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今夜の満月

2011年04月18日 22時16分08秒 | 月・星・空


今夜は満月です。。

雲が多かったですね。。



さくらの在庫も忘れぬように。。



思い起こせば、昨年2010年の6月17日、東京電力の福島第一原発2号機でトンでもない事故がありました。

当時、14時52分、なんとなくヤバい時間帯でしたが、原子炉が通常の運転中であったところ、プラントの常用系電源の遮断機が突然に誤作動して電力供給が停止してしまいました。

そのために、主タービン発電機までも停止、原子炉は自動停止となりました。

その時点で外部電源に切り替わらなかったため、制御棒は自動で挿入されて未臨界だったものの原子炉冷却の給水が停止してしまいました。

当然の事ながら、原子炉内が非常に高温となり、燃料棒が露出するまで蒸発が進み、発生した水蒸気によって圧力が急上昇してしまいました。

主蒸気逃がし安全弁や冷却系を『手動』で起動させて原子炉の水位を回復させたそうですが。

●その後、非常用ディーゼル発電機を使ってシステムは回復はしましたが、そもそもの遮断機が作動してしまった原因が⇒

『協力企業作業員が通常のメンテナンスをしていたところ、狭い場所だったので誤って電源切り替え補助リレーに接触して損傷?』したためなのだそうで。

その対策として、福島第一原発は(他のプラントを含めて)送電線の安定化装置などを撤去しました。

●この、9ヶ月前の福島第一原発の事件は、大きな教訓を残したと思います。

何十年と自動運転してきた原発でも、手動でやらねばならぬ非常事態もあり得るが、作業員が、動ける状態(環境)で残っていなかったら大惨事となる。

原子炉が安全に停止しても、最後の切り札のディーゼル発電機が動かなければ大惨事になる電源喪失の恐ろしさ。



●当時の、東電の発表。

福島第一原子力発電所2号機における原子炉自動停止について

                             平成22年6月17日
                             東京電力株式会社

-------------------------------------
<概要>
(事象の発生状況)
 ・平成22年6月17日、2号機において、発電機の異常を知らせる警報が発生し、
  発電機が停止したため、原子炉が自動停止いたしました。
(今後の対応)
 ・原因について詳細に調査いたします。
(安全性、外部への影響)
 ・本事象による外部への放射能の影響はありません。
(公表区分)
 ・本事象は公表区分I(法律に基づく重要な事象など)としてお知らせするもの
  です。

詳細は以下のとおりです。
-------------------------------------

1.事象の発生状況
  平成22年6月17日午後2時52分頃、運転中の福島第一原子力発電所2号機(沸
 騰水型、定格出力78万4千キロワット)において、「発電機界磁しゃ断器*1ト
 リップ警報」が発生し、発電機の保護装置が作動して発電機が停止したため、タ
 ービンならびに原子炉が自動停止いたしました。
  また、この事象にあわせて当該プラントの電源が停止し、非常用ディーゼル発
 電設備が自動起動するとともに、原子炉へ給水するポンプが停止したことから、
 原子炉の水位が一時的に低下しましたが、代替のポンプである原子炉隔離時冷却
 系を起動して給水を行い、現在、原子炉の水位は通常の範囲内で安定しておりま
 す。

2.今後の対応
  今後、原因について詳細に調査いたします。

3.安全性、外部への影響
  主排気筒放射線モニタ*2および、空間線量率を測定するため発電所周辺に設
 置されているモニタリングポストは通常の変動の範囲内であり、本事象による外
 部への放射能の影響はありません。

                                  以 上

*1 界磁しゃ断器
   発電機内の回転子に電流を流す回路のスイッチ。

*2 主排気筒放射線モニタ
   建屋内の換気等を排気する排気筒(煙突状のもの)から環境へ放出される、
  建物内の空気や復水器を真空維持しておくために排出されるガスの放射線を測
  定する装置。


●経済産業省の原子力安全・保安院の調査

1.東京電力(株)からの報告内容
(1)事象の状況
東京電力の福島第一原子力発電所2号機において、定格電気出力一定運転中のとこ
ろ、平成22年6月17日14時52分、プラントの常用系電源の所内側しゃ断器が
動作(「切」の状態)し、外部電源からの受電に切り替わらなかったことから、プラ
ント内の電力供給が停止したことにより、主タービン発電機がトリップし、原子炉が
自動停止するという事象が発生。

発電機から受電するプラントの常用系で電源の停止ならびに外部電源からの受電
に切り替わらなかったことによって、非常用ディーゼル発電機が速やかに自動起動し
非常用系の交流電源を確保するとともに、原子炉が自動停止した際には全制御棒が速
やかに自動挿入され、原子炉は未臨界となったことを確認した。

原子炉が自動停止した後にも原子炉内では蒸気が発生することから原子炉の圧力
が上昇するとともに、原子炉へ給水している給復水系が停電に伴い停止したことから、
原子炉の水位が低下した。このため主蒸気逃し安全弁を自動及び手動で開閉すること
によって原子炉の圧力を制御・抑制するとともに、原子炉隔離時冷却系を手動起動さ
せ原子炉の水位を回復・維持した。その後、常用系電源を復旧させ、給復水系を再起
動させることにより、原子炉の水位を安定的に制御・維持した。
なお、外部への放射能の影響はない。


 ↑ その全文 


●追記 遅くなりましたので、ブログ訪問は明日にて、お休みなさい。。zzzz