2022年8月19日(金)晴れ 再び恩納村名嘉真の西に出かけた。県民の森の北側であり、熱田まで約500mの場所(名嘉真からは約2000m西)。16日にサンセットを撮った場所だ。
到着時間にそれらしくなってきた。国道58号から砂浜に降りる。
18:18 誰かの足跡がある。ヤドカリの足跡も。ただ先日いたスナガニの仲間は見当たらない。日が傾いてきたからだろうか。
本日の撮影ポイントを探しながら岩に乗ってみたりする。18:21
撮影するかもしれない砂浜を自分で絶対に歩かない。足跡をつけない。
すると嫌な音が聞こえてきた。頭上の「敵機」だ。上空に戦闘機がぐるぐる旋回中。どうせ見えないだろう。
北側に伊江島の城山が見える。右は瀬底島。水納島との区別がつかない。18:28
本部半島安和鉱山。森のえぐられ方がはっきり見える。午前中に来たらもっと鮮明に撮れるだろう。18:29
海側の岩の上から。雲もなくストレートに沈みそうだ。18:31
この時間に邪魔者は腹立たしい。しかしレンズを替える。
頭上で捉えた! 18:33
見えたと言うことは、高層雲の下を飛んでおり、高度5000m~7000mぐらいか。目で見たら点。機種が判然としない。
ゴーゴーだけがはっきりときこえてくる。
18:39 内陸側に飛んで行く。
どうだ!真上だ。F-35かな。これだけ遠くて真上だと…。いや、F-15、断定できない。18:40
18:40 もうちょいピンが良ければわかるのだが。
3機かな。
18:40 うるさい!何しろ邪魔!!
油断してたら何しに来たのかわからなくなる! 18:43
頭上高層に絹層雲がたなびく。18:44
18:46 日が沈むの早くなってきたな。
落ちる。落ちているのかも。18:47 太陽から光が照射され、地球に届くのは8分20秒後だそうだ。
岩の上から降りて。18:48
こういう神聖な時間を邪魔されること、我慢がならない。
私は無神論者。神聖とは、純な気持ち、他者の介在を許さない場面・瞬間。祈りとかは関係ない。
でも「頭上の敵機」はあいかわらずだ。18:50
これを「敵機」と言わずしてなんと表現するのか?!
国家による、国家間の同盟関係と、私は無関係でありたい。否、敵機なのだ。神聖な時空を破る物だから。「点」が放つ音はすさまじい。近代技術の暴力性を音だけでも痛感する。
18:51 平穏なサンセットと残照。轟音に耐え、純に向き合う。
18:52
18:54
18:54 しかしロマンチックムードはぶち壊された。
18:55
18:56
18:57
18:58
18:58 ここまでだね。
足下を見たらヤドカリがうごめいている。18:59
明るい物をみていたので、暗く感じる。ピントが悪いのはそのせいです。
砂浜から国道に藪道を駆け上がる。
一筋の残照。19:03
西方の海を見る。19:04
「黙想の家入り口」まで戻る。
明かりがついているホテル。19:10 今夜は赤い残照を撮る気がしない。その気力がない。
「黙想の家入り口」(バス停)前で、バスを待ちながら、機材を片付ける。
リュウキュウコノハズクが啼きだした。夜のとばりにも轟音が続いている。
バスの中から残照を見た。撮るのは次回だ。
本当に悔しいね。私は沖縄の闇にまだまだ迫れていない。その意味でも悔しい。