【 保護犬:ハッチ日記 】

成犬の保護犬、里親日記

ティップの最期について

2017-12-09 | 保護犬ティップ
ティップの最期について、書き残しておきたい。

2017年12月7日、早朝2時50分
ティップ、自分のベッドにて吐き気あり。

そして3時前、トイレに行きたいと、自分で扉の方へ歩いていく。

ティップに腹巻きを二重に着せ、さらにフワフワの腹巻き、レインコートを着せて
家の外の小さな庭へ連れて行く。
ティップ、オシッコをして、
さらに、便もしたそうな様子だったけど、家の中へ。

ご飯を食べたい素振りがあり、私が用意しておいたご飯を持って来た時
ティップが部屋に戻ろうとしていて
そのまま布団の上にバタン、と倒れこむ。

すぐにティップを抱きかかえて、名前を呼ぶが、もう呼吸も浅く
鼓動が弱くなっていた。

そのまま3時10分、私の腕の中で静かに息を引き取る。
師匠にも見守られ、安らかな最期だった。

苦しむ悲鳴や、大声で吠えることも、手足をバタつかせることも全くなく
本当に、スーっと鼓動が止まっていった。

まだ、起きてくるんじゃないか、と思いたかったけれど、
ティップの目をつむらせてあげて、便を出してあげて
顔の回りを拭いて綺麗にする。

師匠が、以前から用意しておいた段ボールを組み立てて
新聞紙を底に敷き、毛布を敷いて
一緒にティップを抱きかかえて、毛布の上に寝かせた。

ティップが、ずっと使っていたタオルケットを掛けてあげると
いつものように眠っているだけに見えた。


7時30分、以前、見学しておいた動物霊園へ連絡する。
朝一番の9時にお願いする。
師匠が午後からの出勤の日だったので、一緒にティップを見送って
あげることができた。

動物霊園まで車で移動する際、早目に家を出て
ティップと歩いた散歩コースや、遠出して走り回った公園など
思い出の場所を一緒に車で巡った。

本当にこの日は良い天気だったので、保冷剤をティップの回りに置いた。

一緒に思い出の地を巡ってから、動物霊園へ到着。

お願いしておいた、【 個別の立ち合い火葬 】、そして、【 お骨あげ 】。
無理を言って、「全部のお骨を持ち帰りたい」と、お願いした。

火葬後のティップの頭部は、本当にしっかりと頭の骨が残っていて
住職さんに、「こんなにしっかりと残るのは珍しい」と言われた。
師匠と一緒に、お骨あげをする。

あんなに可愛いティップが、骨になってしまった…

葬儀が終わり、お骨壺に入ったティップと一緒に家へ帰る。

全部のお骨なので、人間と同じサイズのお骨壺になった。

写真立てを飾って、ティップに何度も、「ありがとう」と。

最期の最期まで、ティップはよく頑張った。
プライドの高いティップだったから、外でオシッコを済ませ
気丈な姿で、旅立った。

本当に良い子だった。
死期も、師匠と私に見送ってもらえるよう、ティップが自分で選んだかのようだった。
一緒に過ごした日々、ティップのこと、ずっとずっと忘れない。

ティップ、本当に、本当に、ありがとう。