【 保護犬:ハッチ日記 】

成犬の保護犬、里親日記

『ことり』

2019-12-05 | 本・映画
前回に続いて、小川洋子先生の本について。

『ことり』(朝日文庫)

この本も、手に取ってから一気に読んだという、
私の大好きな一冊だ。

小鳥の小父さんと、小父さんのお兄さんの物語。

突然、人間の言葉を話さなくなった、お兄さん。
でも、お兄さんは鳥の言葉を理解し、独自に言葉を編みだす。
例えば、棒付キャンディーは“ポーポー”、と。

周りは、お兄さんを理解できずに困惑するが、
そんなお兄さんのことを唯一、解ってあげられるのが
弟である、小鳥の小父さん。

ひっそりと、静かに、小鳥たちを愛し、
穏やかな暮らしを望む、兄弟。

物語の中には、絶えず“ことり”が出てくる。

世の中の隅に追いやられている人々を
そっと救い上げるようなお話だ。

鳥好きの人にはもちろんおすすめの一冊であるし、
そっと寄り添ってくれる物語である。

ちなみに、お兄さんの作る【ポーポーの小鳥ブローチ】というのが
文中に出てくるのだけれど、これがとっても素敵なのだ!
私も“ポーポーの小鳥ブローチ”が欲しい!笑
(詳しくは、本を読んでみて下さい!)


そして…
小川洋子先生といえば
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メロディアス・ライブラリー

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なんと…!
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(詳しくは、番組ホームページをチェックしてみて下さい!)

次回の放送12月8日は、開高 健『裸の王様』。
どんな解説が聴けるのか、今から楽しみだ♪