私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

2023-02-09 22:33:48 | メンタルヘルス
梨木香歩著 新潮社刊 本としては2017年だが 作品としては1996年なので21年前。短編3つも収録されてて 215P 1650円
先にエッセイの炉辺の風おとを読んだので 本作はこのエッセイを書く人が書いた小説というところで納得だが 薄いミルクティーみたいな感じがする。短編のブラッキーの話は 外で犬を飼った人なら共感できるだろう。いずれにせよ図書館でいいと思う。
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炉辺の風おと

2023-02-09 02:53:31 | メンタルヘルス
梨木 香歩著 毎日新聞出版刊 2020年初版 296P 1760円
友人が返本のバイトをしているので 週遅れ・月遅れだが雑誌は読み放題だ。きっかけはサンデー毎日の連載コラムで 新・炉辺の足おと・・てのがあって 八ヶ岳の山荘に出るヒメネズミを捕まえるために 昔よくあった針金のネズミ捕りを探し回る話なので 田舎好きのあたしは面白く読んだ。これはまだ連載中なので本になっていないのだけど 図書館を検索したら前作のコレがあったので借りてみた。毎日新聞日曜版に連載されてたものを集めたもの。著者何者?だ。ノンフィクションはある程度知識はあるのだが 文学というか小説の方は特定の作家しか読まないのでさっぱりわからない。それも 片岡義男とか森見登美彦 万城目学・・て 片岡はバイクだし 森見も万城目も京都w 著者略歴を見たら 59年生まれだから今年64か・・代表作で 西の魔女が死んだ・・で ああ読んだことないけどこの人か・・と。本棚に置きたい本かどうかは まず図書館で借りて気に入ったら古本を買うので 西の魔女・・ 梨木香歩作品集と2冊借りた。西の魔女・・は今読んでる最中だが ああ このエッセイを小説に落とし込むとこうなるのか・・という感じ。本書は読み終わったので これは二度目は無いな・・という本だ。内容とは全く関係ないのだけど 読み始めてすぐのところに数か所ドッグイヤーがある。ドッグイヤーというのは 栞の代わりに読んだページの角を折ることを言う。これ 栞紐がついてるにも関わらず折ってある。図書館の蔵書だ。本好きなら 自分で買った本でも折らない。栞紐がついてれば猶更だ。公共の本だ。折った人どういう神経してんだ?とがっかり。まあ気を取り直して読んだけど8時間くらいで読み終えてしまった。一言で言えば育ちのいい作家さんの八ヶ岳の別荘暮らしの話を混ぜながらのエッセイ。九州にも別荘があるみたいで 芦屋にも住んでたみたいで 都内に自宅もあるような人。本人も別荘地である・・と言ってるように 山暮らしといっても優雅なものだ。今年は行けなかった・・とあったりもするので 作家さんて儲かるのね・・と. あたしも茅ヶ岳の麓で長く山暮らししてたことがある。やりたかった仕事は京友禅の現場だが 中から見てみると彼女を生涯苦労させるくらい先が無いのでやむなくソフト屋で東京に出てきた。会社は東中野だったから総武線で2駅で新宿だが 東京は無理。地方の人には花の東京なのかもしれないが あたしから見ると 関係が希薄で 人が多すぎる。仕事は楽しかったが毎日4時間残業して帰ってシャワー浴びて寝るだけの生活だし不動産は高すぎたので 東京は寝るだけで休みは山暮らしという生活をしてた。当然朝から晩まで汚い格好で作業してたので著者の山暮らしとはまるで違う。体を酷使する山暮らしだったので ああ 別荘住まいだとこんなに優雅なのね・・と思うと共感できない。優雅な別荘暮らしを夢見る方にはいいだろうが あたしみたいな都会は無理・・て人には 野田友佑さんのような生き方が似合ってる。 西の魔女は後程
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3M スコッチ玄関ドア戸あたり波型テープ2本 黒 EN-58

2023-02-06 22:26:24 | 日記
今の部屋は中古で買った部屋だけどリフォームしてあるので中は比較的きれい。数年前の大規模修繕で窓をペアガラスに交換したので窓はいい。玄関との間にはドアがあるのだけど 玄関に立つと風が強い日は隙間風がすごい。ドア脇にシャッター付の換気口があるのは新築時に玄関内に(ルーバードアはあるけど)湯沸かし器があったからだ。そこはテープで塞いだのだが 昼間見るとドア枠とドアの間から四角く明るくなってる。つまり数ミリだが隙間がある。部屋は上層階で玄関の外は開放廊下で吹きっさらしなのでまともに風を受ける。今の新築ならパッキン入ってるんだろうがそこは中古。団地みたいなそっけない鉄のドアは大規模修繕でシートを貼ったのでまあ そこそこいいのだけど古い代物。鉄のドア枠には当たり止めで5ミリくらいのゴムが数か所ついてるから当然隙間はある。冬場以外は気にならないのだけど 風の強い冬場はしっかり寒い。ドア枠の受けの幅が1センチくらいなのですき間テープを選ぶ。スポンジのやつなら100均にもあるのだけど耐久性はほぼゼロだ。色々探して見つけたのがこれ。スリーエム(3M)の素材はEPDMなので耐久性はある。実際カッターで切ろうとしても苦労するものなので良い。サイズは3.5mm厚 x 8.5mm幅 x 5.0m長で ドア1枚貼るには丁度いい。で 貼った結果だが 厚みが3.5ミリしかないのにロックの穴がずれてドアハンドルを強く引いたりしないとロックがかからないのは少し困るがそのうち馴染むだろう。すき間は完璧に塞がれて中から見ても明かりは見えない。すきま風ゼロで温度計置いてみると2~3℃違うので効果絶大。amazonで512円だったが何倍もの価値がある。見ばえもなかなか良い。古いスチールドアなら絶対お薦めだ。
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情報セキュリティの敗北史: 脆弱性はどこから来たのか

2023-02-03 17:50:30 | メンタルヘルス
アンドリュー・スチュワート著 白揚社刊 2022年初版 408P 3300円
日経の書評あたりから拾った本。いいお値段なので また図書館検索。うちの図書館は本当に偉い。
アメリカで【Cybersecurity Canon Hall of Fame 2022 (サイバーセキュリティ書の殿堂) 】を受賞した話題作だそうだ。
相次ぐ個人情報の大規模漏洩、米・中・露による国家主導のハッキング、企業・病院を標的にして猛威を振るうランサムウェア・・てなわけで 数々のセキュリティ対策が打ち出されているにもかかわらず、サイバー攻撃による被害は増え続けていて 今日の情報セキュリティが抱える致命的な〈脆弱性〉は、どこから?・・て内容だが 前半は情報セキュリティ史 後半は脆弱性のパッチが先か攻撃が先か・という 卵が先か鶏が先か・・という感じ。あたしは公共インフラの制御系ソフト屋なので この歴史の部分は懐かしい。まあ あたしは現場に近いところで制御ソフト書いてたので公共ネットワークではなく専用線の世界なので直接関係してるわけではないけど 大体知ってる。セキュリティの問題ってソフトウェア側の脆弱性もあるし 人間系というか使う側の人的脆弱性もあるし ハードウェアに近いところの脆弱性もある。OSの領域でのバグによる脆弱性によるものはもうパッチが当たるまでネットワークから切り離す以外は無いのだけど昨今のようにネットワークに繋がらないスタンドアロンでは意味が無い時代になってくると攻撃者が脆弱性を発見して攻撃する前にメーカーがパッチを当てなければならないわけで これは難しい。Windows系だと えらく起動に時間が・・とかなんかレスポンスが悪いな・・と言う時は 裏でセキュリティパッチを適用してるが 一般のユーザさんはどこに脆弱性があってどういうパッチ・・て意識しなくてもいいわけなので楽だ。やってたからわかるけど システムが大きくなるほど関数的に脆弱性は増えるし書いてる側が気が付かないのがほとんどだ。視点を変えればわかるのかも知れないけど 別の知識も必要だしなかなか難しいのが現実。さて 本書 業界にいる人には面白いのだけれど 大多数のソフトウエアを意識しないユーザさんには退屈な本だし読んでもなんだかわからないと思う。いいお値段だし 普通のユーザさんにはお薦めしない。業界の人か興味のある人は図書館でどうぞ。ああ 人的脆弱性というのは錯覚や思い込みを利用して悪意のある攻撃 ウィルスやワームを仕込まれたりすることで君子危うきに近寄らず・・で ここだけ注意していれば他は不可抗力だろう。あたし?買わないよ。読んじゃったし図書館にあればいいし これを読んでも脆弱性に対処できるわけでもないからね。
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マインドハッキング: あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア

2023-02-03 04:04:34 | メンタルヘルス
クリストファー・ワイリー著  牧野 洋訳 新潮社刊 2020年初版 408P 2310円
日経の書評から拾った本。内容が見えなかったが図書館で借りた。読んだ感想はここ数か月で読んだ本の中では一番だろうと思う。
内容的には手抜きでamazonの解説を下に引用するが こんな内容だ。

トランプ政権誕生、イギリスのEU離脱と、世界分断の「立役者」となった組織、ケンブリッジ・アナリティカ。彼らが狙ったのは、フェイスブックに集積された膨大な個人情報だった。巧妙に仕組まれた性格診断アプリを介し、回答した本人のみならず、友人の情報までを入手。その数8700万人分。彼らはそれぞれの性格に合わせてカスタマイズした情報を流し、人々の不満や憎悪を掻き立て、分断を煽った。彼らにとって選挙の投票行動を操ることなどもはや容易いことだった。

著者は1989年生まれだからまだ33なのだけれど優秀だ。戦略的コミニュケーション研究所SLCから始まってケンブリッジ・アナリティカでの仕事  合法的だが極めてグレーな仕事について書かれている。11章までは その詳細。著者が言いたいことは12章暴露とエピローグに集約されてる。この限りなく非合法に近い合法な仕事の中心になったのが英国の組織てのが 正直残念ではあるが まあそれは置いといて・・ どんな仕事か?といえば情報兵器の開発とその運用についだ。いきなりスティーブ・バノンが登場したり ロシアの諜報部がからんできたり(アメリカ大統領選への介入)英国のEU離脱に介入したり そしてトランプを勝たせる工作をしたりと まあ下手な小説よりも何倍も面白い。それは別として ファイスブック(現在のメタ)って研究用にユーザーのデータベースを外部に提供してることだ。個人名も住所も名前も無いから平気だよ・・と思われる方も多いだろうが アンケートに答えると更に多くの個人情報を提供してるわけで 更に他のサイトでログインにフェイスブック認証を使うと そこも含めての情報が集まる。マイパーソナリティて性格診断用のアプリがあるそうだが これも研究用に使われる。みんなバラバラだから平気でしょ?と思われるかも知れないが フェイスブックアカウントにリンクされてるから それを統合すればかなり詳細な個人の姿が浮かび上がってくることになる。名前はついてないにしても そのアカウントを持ってる人がどういう人か 友人は誰か?までが 膨大なデータベースになる。これを使ってマイクロターゲティングを行えば 正確にに予測もできるし世論を動かすこともできる・・てまあ知らぬが仏みたいな内容。個人的にはあの手のSNSはなんか裏がありそうで怖かったので何も使ってない。フェイスブックもツィツターもインスタグラムもTiktokもだ。先日JAZZ RADIOが短い時間しか聴けなくなったので友人が 色々調べた結果Androidのエミュレータを入れてスマホ版アプリを入れたらCMが入るけど通しで聴けるよ・・というので エミュレータを入れてみようとしたのだがDL先が中国。Tiktokが中国製アプリと知ってる方がどれだけいるかは知らないが アメリカでは政府関係の端末にはインストールも利用も禁止だ。絶対バックドアがある・・というのがその理由だが あたしも信用してないし多分正しいだろう。話は戻るが米国のSNSだとしてもサインアップに使われたデータがそれだけに使われる 外部には出ない・・と思ってるだろうが 本書を読むとそれは思い込みだというのがよくわかる。あたしは制御系ソフト屋なので 業界の端の方でひっそり仕事してたからwebやSNSとはほぼ関係ないのだけど 本書を読むとああ こうすりゃできるな・・というのが理解できるので 面白かった。余談だが スマホにファイスブックのアプリ入れてる方は多いと思うが 知らなかったんだけど サービス提供にあたっての同意事項(みんなちゃんと読んでないと思うが)にユーザーにスマホのマイクとカメラへのアクセスを条件にしてるそうだ。自宅で彼や彼女とSEXする時にスマホの電源を切る人はいないので 物理的にファイスブックはユーザーの同意を得ているからリモートでスマホのマイクとカメラにアクセスすることができる。やろうと思えば元手タダの素人エロ動画が作れるわけだ。えげつないなーと思うが SNSて慈善事業ではないのでこれぐらいはありそうだな・・というところ。不安な方はアンインストールするなり行為中はスマホの電源を切られることをお薦めする。 本書邦題はマインドハッキングだが 原題はMindFuckらしい。本書は業界関係者のみならず一般の読者の方にも一読をお薦めしたおい。読んで損はないし 小説だと思えば面白いし いいペースで読める。個人的に 欲しいな・・と思ったがまだ値段がこなれてないし 図書館にあれば読みたいときに少し待てば借りれるから しばらく様子見だ。 
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