私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

2023-01-26 19:55:16 | メンタルヘルス
デヴィッド・グレーバー著 岩波書店刊 2020年初版 424P 4070円
日経の書評から拾った本。なんといってもお高いので当然 最初にあたるのは図書館。うちの図書館は偉い。あったので予約入れたが1人だけ待って 比較的早く来た。まあ タイトルに惹かれたのだけどなんせ中身が皆目わからないので読まずに買うには・・というか それ以前に4千円はないだろ?というわけだ。感想だけど これは原文がわざと小難しく書かれてるのか あるいは訳者が3人もいるのが悪いのか訳が悪いのかわからないのだけど お役所の文書みたいでまわりくどくて読みずらい。一度に読めるのは30ページがいいとこで それを超えると頭がぐるぐるする。次に待ってる人がいるので借りられるのは2週間 20日に借りだしてきたので期限は3日だ。厚さが3センチもあるのでちょっと手こずるかな?とは思ったものの 比較的速読なので大丈夫だろうと手をつけたが 最初に書いた通り文章が読みずらいし 正直面白くない。訳者の能力不足なのか著者がなのかわからないけど 読むのに苦労する。確かに最近横文字で何してるのかわからない役職が多いのだけど そういうことかーと納得する部分があるのは面白いのだけど なんか専門家が世間であまり注目されてない専門分野の底の方で 深く掘り下げてそこで穴広げるみたいな本なので う~むではある。幸いあたしは 伝統工芸や公共インフラ現場系のソフトウェア技術屋なので ブルシット・ジョブではない仕事ばかりだったので幸運にも経験してない。2週間で読み切れなさそうだったので 嫁さんのアカウントも使って追加の予約入れたら 待ちが4人に増えてたが読んじゃったんで取り消し。みんな2週間では読めなくて頭搔きむしるだろうなw 糞みたいな仕事で始まってベーシックインカムでまとめてるのでつじつまはあってるけど 同じところをぐるぐる回ってるみたいで主張は別として読みずらい。思うに著者の文化人類学者・・てのも 無くなっても誰も困らないブルシット・ジョブの様に思えるし訳者さんたちもみんな社会学の専門家なので同じような気がする。amazonの評価を見てると500近い評価のうちの大半が5に近いところにいるけど あたしは久々に駄本に当たったなぁ・・という感じ。424Pもあるんだけど訳注が40ページ 訳者あとがきが20ページほどあって実質は365P。あたしには読み返すだけの魅力も気力も無かったのでさっさと返してこよう。
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在宅ひとり死のススメ

2023-01-24 08:51:21 | メンタルヘルス
上野 千鶴子著 文藝春秋刊 2021年初版 216P 880円
なんでも上野氏のおひとりさまシリーズの最新刊らしい。どこで見たのか知らないが 仕事忙しい嫁さんが読みたいというので amazonのマケプレみたら既に1円からあるw で図書館検索したらあったので借りてみた。amazonのレビューは700近いのでそれなりに売れた本なのだろうが さすがに2年もたつと忘れられるようで 予約したらその場で準備中になった。出た当時は何十人も待ってたんだろうな・・と思う。880円なんでいつ来るかわからないから読みたければ買えばいいのに・・と思うが。しかし読み込まれた本で新書だからよれよれなんだが なんかこぼしたシミがあって図書館の本でもちゃんと扱えよ・・と思う。あたしが大動脈乖離で死にかけてからまるっともう7年で 詰まったところは人工血管に置換したけど他もあんまりいい状態ではないですからね・・と釘をさされてるので 明日逝くかも知れない。呑気にレビューなんか書いてる場合では無いのだけど 一度死にかけると後の人生おまけみたいな感覚になるし どうせいつかは死ぬんだし 望みはお金以外はみんな叶ったのはみんな彼女のおかげだし・・というわけで あたしはこの手の本には興味がない。彼女には悪いが 絶対あたしの方が先に逝くし 子供もいなければ主夫なんで昼間は一人だし孤独死決定のようなものだから余計にそう思う。さて 遅読の彼女が2,3日で読んでしまって 返すところに置いてあったんでパラパラ読んでみたが中身が薄い。彼女が指摘してたのは 36Pに ”こんな例がありました。東京都国分寺市で訪問診療をしている新田國夫医師から・・”とあるのだけど これ国分寺じゃなくて国立なんだけどねぇ・・とw なぜ知ってるかと言えば 地元だからです。 医療法人社団つくし会 新田クリニックは東京都国立市西2-26-29なのです。上野氏て東大名誉教授か知らんけど 適当に引用して検証しないで書いてるようでは研究者としては失格です。そりゃ最初は国・・で始まるけど 国分寺と国立は2駅違います。もっとも国立駅の北側は国分寺市ですが・・ 都内の上級国民の認識はそんなもんでしょう。それに原稿の時点で校正できなかった文藝春秋の担当も失格です。中央線乗ればすぐなのにね。 もうこれだけで本書の信ぴょう性はゼロ。
amazonのレビューの悪い方にこういうのがある。
真剣に読んではいけません。目くじら立てると寿命がちぢみます。(中略)とはいえ、一理はあるので読んで損はありません。得することもありません。この手の本はそういうものです。ただし、これを読んで 激高してはいけません。体に障りますし、なにより著者の思うツボです。
これには思わず激しく同意。読みたい方は図書館でどうぞ。お金を払って読むような本ではありません。
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ほっこり京ぐらし

2023-01-24 08:50:46 | メンタルヘルス
大村しげ著 淡交社刊 1997年初版 絶版 222P 1957円
しげさんの本で京暮し・・というと 2010年に新装版で出た 京暮し (暮しの手帖エッセイライブラリー)は有名だが これは知らなかった。ほとんど売りが出てこないので知らなかったのだが 図書館検索したらあったので借りた。もう古書特有の茶色くなってるのが来たが これは良い。個人的には京暮しよりも良いと思う。というのは 戦前の京都の普通の暮らしや庶民の食 まあ おばんざい・・と呼ばれる食べ物の話が 普通の京都の人の目線で書かれているからだ。京都って今のあたしをこさえた土地なので思入れも愛着もあって特別な場所でほぼ故郷と言ってもいいだろう。観光の古都京都でなく暮らす京・・というところ。出物があったので今月は使いすぎてて余裕が無かったけど安くは無かったが買った。来るまで図書館の方を読んでるのだが 既に背割れしてるし分類ラベルが書庫になってるので 誰も借りないまま そのうち除籍されてご自由にお持ちくださいの棚に置かれるのか・・と思うと悲しい。京都好きならぜひ読んでいただきたい本だ。しげさんの本では一番だと思う。ちなみに おばんざい・・という言葉を全国区にしたのはしげさんだそうで おばあちゃんたちはおまわりとかおぞよ・・と言ってた。暮らしてみるとわかるんだけど京都 まああたしも洛中しか知らないのだけど 普通の商店街を歩けば よそいきではない日常が全部そろう・・という意味では暮らしやすい町だ。
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大村しげ 京都町家ぐらし (らんぷの本)

2023-01-24 08:50:30 | メンタルヘルス
横川 公子著? 河出書房新社刊 2007年初版 絶版 143P 1760円
大村しげさん・・と言えば あたしの好きな京都の物書きのおばちゃんだけど 2011年にバリ島で亡くなってる。大正7年生まれだけど 京の物書きとして活躍したのは戦後のこと。祇園の仕出し屋さんの長女だけど結婚しなかったようで独身のまま81で亡くなってる。著作で京暮しや しまつとぜいたくの間 京のおばんざい―四季の味ごよみあたりは持ってて好きな本なのだけれど これは持ってなかった。既に絶版なのでamazonのマケプレ見てたら2200円くらいするので二の足踏んでたんだが 手ごろなのが他で出たので買った。横川公子著・・なので???だったのだけど買ってみてその理由がわかった。本書は大村しげビジュアルファンブックなのだ。横川氏が書いた伝記みたいなもん。残された遺品 町家から台所道具から着物 ため込んだものから 京のおばちゃん 大村しげさんを追ったもの。悪くは無いのだけど ご本人が書いたものではないし なんか京のおばちゃん・・を強調しすぎてちょっと・・と思ってしまう。あたしは京都で友禅の仕事してたこともあって 町場のおばちゃんたちを知ってるので 概ねこんなもんだから 何を今更・・と思う。京女の生活のリアルな面をビジュアルに紹介してるという意味では悪くないが なんか見ちゃいけないものを見せられてるようで気まずい。本書でこれは・・と思ったのは20Pにちりめんの色留袖が載ってるんだが これがモダンでいいセンスしてるのでう~む・・と思った。まあ着物業界で仕事してたんで 少しはわかるだけだけど これを着こなしてたのか・・と思うとただものではないな・・という感じだ。全体としては京のお道具のカタログと伝記なので微妙ちゃー微妙。京都好きにはいいと思うが中から見ると本にするような事?って感じだ。良書ではあるけど これよりは平成9年に淡交社から出た ほっこり京ぐらしか 前出の京暮しの方をお薦めしたい。
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今度は デビット・クロスビー氏が鬼籍に

2023-01-20 17:20:29 | 日記
amazonのプライムだと曲がシャッフルになるが古いアルバムも聴けるので重宝してるのだが 昨夜CSN&Yのファーストを聴いてたので 更に悲しい。81歳だそうだ。合掌。キャロル・キングのタペストリーや トレイシー・チャプマンのクロストードなんか今聴いても新鮮でいい。ジェイムス・テイラーのマッド・スライド・スリムもだ。昔爺さん連中がカビの生えたような歌謡曲をカラオケでうなってこれが一番・・て言ってたのを聞いて やっぱじじいは終わってるな・・と思ってたが 自分がおっさんになると ああなるほどね・・と納得する。こないだも書いたけど もう平成中期以降は音楽になってない・・と思ってるし 70年代や80年代のディスコやハウスのノンストップメドレーなんか聴いてるとシンプルだけど力があっていいな・・と思うあたしは もう立派なおっさんなのである。
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