」(31日、UMKCC=パー72)
前日単独首位に立った堀奈津佳(20)=サマンサタバサ=が3バーディーボギーなしの69で回り、通算14アンダーでプロ3年目のツアー初優勝を飾った。3打差の2位に野村敏京、通算10アンダーの3位に森田理香子と大山志保が入った。ただ、前日発覚した堀のローカル規則誤認騒動は終結を見ず、2日にも再度の選手ミーティングが行われる見込みとなった。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)サイドの対応に、選手側の不満が高まっている。
最後に短いパーパットを入れ、初優勝を決めた瞬間、ウルッときた。グリーンを下り、諸見里しのぶらと抱擁を交わすと、堀はせきを切ったように泣き始めた。20歳の新星が異様なムードの中たどり着いた栄光の瞬間だった。
2時間前にコースに到着すると、ロッカールームでは緊急の選手ミーティングが行われていた。単独首位に立った前日のプレー後に一大騒動となった、自身のローカル規則誤認プレー無罰の事情説明と意見交換。かんかんがくがくの議論の中で、堀は「棄権という選択肢も考えた」という。
「でも、諸見里さんや何人もの先輩が『あなたはミスをしてしまったけれど、ちゃんと自分で言いにいって、LPGA(競技委員会)が出した答え。今日は一生懸命頑張って自分のゴルフをしていきなさい』と言ってくださって…」
意を決して臨んだ最終ラウンドはスタート1番からフェアウエーセンターをとらえると、4番で第2打をピンそば1・5メートルにつけバーディー奪取。ボギーをたたくことなく後半に突入すると、11番で野村に並ばれたが「並ばれてから緊張が抜けて、ピンしか見えなくなった」と13、15番の2バーディーで再び突き放し、そのまま勝利のゴールに駆け込んだ。
「小さい時から夢見ていた、最高の瞬間だった。今でも信じられない。本当にうれしいです。早く2勝目を絶対に挙げたいです。それだけです」。しかし、その口調は神妙だった。
勝って後ろ指をさされるのは嫌だった。だからルール違反したことを自己申告したのだと、前日の心中をもう一度語った。この一件はしばらくは堀について回るだろう。しかし、その度胸と実力は証明された。憧れの全英リコー女子オープンの切符にも一歩近づいた。
※引用しました。
巨人にとってV9時代以来となる2年連続日本一を目標に掲げ、幸先よく29日の開幕戦(対広島、東京ドーム)に勝利。それでも原辰徳監督(54)は、満面の笑みとはいかなかった。
「いろんなシチュエーションを想定しておかないと。こればかりは、プラス思考だけではね…」。試合後、普段はプラス思考の原監督がぐったりしていた。
1点リードで迎えた9回。前の回の2死から登板していた山口鉄也投手(29)を、イニングをまたいで最後まで投げさせた。結局、守護神の西村健太朗投手(27)に出番はなかった。
なぜ、最終回に守護神投入とならなかったのか。川口和久投手総合コーチ(53)は「1点取られたら延長になるから」と説明した。
今季は、試合開始から3時間半を超えて新たな延長回に入らない「3時間半ルール」が3年ぶりに撤廃された。延長12回を限度に、時間制限なしで決着がつくまで行われる。その分、勝負が長引くことを想定し、後ろに投手を取っておかなければならないケースが増えるというわけだ。
となると、負担がかかるのは、ただでさえセットアッパーとして、リードしていてもビハインドの展開でも、接戦となれば毎日のようにマウンドに上がり、昨年ついに史上初の5年連続60試合以上登板を達成してしまった山口である。
とりわけ今季は春先からワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場。このまま酷使を続ければ、希代のタフネスも今度こそ壊れかねない。
一方で原監督は、開幕投手に指名した宮国椋丞投手についても後悔がある様子。「私が少し早めに発表させたことがね…」と漏らした。
宮国はこの日、珍しく制球に苦しみ、7回途中までに8安打を浴び3失点。4日前の燦燦会の会場で、宮国を促し自らの口から開幕投手を公表させたのは原監督だった。シャイなところのある弱冠20歳の若者に、余計な重圧をあたえてしまったのかもしれない。
巨人が日本一になった年の開幕戦は過去8勝14敗。原監督のもとでは3戦全敗というデータがあり、必ずしも開幕戦勝利が縁起がよいとはいえない。
絶対的本命といわれる巨人にも、それなりに悩みの種はある。
※引用しました。