私のようにマイカー・自動車免許をもたない人間は、歩きと公共交通機関にたよるしかない。お金がかかるし、ある種の「知能と実力」が問われる。一昨日のようにどっと降られると、もう降参するしかない。とはいっても、如何にしたら少しでも楽に安全に帰り着けるのかを反省しておきたい。こんなことは今までにも何度もあったことだが。
雨が降り始めると、沖縄の雨は、急にドカッとくることがある。これが一番難儀だ。雨雲の流れを読むことが必要だが、22日はここに油断があった。どこにも雨宿りできる場所がなく、カメラをしまい、雨具を出すことが大事に至る前にできたのは、幸運だった。雨具は上半身のヤッケを出したが、下半身の雨具をださなかったのは、この雨をなめていた。それでもヤッケ一つで、雨は思ったほど腰回りに浸透していなかった。身体中に雨が入ると冷えてしまう。
一方で、思いのほかやられたのは、靴の中に相当量の水が入ってきた。私の靴は基本防水靴。水深5cmまでは大丈夫だ。ところが水は高いところから低きに流れる。坂道の上から、脇の丘から(前から横から)流れてくる。さらに自動車がたまり水を5m以上もぶっかけてくる。私は歩道の一番端を歩き、一度も引っかけられずに済んだ。
地域の道を熟知していない場所では、どこにひさしがあるとか、トイレがあるとか、わからないから、下手に脇道にそれるのは逆効果となりかねず、いやだ。雨雲で視界が悪くなり、夕方になり、辺りを確認できなくなったらアウトだった。あとは歩き通す馬力、精神力だけだ。
朝(行き)の私は、塩川でも安和でも、思ったほど難儀でないと思ったものだが、帰路のバスを事前に確認し、確実に乗る予定をたてないといけなかった。甘すぎた。最悪の場合、友を呼ぶ手もあるのだが、急な予定を押しつけるのは、やはり躊躇する。
と言うか電話するのもままならぬほどの濡れ具合であり、携帯を出して電話していたら、携帯が雨にやられていたに違いない。思えば遙か昔、高山(北アルプス等)で4日連続雨の中を歩き、雷雨に泣かされたこともあった。雷雲の中に入ってしまうと、もう後は運を天にまかせるしかなくなる。山の上の雷雨、海の上の雷雨は、実にヤバい。それでもここまで生きてきたのだから、まだ大丈夫だとの確信があれば、突破できる。
皆さんは、大雨になる前に早めの対策をおとりください。痛い目に遭うことも重要ですけが、体力的な余裕と踏ん張りがないとやめたほうがよい。一昨日のもうひとつの失敗は、昼食を食べていなかった、予備食をもっていなかったこともある。これも教訓にしておくべきことだった。