先ほどある方から電話が入りました。私に意見を求められました。私は事実関係に則ってお話ししましたが、あまり合点がいかなかったようです。
いくつかの問題が交錯しています。
①敵基地攻撃能力と対艦ミサイル基地(宮古島・石垣島・沖縄島・奄美大島等)の関係について
➁ネット時代であり不正確な記載は、揚げ足をとられかねない。ご用心を!
この2点です。
①今進められている対艦ミサイルの配備は、敵基地攻撃能力をもっていません。現行の12式対艦ミサイルの射程距離は約200kmです。例えば、石垣島ー福州は約800km。宮古島ー温州は約600km。勝連ー上海は約800kmです。あくまでも12式対艦ミサイルは洋上の揚陸艦等を撃破するものです。一方で「軍事3文書」で述べられている敵基地攻撃能力は、仮想敵国の領土内の基地を撃破するものです。よって対艦ミサイル基地=敵基地攻撃能力をもつ、ではありません。
一方で、ごく近い将来、敵基地攻撃能力を備えたミサイルに更新することが謳われています。つまり一度対艦ミサイルが配備された暁には、より遠く、より速く飛ぶミサイルが配備されていく可能性が大です。私たちは双方に注意を向けなければなりません。
なお敵基地攻撃能力をもつ武装はひとつではありません。多種類が開発されたり、米国から買うことになります。それも地上からの発射だけではありません。洋上、海中、航空機からの発射もあります。事は単純ではありません。政府・防衛省は詳細を明らかにしていませんが、当然幅広く考えているはずです。
➁ネット時代の注意。私が警戒しているのは、アバウトな「事実」では、誤解されたり、嘗められ、揶揄され、信用を失墜しかねません。だから正確であることが必要です。普段ネットを見ていない人にはピンとこないかもしれませんが、沖縄県にもうるま市にも、ネット右翼はごまんといるでしょう。何よりの証拠は現在のうるま市長はかなりの右翼です。彼が当選しているのは、うるま市内(近隣)にネット右翼が少なからずいるからでもあるでしょう。
彼らが街中で、あれっと見た際に、アバウトだなぁ、よし揶揄してやれとなりかねません。1個のリツイートからどんどん拡散されていき、誤解が誇張されかねません。こうしたネット世論が広がれば、事実を伝えようと始めた宣伝戦が逆効果になりかねません。これでは本末転倒。
ということなので、正しく、端的な表現を駆使してください。これから私も皆様の基礎的な学習のお手伝いができたらと思っています。宜しくお願い致します。
自衛隊の「敵基地攻撃能力」を含むミサイル開発は、その内容・時期を含めて防衛省から提示されています。
この書き込みでは、データを示せませんが、11/12「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」のシンポでの僕の講演で正確なデータを示していますから、ぜひご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=o_SSXAXjgIA&list=LL&index=3&t=246s
私は昨夜うるま市の方から話を聞いて、あわてて書いたものです。不備丸出しでしたが、さしあたっての一文です。
11月12日も伺うつもりでしたが、当日の大雨にめげました。じっくる上記のユーチューブを拝見します。