純文学の評価というのはよくわからない。友人が3月号の文藝春秋を貸してくれたので 芥川賞受賞作の背高泡立草 古川真人著を読んだ。今は誰も住んでいない故郷の実家の草刈りに行く話だ。まあ家にまつわる過去の話と現在が交錯する話なわけだが どこが素晴らしいのかさっぱりわからない・・といえば あんたは文学はわからんのだろう・・と言われそうだがw 直木賞は大衆文学だがこっちも 面白いと思ったことはない。面白いのは本屋大賞だけど ここまで言うとなんと軟派な読者だ?と言われそうだが やっぱり本屋大賞の受賞作は面白い。本屋大賞と言えば あたしの好きな森見登美彦氏を連想するのだが 最近の夜行、熱帯とか 面白くない。amazonのレビューで才能って枯渇するのね・・というのがあったが なんか読んでると 京都を描かせたら・・から脱出して大人のファンタジー作家に脱皮しようというか 大人になりたい・・というのが見える。四畳半神話体系や有頂天家族に代表される京都を描かせたら他に類を見ない・・というのではダメなんだろうか?まあ作家って本が売れて印税で食べる職業だから 守備範囲を広げていかないとどこかで行き詰まるのは確かなのだが・・まあ 今は過度期なのだ・・と思いたいが 村上春樹みたいな作家になろうと思ってるのだとしたら残念である。昔から全然ぶれてないのが片岡義男だけれども週刊誌連載のエッセイを読んでると片岡も老けたな・・と思わざるを得ない。好きな作家が新しい分野を開拓していくのはある意味期待できるのだけれど それが作風を変えていくとなると話はまた別である。変わらない・・のがいいのか 常に変わっていく=進化?してるのがいいのか あたしにはわからない。あたしはもともと職人志向なんで 同じことを外に広げるのではなく掘り下げていく方向なので 変わらなくてもいいんじゃない?とは思うのだが 印税で食べてる人は時代に沿って変わっていかざるしかないのかな・・と思うとちょっと悲しいのである。
本を探していたら 一途一心、命をつなぐ 天野篤著 飛鳥新社刊 2012年初版が出てきた。著者の天野氏は順天堂の心臓外科医で 前の天皇つーか今の上皇の心臓手術をした人。なんで こんな本が本棚にあるかと言えば 忘れもしない4年前の1月11日に急性大動脈乖離スタンフォードAであたしも大手術をしたからなのだ。あたしの場合は倒れて運ばれたんで緊急手術になったわけだが 都合11時間の手術だったそうで 心臓外科医って何を考えどうやって手術してるのか?と興味があったので買ったぽい。もちろんamazonのマケプレで古本だけどw 当時結構な持ち出しがあったし 仕事も失ったんで新本で1500円も出したとは思えない。今履歴検索してみたら 送料込みで258円w さて内容だけど 天野氏の自伝みたいなものである。どうして心臓外科医になったか 心臓外科医としてどういう思いで仕事をするか・・みたいな内容。あたしが 心臓血管外科でお世話にならなかったら絶対に手に取らない類の本である。天野氏の功績やら仕事に対するひたむきさはすごいと思うが 本としてはどうかな?というところ。まだ 氏の熱く生きる・・が手元にあるのだが これはまだ読んでない。これは送料込みで410円か・・疑問だったのが 11時間も精密手術して ちょっとおしっこ・・て中断できないのどうしたんだろう?とか思ったが 本書を読んだら 心臓外科医の職業病って尿管結石だそうで 集中してると我慢できるのか・・と妙に感心するのである。ロビーに勤務医の名前がずらっと出てるんで 執刀医の名前を探してみたがもう在籍してないようである。命を救ってもらった鈴木医師の名前はもうない。まー新天地で生還率の低い手術にチャレンジされてるのだろうと思うと頑張って欲しいものである。で 本書だが 図書館にあれば借りて読むといいかも。当事者でないとわかんない部分もあるけどさらっと読めてしまう。心臓や心臓血管に持病の無い方には無理にはお薦めしないが 天野氏自身はすごい人だな・・と思う。
今日は半年に一度の心臓血管の大検査 予約が10時半なのだが その前にCTがある。病院は命を救われた拝島つーか昭島といか 徳洲会の西東京病院だ。拝島から無料のシャトルバスが出てるので それに乗ろうと 7時半過ぎに出て病院着いたら9時前。シャトルバスではマスクありますかぁ?と訊かれたが 病院だけはしとこう・・と持っていたのでOKである。メガネしてるとマスクするとレンズが曇ることがあるので嫌なんだが まあ病気の巣に行くのだから我慢である。で 待たされるか?と思ったCTは9時過ぎには終わって診察まで1時間半くらいぼーっと待ってたんだが まあそれはいい。検査結果も良好でまだ20年は平気でしょwと言われたまではいいのだが 問題はその後だ。支払いがカードでできるのでJCBを持って行った。関西 特に京都はJCBが使えなくてVISAかMasterだけ・・ってのが多いので 京都に行く時は2枚持ちなんだが 調べたらJCBが使えるのでJCBだけ持って行ったわけ。帰りに立川の蒙古タンメン中本で北極食べてこようかな・・と思ったので現金で5千円通院の財布に入れた。で カードの窓口でカード出したら 端末で暗証番号を入れなきゃならん。で 普通に入れたんだがはじかれる。もう一度やったがダメで??なのだ。で とりあえず現金で5千円払って不足分の570円は後日・・ということになったんだが 本当に使えないのか?と院内のローソンでやってみたが これも暗証番号入れなきゃならん。で またやったんだがこれもダメ。仕方なく家まで取りに帰ろうとシャトルバスで昭島へ。降りたところにファミマがあったので買ってみたら カードが使える。ああ 磁気は生きてるのか・・とまたシャトルバスで病院にとんぼ返り。どうも暗証番号が違ったらしい。で暗証違ってみたいなんでもう一度やってもらったら もうカード自体受け付けない。あー暗証番号3回間違えたんでロックされたな・・とまではわかったものの 電話持ってくるのを忘れたんで仕方なく部屋まで帰る。で カードの裏面に書かれた電話番号に電話するもどちらも自動音声で選ぶ奴。仕方なくネットで検索して電話したのだが 電話に出たにーちゃんはロックされたカードはもう使えない ロックの解除もできません・・とつれないお返事。担当の者から連絡させますんで・・と言うので番号教えたけど あたしはこれからまた電車に乗って病院に残額払いに行かなきゃいけないわけで 電車の中で電話来たらどーすんだ?とヒヤヒヤである。まあ 電話は来ずに 駅・・ても拝島の方が近いので 降りたがシャトルバスの時間まではかなりある。地図見た限りでは1キロちょいなので歩いて病院にいってVISAカードで払った。JCBを作った時に同じ暗証番号じゃまずい・・というので JCBだけ暗証番号を変えたんだがこれがそもそもの誤り。番号は思い出したんだがもう後の祭りである。で 支払いして帰りも歩いて拝島まで出て帰ってきたんだが いつ電話が来るかヒヤヒヤである。結局部屋に戻ってきて 担当の女性から電話が来たので良かったのだが やっぱり暗証番号の間違いでロックされてるそうな。オンラインでそこまで見れるんだからそこで解除できそうなものだが どうもロック情報がカードのICチップに書かれるようで 同じ番号の新しいカードを再発行します・・と言われた。作った当時は会社員だったのでその時の年収証明を出してるんだが 今は自営なんでその辺の証明書がまたいるらしい。なんでもICチップを読み込むタイプの端末ははじくけど 磁気ストライプと支払いで登録したカード情報はそのままでいいらしく 再送してくるカードの番号も同じとのこと。まあセキュリティの点からカードのICチップにロックをかけるのは正しいとは思うが それがオンラインで解除できない・・というのがなんかすっきりしない。正しい暗証番号を打ち込んだらロックが解除できるくらい賢くてもいいんじゃない?とか思うが。結局電話であーだこーだ話をしないと何もできない・・というのは困ったものである。それにもう一つ腹が立つのは朝の天気予報で一日中雨なんで傘を忘れずに・・としつこく言ってたのに午後三時だが まだ曇りのままで降ってない。どーいうことよ? 今日は散々な一日だったのである。