平成29年6月25日(日)曇り、正午から雨
宇都宮ハイキングクラブ定例山行
参加者8名(男6、女2)車2台 ザック重量8kg
昨年は、雨で浅草岳の定例山行が中止になったので、
来年もう一度企画してほしいとの声があり再度決行する。
午前中は、曇りで一時薄日も差す天気だったので、全員元気よく
スタートする。
田中澄江が新花の百名山に選んだ理由は群生するヒメサユリの可憐な美しさだという。
みんな期待に胸を膨らませての山行である。
途中の登山道は、メインのヒメサユリの他、サンカヨウ、ツバメオモトなどたくさんが
咲いていて楽しい山行となった。
しかし、午後から雨に見舞われ、田子倉只見沢への下山は非常に難儀であった。
標高差約1000m、急斜面で滑りやすい岩や石やぬかるんだ土に悩まされた。
鬼が面眺めから対岸の南岳から鬼が面山、そして北岳、前岳、浅草岳へ連なる稜線が
ガスに覆われて全く見えなかったのは誠に残念。
正味歩行時間8時間30分の難度の高い登山であったが
ヒメサユリなどに癒されて楽しい山行であった。
<コースタイム>
高根沢グリーンパーク4:30==たじま道の駅6:00-6:20(朝食)==
六十里越登山口(750m)(田子倉登山口へ車回)7:45-8:30・・・マイクロ中継局(1125m)9:40
・・・南岳(1354m)10:50・・・ムジナ沢カッチ(1452m)12:40-13:05(昼食)・・・
前岳(1568m)13:55・・・浅草岳(1585m)14:15-30・・・鬼が面眺め15:50・・・
大久保沢の水場17:00・・・田子倉只見沢登山口(530m)17:40(車回し)
==入浴==グリーンパーク22:40
では、写真をどうぞ!!
行程図。
六十里越登山口は車で一杯。
計画書を投入してさあ、出発。
遅咲きの雪椿が一輪。
チゴユリがあちこちに咲いている。
花に癒されながら、急登を喘ぎながら1時間10分でマイクロ中継局に着く。最初から 急登は辛い。
不気味な感じのギンリョウソウ。
柔らかな薄緑のホウチャクソウ。登山道は花盛りである。
清楚で可憐なサンカヨウがたくさん咲いている。
タニウツギも盛りである。登山道をあちこちで彩っている。
ユキザサもたくさん咲いている。大きいものから小ぶりなものまでまちまちに咲いている。
この花も緑の葉と白い小さな花が清楚で可憐。疲れを癒してくれる優しい花だ。
あまり美しいとは言えないがエンレイソウも咲いている。
タムシバも見事に咲いている。これほど密に咲いているのを初めて見た。
カタクリも紫の色調が濃い感じできれいだ。
イワナシも赤児みたいでかわいい。
花を楽しみながら歩いていると、急に展望が拓ける。目の前の大きな残雪と幾筋もの雪渓が出現。みんな歓声を上げる。
ウルジロヨウラクと雪渓。展望のある尾根歩きは気持ちがいい。ただし、右側は絶壁であるが・・・
コイワカガミのピンクも優しい。
この辺りからゴゼンタチバナが群れて咲きだしてくる。
登山口から2時間20分で南岳に到着。稜線に吹く風は涼しくて快適な山行である。もう少し展望があれば・・・
雪渓を見下ろすヒメサユリ。今日初めての見参である。
南岳からはヒメサユリ街道となる。ちょっと早めもいい。
ヒメサユリが群れる。その可憐な美しさにみんな大満足。
まさにヒメサユリ街道を行くかな。
ミツバオウレンも静かに。
ワタスゲもひっそりと。
登山口から約3時間で鬼が面山山頂である。もともと展望のいい山ではないが、それにしてもガスで真っ白とは残念。
これからは、さらにご覧のような急な痩せ尾根を登りそして若干の下りを繰り返す難儀な山行が続く。
でも、ヒメサユリが咲いているから。奇岩とヒメサユリ。
急な斜面に咲くヒメサユリに癒されて頑張って登る。
鬼が面山方面を振り返る。あの切り立った恐ろしいような絶壁を登ってきたんだよ。
迫力ある雪塊が点在する。真冬の雪の深さはいかばかりか想像がつかないくらいだ。
ツクバネウツギが薄い黄色でやさしい。
遅咲きのハクサンシャクナゲが一枝咲いている。
人気のミネウスユキソウも咲いている。まさに今が花の盛りなのだろう。
ベニサラサドウダンも。
12時20分、ムジナ沢カッチ到着。遅い昼ご飯にする。20分の休憩。昼ご飯を食べ終わったころに雨が降り出す。
空模様からして、止みそうもないので全員カッパを着る。とうとう最後まで雨が止むことはなかった。
ムジナ沢カッチから登ってきた鬼が面山方面を振り返る。絶壁の稜線に登山者の姿が確認できますか?
ムジナ沢カッチから前岳への登りは、一番きつい。前岳を登ると雪渓に出る。
冷たい雪で疲れてほてる顔を洗うと誠に気持ちがいい。生き返るようだ。
雪渓の向こうに浅草岳がなだらかな優しい表情で迎えてくれる。
ワタスゲの咲く草原を行く。平らな道は楽でいい。
14時15分、やっと浅草岳山頂に着いた。正味5時間以上かかった。疲れた、疲れた。ここには一等三角点がある。
雨も降っており、展望もないので15分程休憩して、下山する。
下山は、標高差約1000mを急な斜面を下る。濡れて滑る岩や石そして泥の急斜面の連続である。
悪戦苦闘すること1時間20分で鬼が面眺めに着く。
鬼が面眺めから、あの荒々しい鬼が面山はじめ、南岳から前岳などの稜線が一望できるハズなのだが。
ご覧のとおりです。
悪戦苦闘して山頂から3時間10分で、田子倉只見沢登山口に無事帰還できた。
雨に降られて、長時間の難儀な山行であったが、ヒメサユリをはじめたくさんの花に出会い、また雪食地形と
いわれる雪に浸食された断崖絶壁をいくスリリングな山行でもあり、思い出に残る山行の一つとなろう。
今回は、これでおしまい。
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