こんにちは
日増しにさむくなりますね。
風邪などを引かないように、手洗いうがいをしなくてはいけない時期ですね。
さて、今日のお題は「農業における人材確保」です。
日本では、世界に類をみないスピードで高齢化が進んでいることは皆ご存じのことと思います。
2007年には高齢化率が21%を超える「超高齢化社会」へ、静かに突入しました。
さらに、2015年には国民の4人に一人が65歳以上になることが予想されています。
一方、平均寿命は81.9歳まで伸び、健康寿命は75.0歳(WHO;2003年)と報告されています。
つまり、日本は「老いて」しかも結構「健康」な国なのです。
日本の農業人口は、多くが65歳以上です。
この寿命をみたら、職をリタイアした後、健康に10年は過ごせるわけですから母なる大地へ余生を捧げてもいいのかもしれません。
しかし私たちは今だからこそ、声高らかに「若人の力を」と叫びたいと思います。
人の命を支えるのは「食」です。
農業というものは食の原点です。
じっちゃん、ばっちゃんの胃袋を支えるのはそこの君だー!(なんてね
)
地を離れ育った現代の人々にとって、学ぶ機会が必要であり、農を感じる機会を作らなくてはいけないのです。
そしてやまびこ農場では、小さな力ですが自分たちの農業へ若人の力を参入させています。
「WWOOF」というシステムをご存じでしょうか。
これは国際的な農業連盟(?)みたいなもので、元はイギリスからです。
登録した農家が、ボランティアさんに労働の代わりに食と住まいを提供する、いわば農業体験の場を提供するシステムみたいなやつなんです。ただOrganic Farmingに限りますが。
English:
http://www.wwoof.org/
日本語:
http://www.wwoofjapan.com/main/
また、私たちも多くのことを学ばせていただいた
「ボラバイ」というシステムもあります。
http://www.volubeit.com/
この様なシステムを通して、興味があるがきっかけがない人々がやまびこ農場へ来て、その人なりの農業への考えを学んでいきます。
多くの若い人は、泥だらけで汗まみれの力仕事の農業を嫌いますが、中には興味を持っている若者はいます。
ただ、今の日本ではその興味を現場につなぐことが出来ないと思うのです。
やまびこ農場では前述のシステムなどを利用して多くの人たちに、真摯の農業をお伝えしています。
きついこともたくさんあるし、実際はいい話の方が少なくて、私たちも悔しかったり悲しかったり、
無性に腹が立つこともたくさんあります。
ただ、中には良い出会いもあります。
また、外から見た日本の農耕文化がこれほどまでに興味を持ってもらえるのかと喜びを感じる時もあります。
私たちはそこに希望と願いを込めて、今の私たちにできる日本の農業を伝え続けています。
関心を持ってもらうこと。
まずはそこから。
私たちは、常に太陽を仰ぎ、大志を抱き、日々の過酷な労働を通して高い人間陶冶を目指し、
また現在の物質文明に対峙して、労働を通して「いかに生きるべきか」という精神の陶冶をしています。
やまびこ農場は
「Agricultural Renaissance 農業の復権」
を、己に問い続け、活動しています。