丁度1週間後の1月31日、浦添市長選が告示される。投票日は2月7日。今度の選挙は現職の松本哲治氏(自公推薦)VS浦添市議だった伊礼ゆうき氏。今度の市長選の争点は明確だ。
今度の最大の争点は、那覇軍港を浦添のキャンプキンザ-脇に持ってくる動きを容認するのか否か。ここ浦添でも自然の保護・保全と基地の移設・強化、そして住民自治・団体自治の問題がそれぞれ絡み合いながら存在している。
松本市長は、自公推薦に見られるように那覇軍港の移設を容認している立場。最初の市長選の時(2013年)、反対を掲げていたが、市長になると容認に転じた。2期目から自公の推薦を受けている。
これに対して、伊礼さんは元浦添市議で共産党。今回の市長選に無所属で出る。まっこうからこの那覇軍港の浦添への移設に反対している。この理由は先に挙げた理由からだ。軍港をここにもってくれば、基地機能の強化になる、返還予定のキャンプキンザ-も返還されなくなるかもしれない(部分返還)ことと、この美しいサンゴ礁の海を守り、子どもたち・次世代に残していきたい。
また出馬会見で彼女が触れていた、住民自治・団体自治で那覇軍港移設反対に勝てると言っていたことは、とても大切な視点だと私は考える。あちらはいつものことだが、国・県・市と上から圧力をかけてくる。これに対抗するためには住民から横に広げつつ、下から上に押し上げるしかない。今後、住民自治と団体自治(市政)が協力できる仕掛けを多用に作りあげていかなければならない。
遺憾ながら本件では玉城デニー知事が移設を推進しようとしている。だから「オール沖縄」とはいかない共闘関係での選挙戦となる。今日の沖縄タイムスにもこの問題が大きく取り上げられているのだが、知事には伊礼候補の応援は控えていただくのが得策だと私は考える。下手に応援に入れば矛盾を突かれるのは知事ですよ。この選挙結果を勘案して、知事の政策を再検討して戴きたいと思うのは私だけではないはずだ。
米国はバイデン大統領になったが、対中政策や軍事強化の動きは容易に変わるまい。沖縄を対中軍事拠点に据える従来の考え方を変えて戴きたいものだが、私たちはこうした動きを警戒しなければならない時期にあることは、変わるまい。よりよい場所を提供したら、より使い勝手のいいものにしたいと思わせるだけだ。市街地の真ん前に危険なものをこれ以上つくらせてどうするんだ。
私はこの選挙の取材に何度か入る予定だ。お楽しみに。また私はこの海(カーミージー)に大潮の干潮時に行って、楽しみながら撮ってくるつもりだ。どんな海だか楽しみだ。場所は浦添市城間沖縄電力の海側。直近の大潮は1月27日~29日。