ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】【訂正】HOS・Resolutionをホワイトビーチで捉えたぞ(20241110)

2024年11月13日 | ホワイトビーチ

2024年11月10日(日)晴れ 勝連半島のホワイトビーチ米国海軍基地&海上自衛隊基地

9日~沖縄島北部は豪雨に見舞われていた。しかし中部に来たら晴れていた。雨があがったのではない。降った形跡がないのだ。ともかく、ホワイトビーチの高台に上がる。

左の海軍岸壁に4隻だ。右の陸軍岸壁にはいないようだ。12:02

左側の小舟の入る埠頭にいました。HOS・Resolution。12:02

この場所は前面の木々でうっかりすると見落とす。高台の最右翼で、発見。

海軍岸壁はこの4隻。12:07

手前の2隻は海上自衛隊沖縄基地隊の掃海艇MSC691「ししじま」(左)、同じくMSC692「くろしま」(右)だ。日曜日だからか、2隻とも停泊中。基準排水量510トン、長さ約54m、幅約9.4m。吃水3m。

ちなみに、吃水とは船が満載時に海中に没する線(喫水線)から船底の深さ。この喫水線は普通の船舶だと色違いにして明示されている。喫水線が海面から出ていれば、搭載物料は減っていると知ることができる。ただし船種によって、荷をおろしたが、バラスト水を汲んで船の重さを均していることがある。

後ろの2隻は左が海上自衛隊の「護衛艦」と称する駆逐艦DD116「てるづき」だ。基準排水量5050トン、長さ151m、幅18.3m、吃水5.4m、第2護衛隊群(佐世保)第6護衛隊(横須賀)所属の艦艇だ。神奈川県横須賀から来たようだ。

右は船尾に星条旗が見える通り米国海軍巡洋艦CG70「レイク・エリー」だ。ミサイル巡洋艦で、弾道弾ミサイル防衛などの機能をもつ戦闘艦だ。母港はハワイの真珠湾。満載排水量9460トン、長さ172.46m、幅16.76m、吃水9.5m。

ここで満載排水量とは船そのものの排水量(私たちがお風呂に入ったとき、水があふれる量を想起されたい)+乗員、弾薬・燃料・真水など、計画上搭載すべきものすべてを搭載した状態での排水量。ただしバラスト水は半量。【訂正しました】

海上自衛隊の基準排水量とは満載状態から、燃料・真水・糧食・弾薬・バラスト水等を差し引いた排水量。

戦闘艦の容量を比べるとすれば、満載排水量で見なければ、比較できない。自衛隊の基準は現実を過小評価するものだと言わざるを得ない。なお貨物船等のトン数の基準はまた別で、軍艦と貨物船を同列に比べることはできない。トン数と言っても、物理学と、船の機能で異なるぐらいのことをひとまず知っていただきたい。

注釈が長くなってしまった。

HOS・Resolutionだ。ランプウエイを岸壁に下ろしているようだ。12:07

12:09 荷物を積んでいない。休憩タイムか。

前が海上自衛隊掃海艇692「くろしま」。後ろが米国海軍ミサイル巡洋艦レイク・エリー。12:10

左側前が海上自衛隊掃海艇691「ししじま」だ。後ろが護衛艦「てるづき」12:10

12:13 「てるづき」。艦首に62ミリ5インチ単装砲、そのバックの上に高性能20ミリ機関砲(白く見える円柱の下に、多数の銃口が回転しながら飛び出す仕組み)。これらの間に箱状のブツが見えるが、VLS(ミサイル等の垂直発射機)32セルの一部だろう。

いずれにしてもホワイトビーチにほぼ連続して、この国の軍艦が入港しているということは、東中国海などで、軍事力で張り合い、緊張を煽りあう関係が固定化されていることが問題なのだ。

こちらは小舟が入る埠頭の中だ。HOS RESOLUTION  12:20

全長約76m。幅約16m。デッキ面積約576平米。複数の英文文書で、全長78mとあったり、76mだったり。船種も多目的船、沖合補給船だったり。

思い切り高台の右側斜面ギリギリによって撮影。長いランプウエイを下ろしている。12:23

デッキには何も乗せられていない。

この小舟が入る埠頭に、全長76m余りの船が入ってこれることが驚異的だろう。

この能力を米国海兵隊は買ったのだ。浅い珊瑚礁などが生息している海域で、軍事車両等複数を同時に運べる船。新たな揚陸艦を新造するための各種テストのためにメキシコ湾ニューオーリンズから招聘したのだろう。

余談追記:メキシコ湾からパナマ運河を越えて、太平洋を西への航海だったはずだ。

このテストがこれから、この近海のそれぞれの演習場で行なわれるに違いない。米国沿岸海兵連隊の作戦になくてはならない新たな揚陸艦が試作されていくだろう。

つまり私たち島の人々が虐殺されるだろう「島嶼戦争」に欠くべからず艦艇が造られようとしているのだ。私たちはこんなテストを沖縄島の沿海でやらせていいのか! 傍観してたら、駄目だろう!

私はこの船を10月10日に那覇軍港で発見してから、10月15日、10月18日、10月29日、11月4日と那覇軍港で撮ってきたが(すべてブログにあげてある)、遂にホワイトビーチの海軍基地で撮ったのだ。

 

 

 



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