2025年2月14日(金)曇 ②
14時前に、嘉手納道の駅に上がった。航空機の動きは見えない。
14:03 右の奥にアトラス航空のボーイング747-400が2機(背後に尾翼だけ見える)。
アトラス航空は米国の貨物専用の民間会社であり、嘉手納基地・岩国基地・横田基地などにも来ている(私が見てきた範囲でも)。
14:04 格納庫に無人機が1機。
14:04 無人機が2機。
14:04 無人機が1機いる。
14:04 左側の海軍の駐機場にP-8対潜哨戒機が4機(この他2機)と、中央はボンバルデイアチャレンジャー600だろう。
動く気配なし。
静かだ。
14:37 アトラス航空ボーイング747が離陸した。
14:37 ぐっと追いながら撮る。バックを如何に入れるか。曇り空だと白が曇るので軽く+補正。
14:37 左後方は嘉手納基地管制塔。
ここでカメラを持ち替える。近づいてくると、機体が「視界」からあふれるから。
14:37
14:37 どこまで飛ぶのだろうか。
ここでまた静かになる。フランス軍機は現れないのだろうか?
フィリピン沖で米日仏の空母艦隊が演習中(日米仏共同演習「パシフィック・ステラ―」2025年02月10日~18日)なのだから、来てもおかしくないはずだ。しかしこんな国際化は喜べない。対中抑止のための共同軍事行動だからだ。抑止力を高めれば高めるほど、緊張が高まる。米国中心の覇権などありえない。無論、中国中心の覇権も同様だ。ごく一部の権力者だけが肥え太る社会を政治をかえなければ、なるまい。
15:36 空軍格納庫側にMH-60ヘリが下りるようだ。
15:39 KC-135空中給与機がタクシング中。尾翼に「ミシガン」(米国5大湖周辺)とあり、外来機だ。
15:40 左折した。飛ぶのだろう。今日の風向から見て、南西(海側)から飛ぶ。
15:40 HH-60救難ヘリが戻ってきたのか。
15:41 CMV-22オスプレイ空母艦載機の輸送機が着陸する。空母カールビンソンの艦載機だろう。
15:41 これで一気に潮目が変わった。嘉手納基地周辺が一気に騒音に包まれていった。
着陸。
15:42 右側奥。アトラス航空のボーイング747-400の2機目が正面に見えている。やはり2機いたのだ。
15:53 あんりゃ!なんだこの4発機は?!
15:53 自ずから目が点になる。見たことない!
15:53
15:53 3色旗だ(尾翼)。フランス軍だ。
15:53 左折した。
15:54 フランス軍輸送機。
16:00 私が来るかもしれないと思っていたのは、艦載輸送機だ。こんな大物が来るとは?!
空母「シャルル・ド・ゴール」の艦載輸送機はヘリコプターのみだった。
16:03 また南西方向に戻る。機体の前に自動車が走り進路を誘導しているようだ(右のプロペラの陰)。この1機が嘉手納基地をあたかも占拠した格好だ。
背後のハッチからブツを出し入れする。
16:05 さらに回る。
私も嘉手納基地側のデッキに走る。
16:07 観光客も呆然としている。このデッキに嘉手納基地航空機の看板があり、この「MC-130」をさして、「これじゃない」と話している女性たちに「違います。フランス軍機です」、観光バスのガイドさんにも思わず話してしまった。
しかし、何で、どうして、これがきたのだろうか?
帰宅後、調べて考えた。
2025年2月10日~18日、フィリピン沖東方海上で日仏米共同演習「パシフィック・ステラ―」を実施中だ。米国海軍は空母「カールビンソン」の空母打撃群(戦闘艦3隻と対潜哨戒機P-8、フランス軍は空母「シャルル・ド・ゴール」とその打撃群(戦闘艦3隻と補給艦)、対潜哨戒機、海自が「かが」(空母に改修予定)、戦闘艦「あきづき」対潜哨戒機P-3Cによる「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携強化」の共同訓練だ。要するに中国抑止の連携強化が目的だ。
はるばる大西洋からお出ましのフランス軍も参加することに大注目だ。米国はもはや「世界の警察官」の能力を失って久しい。世界の軍事大国を果たすのは、同盟国の共闘抜きにあり得ない。
この輸送機はエアバスA400Mという。ヨーロッパのエアバス社の軍事部門の子会社(エアバス・ディフェンス&スペ―ス社)が開発。2013年から運用開始。
全長45m、全幅42.36m、最大ペイロード(貨物搭載量):兵站任務ー37トン:戦術任務ー30トン、20トン搭載時の航続距離6400km。
つまりフランスの空軍基地から嘉手納までひとっ飛びは不可。その飛行経路は不明だが、米国の基地などの協力を得て行動していると思われる。同国は2014年以来対中国として、南中国海に度々艦隊を派遣しているようだ。かってのベトナム等への植民地支配を考えれば、当然なのだろうか。私たちは改めて植民地支配を歴史問題を超えた「今ごと」として考え直す必要があるのだろう。
よくよく考える必要があるだろう。
ひとまずここまで。
このあと、バス停「嘉手納」まで歩き、17時過ぎにバスに乗った。興奮と、ただ事ならぬ動きに、頭クラクラ。