この道 を観てきました
この曲を聞いたのは・・・
遠い記憶の片隅で
違っていたかもしれませんが
子供のころに見た路傍の石だったかの映画の中で この道 が歌われていたような???
もちろんモノクロの世界 私が小学校の低学年の頃のおぼろげの記憶です
なんだか当時聞いていて とても難しい歌だな~
でもずーっと体に入り込んでいた歌
そんな記憶を呼び起こすかのように引かれて観る機会が有ました
何時もなら車で15分程の映画館で見られるのですが
今回は、 かれこれ片道4~50分の映画館
隣の市の映画館でした
詩人である北原白秋 子供のような純粋な気持ちそのままの詩人であるかと思えば
隣に住む女性との関係が発覚し 姦通罪で投獄され 与謝野晶子に助けられたり
ドイツから帰国した音楽家の山田幸作が 白秋の詩に感銘を受け
その詩に曲を付けたい
と自宅を訪問すれば
自分の詩はこれが表現なので 余分な音を加えるなんて
と取っ組み合いのけんかをしてみたり
こんな二人ではあったが お互いを理解し歌として音符が加えられていった
特に感銘を受けた
歌
♪からたち♪
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
からたちのとげはいたいよ
青い青い針のとげだよ
からたちは畑(はた)の垣根よ
いつもいつもとおる道だよ
山田幸作が子供の頃の思い出のからたちの木 を歌にしたとき
白秋は よ の扱いに悩み
耕作は 歌詞にある よ にはそれぞれ皆 意味が違うよ の意味がある
曲を付けた時 よ の思いを 歌詞ごとに同じ音ではないこだわりを・・・
見事にマッチングさせて曲が完成していった
こうしたそれぞれの人間模様が、リアルに表現されていた
そして食わんがために自分たちの思いとは異なる
軍事の歌を作らなければならない時代に翻弄されていったり
最後に からたちの歌と この道 は姉妹なんだ
と言っていた言葉が妙に納得できるものであり
白秋が耕作に言った
こんな難しい曲は子供向けではないと
否定していた曲であったが,理解を深めた二人 この時代の頂点にたっていった事を知る
私にとっても難しい歌(もちろん理解力のない子供の私であったのですから)
子供の私にはまともに歌えない
音程が難しすぎる
でも心惹かれる歌詞やメロディー
難しいと思っていた歌が 何十年もたってなぜ難しかったのか解き明かされた気分
素晴しい映画を見ることができました
情報をくださったくりまんじゅうさんありがとう