田舎暮らしがしたいとか別荘暮らししたい・・と考えてる人も多いだろう。あたしは若い頃に二拠点生活で山梨の山奥に住んでたこともあるが 山梨で倒れてたら多分今生きてない。甲府から車で1時間 途中まではバスはあるがそれとて一日数本だ。たまたま東京にいた時に倒れて 嫁はんが救急隊に強く言ったので心臓血管外科の名医のいる病院に運ばれて助かったが山梨なら間違いなく搬送前か搬送中に死んでたと思う。あたしの主治医も伊東とはいえ 市街ではなくて伊東から伊豆急でいかなきゃならんとこだったから 良く言えばリゾート地 悪く言えば田舎だ。脳や心臓の疾患てそれこそ一分一秒を争うので田舎は不利。もうある程度の歳になったら 大病院に近いところに住まないとリスクが上がるのは仕方ない。あたしの先生も東京なら助かってたのかもな・・とちらっとは思うが ご本人がリゾート開業を選ばれたのだからある程度は仕方ないが今年65のはずだから 早すぎる死なのである。ご冥福を祈りたい。今更遅いが来週にでも線香あげに行こうか・・とも思ってる。
何気にかかってた精神科の主治医だが お亡くなりになったのを知って激しく動揺してるのだが なんかネットに記事があるか?と見てみたら 精神保健指定医。医学博士。東京医科大学精神神経科講師、米国カリフォルニア大学アーヴァイン校精神医学教室客員准教授、花園大学大学院教授(臨床心理学科)日本トランスパーソナル心理学/精神医学会常任理事(初代会長)て とんでもない人だった。当たりの柔らかいメンタル持ちの愚痴話を静かに聞いてくれて 薬の対応も上手だった。受け付けは奥さんがやってたので奥さんも優しいいい人だ。以前に寿岳文章氏の交友関係がすごい・・とか書いたが あたしも知らないうちにすごい人の患者だったわけ。自分がかかってる主治医が出した本をそうとも知らずに買ってたのは2014年のことである。
緊急事態宣言が明けるのでしばらく行けなかった静岡の伊東までかかりつけの精神科に行こうと予約の電話をしたら 奥さんが出て7月の24日に突然亡くなった・・とのこと。なんと声をかけていいやらわからなかった。元々は地元の先生でリゾート開業したいと伊東で開業されたので いい主治医だったので東京から4時間近くかけて通ってたのだけど この夏は緊急事態と通過する県を合わせると1万人近い感染者が出てたんで行けなかったのだが こんな形で突然終わるとは思わなかったんで 呆然自失である。それくらいいい精神科医だったし人間的にもいい人だったのですさまじく残念。で 朝から酒あおってる。 身近な人が亡くなるというのは 人には寿命があるから仕方ないとはいえやりきれない。まあ あたしも心臓血管に爆弾抱えてて ここんとこ心拍が100超えたりしてるからいつダメになるかわからないのだが・・安藤先生のご冥福を祈りつつ合掌。
収められてる本を見れば大体その人となりがわかる。あたしみたいな節操のない本読みは別としてだが でも800冊近い本のかなりの部分が何らかの意味で京都がらみなので ああこういう人か・・と思うだろう。あたしが死んだ後で絶対言われるのが 同じ本何冊も買いやがって・・だろうw さて今京都の人の本棚を丸々買おうとしてる。きっかけは先にも書いた京都の大路小路を買ったことだが その娘さんが実家を建て替えるのと本が読めない体になっちゃったからというわけ。出てくる本はその娘さんのお父様の本棚なんだが 京都だけあって京都新聞出版センターの本がやたら多い。あと展覧会のカタログだ。もう売れなきゃBOOKOFF持ち込むなんて言われると 紙くず同然の値段で買われるくらいなら あたしが全部引き受けます・・みたいな話になってへそくり吐き出しながら買ってる。本棚全部を見れるので 読んでた人の人柄まで見えるので もう無理してでもいらん本でもと思う。薫る公家文化も三十六歌仙も京都市電もそのために借りた。今の若い人は活字離れが激しい・・と言われるが 今の本に面白いものが無いから当然だろう。友人からkindleを安くで買ったが電子にはなじまないし 読みたい古い本は電子にはない。あたしは本棚を見て人を判断するのと ご飯たべたりお酒呑んだりして判断するので 本を持ってない人(最近のベストセラーやコミックスは本ではない)の気持ちが半分くらいしかわからん。本を読むのが偉いとは言わんが スマホばかりに張り付いてるといい繋がりはできないんじゃないかな?と思う今日この頃。
と話のある京都新聞社刊の三十六歌仙の舞台 樋口茂子著が準備できました・・になったので取りに行きがてら 先に書いた薫る公家文化と京都市電物語を返しに行くついでに京都の大路小路も返して来た。先の2冊は買うかどうか内容を見たかったので少し借りてただけだが 京都の大路小路は延長してほぼ一か月借りてた。通常は3週間だが待ってる人がいなければ 2週間の延長ができる。台風来てるんでまだ猶予はあるのだが返して来た。で この京都の大路小路だけど愛読書で 程度のいいのが安く出れば何も考えずに買う・・というアホな買い方をしてるので 既に同じ本が何冊もある。持ってるならそれ読めば借りてこなくていいじゃん?とか思うだろうが 背表紙に書庫・・のシールが貼ってあるので 除籍されないために定期的に借り出して積んであるw 誰も借りなくなってある程度の年月が経つと入口の除菌スプレーの脇にある 除籍本 ご自由にお持ちください・・に並べられるからである。現に持ってるうちの一冊は岡山市図書館の蔵書印のある除籍本だ。こんないい本除籍されてたまるか・・と思うので年の半分くらいはあたしが借りてるw この本は京都で暮らす人には必読の本で建都1200年の記念出版だから増刷されることはない。初版で刷った分が世界中の全てだ。もう何十回読んだかわからないけどそれでも読むたびに新しい発見がある。京都の通りを覚えるのに有名な まる たけ えびす に おし おいけ あね さん ろっかく たこ にしき し あや ぶっ たか まつ まん ごじょう せきだ ちゃらちゃら うおのたな ろくじょう しち(ひっ) という数え歌がある。一度は聴いたことがあるだろう。京の数えうた・・て本で京都新聞社出版センターから出てる。これも持ってるが・・てどれだけ京都好きなんだよ?と言われそうだが 実は観光地には全く興味がない。町角のお地蔵さんとか8時過ぎると誰も歩いてない通りとか美味しい豆腐屋さんとかお餅屋さんとか 暮らす京都が好きなのだ。借り出して来た三十六歌仙の本も京都繋がりだし 大体生活の4割くらいは京都がらみだ。大病して人より20年は寿命が短い‥と言われてるし 仕事も失ってるし 東京嫌いだしw じゃあなんで東京いるの?と言われたら 部屋買ったし 今のところは学園都市で高層建造物が無く緑が多いし 大事な友人もいるし・なのだが 着々と京都移住の計画は進行している。最終目標が京都の土に還る・・だから お骨になるまで東京から離れられんかも知れんが それもまあいいか・・と思う。さて難解だが 三十六歌仙でも読むか