ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

米軍は、何故嘉手納での降下訓練に固執するのか?(191029)

2019年10月29日 | 米軍/自衛隊
 今朝の沖縄タイムスの1面トップにこうある。「米軍降下訓練強行へ」。またですか?!なのだ。米軍のパラシュート降下訓練は1996年の沖縄特別行動委員会の文書(SACO合意)で、伊江島で実施すると取り決められたはず。沖縄県や地元市町村からの再三の抗議にもかかわらず、この無法。今年嘉手納で3回やっており、もし今日やれば4回目となる。これはSACO合意後、年間の嘉手納基地での実施回数では最多だと報道にある。
 「例外として」伊江島以外でやると米軍は言っているが、今日の伊江島の気象は晴れのち曇り。北北東の風で6mぐらい。(因みに名護西海岸も晴れ)。ここでの降下訓練に支障はないはずだ。にもかかわらず嘉手納基地でやるのは如何なる了見があるのだろう。
 もしも米軍はこの程度の気象条件を「天候不良」だと言うのであれば、そんなレベルでは降下などできません。さっさと沖縄から引き払っていただきたいものだ。
 特に地元の3連協(嘉手納町、沖縄市、北谷町)が「米側の一方的な解釈による運用は納得できず、SACO合意に沿った運用とは言えない」と當山宏嘉手納町長は批判している。ましてこのMC-130は先日約500グラムの部品を落とした(10月18日)がどこにだか分かりませんと言っていた機種を使うのだ。結果的に伊江島飛行場に落ちていたと報告(10月25日)があったばかりだ。嘉手納は国道58号沿いでもあり、周辺には住宅や学校も多い。
 米軍が伊江島ではイヤダ、ここがいいのは、MC130の拠点が嘉手納、実施部隊がトリイ(読谷村)で、近隣の基地で利便だからだろう。また市街地降下訓練をやりたいからでもあるだろう。米軍は時々ホワイトビ-チ沖や浮原島周辺の海上でもやっている。それぞれの目的があることは確かなことだろう。住民の迷惑顧みず、危険を顧みずやろうとするのが軍隊というものだろう。長年に亘る日本政府の容認姿勢に猛省を促したい。沖縄の住民を軍隊の隣り合わせにおき、危険を強要しながら、「沖縄に寄り添う」などのふざけた言説を私たちは許してはならない。


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