やまびこ農場ブログ~北沢ニジマスセンター・食べ物工房旬~

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ヤマメの採卵が始まりました。

2008-10-30 21:36:23 | Weblog
ヤマメは、二年で親になります。たいていは卵を産んで死んでしまいます。
メスはおなかが大きくなって、排卵の管が赤く飛び出してくるとおなかの中で、卵が排卵しています。排卵とは卵の一つ一つが卵のうからとびだして、ばらばらになって、お腹の中に散らばっている状態を言います。
 
メスを捕まえて、卵を手で搾り出します。水に濡れると受精能力がなくなるので、注意してバケツの中に搾り出します。最後のオスの精子をかけて、手でかき回して受精が完了します。

一寸たったら、水を入れて、水の中に入れます。もちろん卵を入れる枠がありますが。そのときは卵はふわふわして、ショックに弱いので、大切に扱わなければなりません。
少したつと、生きてない卵は白くなってきてしまい、これらの死んだ卵は取り除いてやらないと、生きた卵にもカビが生えてきてしまいます。
そのころには、卵は卵膜が硬くなって、一寸 ひしいでも、プリンとしています。

積算温度といって、毎日の水温の足したものが、2000度ほどになると孵化する予定です。


婚姻色といって、尾びれとかがきれいな赤に染まりますが、体色は黒くなって、卵を産むと、免疫力がなくなって、体全体に、カビが生えて死んでしまうのが多いのです。
オスもメスもです。子孫を残すのは大変だなと思います。

産卵させた卵も全部がかえるわけでなく、うまくいかないときは全滅なんてこともあるんです。