といっても 嫁はんの弟だから 厳密には義理の弟になるが 小学生のころから知ってるからもう 弟二人・・て感じ。彼は大手ホテルの営業職だが 今は沖縄勤務だ。明日なんか重要な会議がある(彼は責任者)なんで 台風来てるのに昨日の飛行機で沖縄に飛んだ。コロナの影響で 沖縄は非常事態宣言が出てるしインバウンドがゼロなんで相当苦しいぽいが 彼は優秀なんで結果は出せるだろう。しかし うちの弟は二人とも健康で優秀で仕事できるのに にーちゃんはボンクラでおまけに大動脈乖離でおまけの人生生きてるわけで 嫁はんには申し訳ないなぁ・・と思うが まあそれも仕方なし。さて インバウンドの9割がゼロになった時点で 大手ホテルすら既にアップアップしてる状態なのに 政府がぶち上げたIR構想って 本当に意味があるのか?と思う。秋元君も収賄で捕まってるし そもそも埋め立て地にホテルや国際会議場だけならまだしも カジノをぶっ立てて 町おこし・・て発想がこのコロナ騒動で全部吹っ飛んだ。都内のホテルですらガラガラでAPAなんかコロナの療養施設に貸してるくらいだし この騒動1年や2年で終わるとは思えない。政府もマスコミもwithコロナなんていってるわけで どこらへんでインバウンドの規制を解除するのかは知らんが これで海外からどっと観光客が来たら それこそアメリカやブラジルを抜いて感染者世界一になるかもしれん。そもそも IR=統合型リゾートて言うけど 国際会議場で観光客が呼べるわけでもなし ホテルが足らないわけでもない。結局はカジノ=ギャンブル施設を誘致したいだけなんだろうがこれがリゾートなのか? 政府の考えてるリゾートってギャンブル場のことか?とか思う。IRなんて横文字で騙そうとしないで 埋め立て地に賭場を誘致して外国人観光客を呼び込みたい・・てのが本音だろうに・・でまあ 中国あたりの利権が贈賄するわけだ。もう日本には公営でも民営でもギャンブル場はいらない。TVで競艇や競輪のイメージCM流してるが 所詮は博打だ。日本に観光客を呼び込みたいのはわかるが 賭博場をつくれば観光客が金を落とす・・という安易な発想は貧困としか思えない。
サイゴンから来た妻と娘を読み直して 近藤紘一の他のも読みたくなくって図書館検索したのだが サイゴンの一番長い日がない。仕方ないのでamazonで検索したら単行本の方は一桁違う。75年初版だからもう茶色いか分解寸前だろう。文春文庫から85年に文庫で出ているし100円しなかったので迷わずポチった。まあ350円くらいだが 新本が無い以上茶色でも仕方ない。さて 近藤紘一氏 昭和15年の生まれだからご存命ならもう80である。ちょっとwikiで調べてみたら86年に胃癌で彼岸の人だ。享年45歳・・合掌。さて残されたベトナム人の奥さんと娘さんはどうしてるのか気になるところだが まあたくましいので大丈夫だろう・・ということにしておく。 このサイゴンの一番長い日は 開高健からクレームがついて 一時絶版になってたらしく まあビッグマック1個と思えば安いもので 今買わないと そのうち手に入らなくなりそうだ。ベトナムが統一され ソ連が崩壊し 北朝鮮は金デブの独裁 中国は習おじさんの全体主義で自分さえよければいい・・というご時世だが(まあ トランプもアメリカさえ良ければいい・・なので主義は違うが同じ穴の貉だ) 昔語録を振ってたり 民青だの全学連だのべ平連だの・・という時代を知ってるあたしからすると 無知って罪だな・・と思う。社会主義も共産主義も すべからく腐敗して全体主義というか独裁政権になる・・って 当時誰が予測できただろうか? まあそんなことを考えながら 安倍の次の政権てみてると石破だろうが岸田だろうが 一番確率が高そうな菅ですら 腐りきった自民党・・野党は革新色が見えないくらいに薄まった空気みたいな存在で だれがやっても舵取りは難しいだろうな・・と醒めた目で見てしまうあたしがいる。昭和の時代は学生だろうが政治的にラディカルでなければ格好悪いというか ノンポリだと馬鹿にされた時代だったので 今みんな政治に興味が無いのは飽きれて投げたんだろうな・・という感じしかしない。令和はどういう時代になるのか知らないが平成生まれの若い人がもっと社会的に目覚めていかないと 日本は衰退するばかりだろうな・・と思う。まあ死にかけて退役しちゃったおっさんが何を言ってる?と言われそうだが 自分の未来は自分でつかみ取らなきゃ何も得られないし 金が正義ではないことだけは頭の片隅にでも置いておいて欲しいものである。
風街ろまんをamazonのカートに入れていたのだが 870円くらいに下がってる。ポチろうかな?と思ったが中古のレンタルアップ版だ。送料入れたら1200円を超える。ベスト盤のCITYが1400円台だから お得感はゼロだ。だれだ?はっぴいえんど・・て言うやつはw 昭和の中頃に活動してた 細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂からなるフォークロックバンドだ。 ここまで書いてもそれ誰よ?と絶対言われるのは目に見えてる。今の人は米津なんたらとかK-POPしか聴いてないように思うから。通販で昭和のヒットソングカバーの企画CDを売ってる。8200円か 送料が850円らしいから まあ9000円で4枚組。昭和のJ-POPのカバーCDだがこんなもん誰が買うんだろう?と思う。昭和の時代は洋楽の映像なんてベストヒットUSAとかMTVしかなかったし 当然録画なんかもできなかったからみんな深夜番組に釘付けだったし 新曲は深夜放送やFENで情報仕入れて バイトしてレコードなりCDを買ったものだ。今は音楽は所有するものではなく サブスクの時代である。タダのyoutubeもある。音質なんか二の次でただ消費するだけ。音楽をとりまく環境はそこまで変わってきてるわけで そんな時代に昭和のJ-POPそれもカバーのCDが売れると思ってる業者の浅知恵には飽きれる。音源が所有する時代だった昭和の世代は オリジナルのアルバムかbestを買うわけで なめられてるなーと思う。まあ ラックに好きなアーティストのレコードやCDを並べて 気分で取り出して酒でも呑みながらオーディオで聴く 隣のおばさんにあんた何時だと思ってんの?と怒鳴りこまれるようなことも無いだろう。今はみんなしちめんどくさいワイヤレスイヤホンで個としての楽しみで音楽がある。まあ その対極にあるのがJAZZ喫茶だったんだがそれもJASRACが著作権うんぬんで 壊滅した。出町柳の駅前にこっそりJAZZ喫茶があるが あれはどうやって営業してるのか謎。あたしは吉祥寺のFamilyってJAZZ喫茶の常連で まあいずれはこんな店がやれたら・・と嫁はんをバイトで送り込んでたくらい関わってた。当時JASRACが要求したのはレコード1枚片面の再生で著作権料200円払えだったそうだ。無茶にも程がある。だから壊滅した。コロナより悪い。平成に青春だった人たちはクラブだろうが あたしはその辺は知らない。老人が昔は良かった・・と言う。あたしも 死にかけのおいぼれのたわごとくらいに思ってたが 自分がある程度生きてくると 便利になったものと失ったものを比べると 不便でもあの時代は良かった・・というのが身にしみてわかる。芥川賞の破局を書いた人は平成生まれらしいが 彼らがあと30年たって平成は良かった・・と思うのだろうか? 車だって変にうねうねしてなくて 安全装備なんか何も無かったけど バイクも安くで中古車もいっぱいあって まあ100点ではなかったけど それは手段としてあたしらの若かった頃の記憶に残っている。まあいずれは忘れ去られる昭和だが やっぱり昭和って面白かったのよw
あー 一人称はあたしだがおっさんであるw念のため の友人は元同僚だ。今は返本の仕事をしている。返本の仕事って 取次に返すまで勝手に読めるので 文藝春秋を貸してくれる。今年の直木賞も 少年と犬だったか読んだが記憶に残らないほど面白くなかった。で 先日9月号の文藝春秋を貸してくれた。今度は芥川賞である。まあ 単行本でも出てるのだが2冊買えば3千円弱 タダで読めるならそれが一番だ。今回の芥川賞の受賞作品は高山羽根子氏の首里の馬と 遠野遥氏の破局である。まあ芥川賞は純文学 直木賞は大衆文学だが これまで面白いこれは単行本が欲しい・・と思ったことがない。今回も2作ともはぁ?である。首里の馬は民俗学の資料館で作業しながら 怪しいクイズの仕事をしつつ 迷い込んできた宮古馬にからむ話。読んでると詩的だな・・と思うものの それ以上の何もない。破局の方はラグビーと肉体自慢とセックスと就活で文字通り破局する話である。これはライトノベルかエロ小説か?というぐらいに中身が無い。森見登美彦氏の最近の作品を電撃文庫か?と思ったという評価があったが 電撃文庫以下にしか思えない。あたしの好きな作家って森見登美彦氏や万城目学氏なので なんだ京都オタクか?とか言われそうだが まあそうだ。好きな作家は?て訊かれたら太宰・・とか言っておけば万事うまくおさまるのだろうが 作り話は面白くなきゃ意味がない・・と思ってる。人の内面の話なんか あんたに言われたくない 自分の経験と自分の頭で考えるわい・・という人なので文学音痴と言われても甘んじて受けようw さて この2本を連続して読んでふと枕元に嫁はんが読んでる サイゴンから来た妻と娘 近藤紘一著 文春文庫刊があったので随分昔に読んだ本だが また読み返してる。初版は1981年だから もう40年も前のノンフィクションなのに こちらの方がはるかに面白いのである。事実は小説より奇なり・・を地で言ってる。大体あたしの本棚って小説は片岡義男や森見や万城目に交じって サリンジャー ケルアックがあるくらいで 他は大半がエッセイ それも寿岳章子氏や入江敦彦氏 杉本秀太郎氏 あとアウトドア系だと野田知佑氏 ソローあたりがのさばってる。他は読むけど 書棚にいらない本は古本屋に捨ててくるので どうしても偏食しがちなのだが・・ まあ大学の文学部の学生じゃあるまいし 名作を読まなくてもそれでいいのでだがw しかし文学部の学生って将来の仕事は作家・・て思って大学に行くのか?と思うと 日本は平和だな・・と思う。あたしは机上の空論よりも手に職だったので 余計にそう思うのかも知れないが
需要があるとは思えない本だが・・ 熱く生きる 天野篤著 セブン&ワイ出版 2014年初版で持ってるのは7刷 もう一冊 一途一心、命をつなぐを改題して文庫化した あきらめない心 天野篤著 元は飛鳥新社だが これは新潮社刊 平成24年初版だから 2013年かそれぐらい 文庫の方は平成28年だ。天野氏は順天堂の心臓血管外科で 天皇陛下の執刀医のキャッチコピーがついてるので ああ あの人か?と思う人も多いだろう。冠動脈バイパス手術の第一人者だ。なんで こんな俗っぽい本を買ったか(もちろん古本なので限りなく1円に近いのだが)というと ここにも書いたがあたしは2016年の1月に突然倒れて大手術をしたからである。病名は急性大動脈乖離スタンフォードA 簡単に言えば心臓から肺と脳に行く一番大事な大動脈の内膜が裂けて 動脈を塞いだのである。まあ 手術前に7割は亡くなる 手術成功しても半分は亡くなる 仮に助かっても半分は糖尿か人工透析の後遺症が残る・・という恐ろしい病気だ。五体満足で退院できるのは ほぼ一桁。あたしも足腐る可能性があるので腐ったら切ります・・と宣告されてたわけ。まあ 足のほてりや痺れは残ったが 幸運にもまだ足はついてる。体力は半分以下だが 執刀してくれた心臓血管外科のドクターは鈴木一郎氏という嘘のような本当の話である。ある程度回復してから話訊いたんだけど 手術時間は11時間だったらしい。まず気になったのは11時間も立ったまま 心臓止めてECMOつないで大動脈切り取って人工血管と縫い合わせるという作業がよくできますね・・と感心したら 手術中は集中してるので 疲れは感じないし トイレも行きたくならんそうだ。で 心臓外科医ってスーパーマンか術者か?とか思ったわけで どんな精神してんだろ?とか興味があって 同業同分野の天野氏の本を手に取ったわけだ。まあ 概ね鈴木氏の言う通りだったので納得したけどすごいな・・と思う。術後4年半たつがまだ元気(体力が落ちてるので今年の夏は厳しい 眩暈とか吐き気 不快感には悩まされてるが)なので 医学の進歩ってすごいな・・と思うし 外科医の集中力ってすごいな・・と感心する。まあある意味医者も技術者だし人の生死を握ってるから あたしみたいにプログラムのミスで止まりました・・て言い訳にならんから 高給でも当然だな・・と思う。全ての外科医が天野氏や鈴木氏みたいな高い理想で仕事してるのかと言われたらわからんけど 現場の話を読むとやっぱりすごいな・・と思う。天野氏は日大医学部三浪らしいが 受験勉強が得意でもいい医者にはなれんのだな 学歴より姿勢や実績だな・・と思う。まあ あたしは特殊な理由から これらの本を手に取ったわけだが 売れた本なんで図書館にある。ページの文字数も少ないので読みやすいかと。 まあこの2冊 内容が似通ってるのでどちらか一冊読むだけでもいいだろう。本当は心臓血管外科のお世話になんかならない方がいいのは言うまでもない。来月2日は半年毎のCTを撮る大健診。長生きできなくてもいいけど もう少し生きていたいな・・と思うので 命を救ってくれた鈴木氏 スタッフにはどれだけ感謝してもしきれないのである。