私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

自分がおじいさんになること

2022-07-29 17:01:17 | メンタルヘルス
勢子浩爾著 草思社刊 2021年初版 228P 1540円
本書も週刊誌の書評から拾った本。著者は洋書輸入会社を経て74歳だから立派なおじいさん。ご老人が今やこの先をどう見てるのか興味があったので借りてみた。著者曰く生きてるだけでいい・・と言うけど こうやって自虐的な本を何冊も出してるしそれなりにやることあるじゃん?とは思う。本書はネットに連載してたものをまとめたもの。で 最初読んだ時は大笑いで これは買うしかないな・・と思ったんだけど2回目読んだら あれ?なのだ。日常を独断と偏見で描いたエッセイなんだけど 最初読んだ時はとんでもないじじいだけどあるあるだったんだが・・著者は2回の脳梗塞から回復して大きな後遺症は残らなかったみたいで 死の病を経験すると 生きているだけで楽しい・・という気になるのはわかる。あたしも急性大動脈解離で生還率1桁だったけど大きな後遺症は残らなかったが仕事失ったから 同じような境遇の人はどう思うんだろうと思って読んだけど 当てが外れた。なんかおじいさんだから何の束縛も受けないで自由に・・て方向だ。あたしは これから・・って時に倒れて終わったんで無念さが大きい。生きてるだけで楽しい・・というより後遺症が少なくて良かった。嫁さんの荷物にならないで良かった。まだ彼女と人生楽しめる・・とは強く思うけどね。 で これは買おうと思ったのだがもういらない。おじいさんのエッセイとしては我儘で面白いので図書館にあれば借りてみるといいだろう。個人的にはあわてて買わなくて良かったな・・というところ。本は読み返さないと判断できないので まずは図書館が正解なのは言うまでもない。
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キャッチ・アンド・キル

2022-07-28 19:01:49 | メンタルヘルス
ローナン・ファロー著 関美和訳 文藝春秋刊 2022年初版 493P 2530円。
#MeToo運動は、この一冊から始まった 長年タブーだったハリウッドの性的虐待をスクープし、ピューリッツァー賞受賞。タイム誌、ワシントンポスト紙、フォーチュン誌ほか年間ベストブックに選出された全米ベストセラーだそうだ。あたしは週刊誌の小さな書評から内容もよく知らずに借りた。うちの図書館買ってくれてたのが偉い。ちょっと補足すると ハリウッドで神様と崇められる映画プロデュサーのハーヴェイ・ワインスタインが20年以上にわたって多くの女性 女優やアシスタントに性的嫌がらせとレイプを働いてきたことを著者とその仲間が暴いたノンフィクション。著者のローナン・ファローは母がミア・ファロー 父がウディ・アレンだ。本人はNBCの調査報道部に籍があったのだけど紆余曲折を経てニューヨーカーから記事を出すことになるのだがまあその間の展開がすごい。アメリカって正義と民主主義の国ってみんな思ってるだろうけど 格差はすごいし金と権力のある連中は無茶苦茶してるわけで それを暴いた本書はすごい。アメリカの良心がここにある 報道の原点がここにある・・という感じ。500ページ近いし横文字の名前をカタカナで書かれると人間関係がこんがらがってくるのが難点だが 一気に読ませる凄みがある。まあとにかく読んでみて欲しい。今回図書館で借りた9冊のうちで一番いいかも。銃乱射して22人殺しても 銃を持つのは国民の権利・・て主張する国だし 元大統領が議会に突入しろ・・なんて国だが その対極にあるのが本書に出てくる人たち。絶対の自信を持ってお薦めする。読んで損はない。
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オッサンの壁

2022-07-28 17:51:31 | メンタルヘルス
佐藤千夜子著 講談社現代新書刊 2022年初版 236P 990円。これも週刊誌の書評から拾った本だけど タイトルで期待したんだが外れだ。もっと本音みたいなものががんがん出るというかオッサンの壁を打ち砕く爆薬みたいな内容を期待したけどまあ講談社では無理か・・著者は毎日新聞の政治部長で現在は論説委員だそうだ。6割ぐらいが自分の仕事の経歴の中でのオッサンの壁で 3割が専門分野の日本の政治分野での女性の位置の話。残り1割が知人友人のご意見でこの1割がなかなか面白かったと言っておく。うちの嫁さんは元々心理学者になりたかったのだがどういうわけか今は自営でシステム設計会社をやってる。あたしもソフト屋からシステム屋で自営だったので彼女の能力がどれぐらいか?というのは客観視できるので あたしより技術的にも社会的にも優秀だと思う。朝方までオン呑みしてる友人 女子だけど彼女も今の仕事はなんだか知らんが毎日残業して現職に飽き足らず航空会社に転職して運行管理責任者になろうとしてるし 別の友人は栄養士さんだが教室を主宰してたりする。あたしが あー魅力的だな・・と思う女子はみんな それなりにオッサンの壁に当たってても跳ね返して自分がやりたいことをやってる。なので本書 今頃これ?って思う。あたしの周りだけが特別なのかもしれないけど事実そうなんだから仕方ない。最後の5章で友人が お金を稼ぐのは大事です。社会的な発言力はお金を稼ぐ力と関係するから・・と言い切るのが恰好良すぎる。これを読んだだけでも本書の意味はあるな・・と思う。女子のポテンシャルてそこら辺のアホな男子より上だったりするのだが どうも社会がそれに気が付いてない感は受ける。佐藤氏は政治の世界に身を置く女性が少ないというけど 選挙の女性候補を見てると 特に自民党は知名度だけの候補が多すぎる。元タレントとか・・野党がほぼ役立たずの現状で少し自民党に期待したんだが見事に裏切られたし NHK党に入れたらガーシーの票になって激しく後悔してる。ちなみに本書メルカリに600円~からいっぱい出てるわけで期待して買ったけど・・てのが多いんだろうなと思う。あたしは図書館にあったので借りたがラベルは公民館になってるのはなぜだ?昼間は32°くらいあったんでエアコン入れてた。彼女は今日は在宅勤務。今窓開けっぱなして風が通る。多摩丘陵が見える。入道雲に夕日が反射して綺麗だが雷鳴ってるよ~
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おらおらひとりでいぐも

2022-07-28 11:21:58 | メンタルヘルス
若竹千佐子著 河出書房刊 168P 1320円だけどすでに文庫化されてる。2018年芥川賞なんで なんで今頃・・と言われそうだがこれも先に書いた勢子さんの本に 世間から必要とされる役割はすべて終えた。きれいさっぱり用済みの人間であるのだ・・といういう引用が気になって借りてみた。amazonで1円で山ほどあるので それだけ評判になった本なんだろうけど あたしは文学音痴だし退院してあまり時間たってなかったこともあり タイトルは知ってるけど興味がないので手に取らなかった。amazonで600を超える評価があがってるので売れた本なのは間違いないんだろうけど ここ数年友人が文藝春秋貸してくれるので芥川も直木も読んでるがどれも面白くない。だから賞を取った作品・・てだけで読もうとは思わないし今年のも図書館は60人ぐらい待ってるのでめげる。さて著者は奇しくも群さんと同じ1954年生まれ。受賞したのが63の時で最年長・・てのはすごい。で 読んだけど全編東北弁なんで3割ぐらいしかわからない。 一人の孤独 老いの寂しさ 内面の声 遠い日の思い出みたいなものはなんとなくわかるけど そもそも文学音痴というかお話に没入できない。 一部の作家を除いて小説は読まないのでう~む・・としか言えない。必ず図書館にあるからまずは借りて見られるといいだろう。あたしの感想?よくわからん・・だ。
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しない。

2022-07-28 11:02:13 | メンタルヘルス
群ようこ著 集英社刊 2018年初版 192P 1320円 すでに文庫化されてるし古本も1円 群さんの文章は拾い読みしてるけど なんで今読んだか?というと 最近読んだ勢古浩爾の自分がおじいさんになるということ・・というエッセイにはまってそれにちょろりと出てきたんで借りた。初出は集英社学芸編集部サイト「学芸・ノンフィクション」に2017年から連載されてたものだそうで それををまとめたもの。まあwebに上がってただけあって軽い。群さんて1954年だから今年68か・・それぐらいの歳のエッセイストが書いてるものとしては面白いけど 日常のちょっとした なんで?という話。速読なら2時間もあれば読めてしまう。可も不可もなくクスッと笑って通り過ぎて行っただけだった。図書館で借りたらいいと思う。
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