金曜から眩暈と吐き気で 何も食べれず寝込んでいたのだが 明日は雨・・という予報がでてたのでさあ困った。というのは 図書館の予約で準備できました・・になってるんだけど 取り置きが21日までで 火曜休館なんで 無理に行こうとしたら いきなり降ってきた。歩いていくには足元がおぼつかないので 自転車・・て思ったがもっと危ないw で ふらふらして戻ってきて寝込んでたら 嫁はんが取って来てくれたが やっぱり少し降られたそうな。これも週刊誌の書評から拾った本で 「低度」外国人材 移民焼き畑国家、日本 安田峰俊著 KADOKAWA刊 2021年3月初版。 なんかうちの図書館はこういう社会問題的な本は良し悪しは別として すぐに買うところがある。皆さんの記憶にあると思うが養豚場から豚を盗んで風呂場で解体した事件があったが それは第7章に書かれている。本書の言いたいところは はじめに・・と 終わりに‥を読めば大体わかる。1~7章は現場のルポだ。著者は元は中国系のライターだったらしいが 本書あたりからベトナムに手をだしている。まあ切り口は外国人技能実習生なのだが 元々何を持って技能とするのか不明だ。まあ 実態は日本人がやりたがらない底辺の単純作業を低賃金でやらせるだけで 名称はそれらしいが 実態は外国人低賃金労働者だ。それも出国に当たって多額の借金をし 日本で働けば すぐに返して更に金が儲かる・・と思って来日するようだが現実は残酷だ。今までは中国人が多かったが 中国が豊かになるにつれ 真っ先にこのシステムから降り 今はベトナム ベトナムの次はどうやらカンボジアらしいが・・ 著者の言いたいのは移民の焼き畑農業を繰り返しながらより貧しく情報感度が低い「低度」外国人材が多い発展途上国から安い労働者を連れてくる現状 つまり低度外国人材を安いコストで使い捨てて次に行く・・という日本の移民のシステムに問題があるという問題提起。まあ ある程度は予想されてたけど 税別で1800円だから税込なら ほぼ2000円だ。借りてきてほぼ4時間で読んじゃったので 買ったら激しく後悔してるだろう。 先に書いた日本の原風景町並だがamazonでは再入荷予定あり・・にはなってるが 調べてみたら版元の光村推古書院て社員7名の小さな美術出版社で 元は錦絵の版元だったらしいが これ今買わないと買えないと思ってポチった。これが3080円ならこっちの方がいい。ヤフオクにも中古が出てこないしamazonのマケプレでは新品と比べて500円しか違わないから意味が無い。戻るがというわけで 本書は図書館にあったら借りて読まれたらいいと思う。読んで損は無いと言えるが読めばそれで充分。本棚に入れなくてもいいだろう。
本が図書館の予約リストに入ってたのかわからないのだけど 準備できましたになったので借りてきた。現代日本文化論2 家族と性 河合隼雄&大庭みな子共同編集 岩波書店刊 初版は1997年だ。装丁も真っ白けでいかにも堅そうな本なんで 益々謎。内容的には家というか家族と性についていろんな人が好き放題書いて 最期に河合隼雄氏が家族の未来・・てことで総括してる。寄稿してるメンバーが結構豪華なので気になったんだろう。大庭みな子・原ひろ子・落合恵美子・中村桂子・芹沢俊介・赤城恵子・掛札悠子・井上章一・香山リカ・なだいなだ・そして締めくくりが河合隼雄だ。もう24年も前の本だから現代日本文化・・というには古すぎると思われるだろうが24年たっても 問題は積まれたまま。家族・結婚・個人と家族・少子化・クローン・家族の崩壊・不妊・LGBT・性の場所・青少年の性・イジメそして 河合隼雄が家族の未来・・てんでまとめてる。まあ家族や性の問題てきわめて個人的な問題なのでこれを読んだから・・といって考え方が変わるわけではないのだけれど 24年前にこんな問題提起をされていながら 未だに何も解決・・というか 解決できない永遠のテーマなので仕方ないのだが 20世紀の終わりにこんなことを考えてた人たちがいたという先進性の意味では面白い本だ。誰にでも薦められるものでは無いし 面白いわけではないけれど たまにはこういうのもいいんじゃないか?と思わせる本だ。まあ図書館にはあると思うので借りて読まれたらいいかと思う。
自分が将来なにになりたいのか考えたことはあるだろう。大体高校生なんか漠然としかイメージしてなくて知名度とかランキングで大学を選ぶものだ。そこを卒業すれば薔薇色の未来が待ってる・・と勝手に思い込んで受験勉強をする。実際社会に出るとわかるのだが そんな薔薇色の夢なんかどこにもないわけで ある程度食べるために妥協してやってくのが悲しい現実。あたしは 将来どこかの大手企業のリーマンになろうなんてさっぱり思わなくて 京都で友禅の作家になりたかったんで バイトも洗い屋というか湯のし屋さんだったわけ。京友禅ていうと鴨川の友禅流しを思い浮かべる人も多いだろうが あれは昔の話で当時でも工場の長い水槽で洗って 干場で乾燥させて スチーム当てながらローラーでプレス・・という情緒もへったくれもないもの。まあ 京友禅の工程の一部を裏側から見てたわけだが 当時既に斜陽だったから結局ソフト屋に転身したのは今となっては大正解だったようだ。あたしは洗いの工程しか見てないからその前後を知りたくて面白そうなんで借りた。着物の国のはてな? 片野ゆか著 集英社刊 2020年9月初版。著者は1966年東京生まれのノンフィクションライター 犬がらみの著作が多いが これは着物の本。と言っても着付けの仕方やルールの本ではない。ほぼ浴衣しか着たことのない片野氏が着物の世界で???と思った疑問点や 着物業界の裏なんかを書いた本で4割ぐらいは実用書だけど 残りはエッセイと思えばいい。あたしも着物業界でバイトしてたくせに 知らなかったことがいっぱいあって面白く読んだ。本文中にも出てくる日経プレミアシリーズの着物文化と日本・・て対談集はヤフオクでポチったw 着物と言えば七五三と成人式と結婚式と葬式しか着ない人が多いわけで いろんな謎が隠れてる。そういう意味では これから着物を着てみよう・・と思う人は 買わずとも読まれた方がいいかと思う。うちの図書館にもあったんで どこにでもあるかと。お金に余裕があるなら1500円+税だから買われてもいいかもだが まあ図書館で足りるだろう。結局2回読んで 嫁はんにも読ませたいな・・と思う本だったのは事実。まあ着物・・というか反物(今でも巻けるw)を作る工程にいたので 着る側からみるとこんなに苦労がいるのか・・・とか 自粛警察ならぬ着物警察までいるという恐ろしい話ものってる。 まあ日本の民族衣装ではあるのだけれど 和服が廃れる理由が少しわかった気がするが 嫁はんには着て欲しな・・と思うのである。
写真集だ。写真集成 京都百年パノラマ館 吉田光邦監修 白幡洋三郎編集 淡交社刊 平成4年だから1992年初版 定価6800円 淡交社って京都市北区の出版社だから出せた本 B4のハードカバーで254ページの豪華な写真集 明治から大正にかけての京都の古い写真を集めたもの。前半4割くらいはカラーだが 当時はカラー写真なんかないから モノクロの写真に手彩色したもの。既に絶版なので あたしもamazonで京都がらみの本を買ったついでにお薦めで出てきたやつをカートに入れてたんだがいい値段なのでためらってた代物だが まさか無いだろうとうちの図書館検索したら驚くことにあったので借り出してきて 即ヤフオクでポチった。元値が高いのでそれなりにいい値段だったけど 街としての京都が好きなあたしには持ってなきゃもぐり‥と言われるぐらい良い。ただし 京都観光が目的の人にはただの邪魔な代物だ。まあ 四条通なんかの写真はえっ?という感じだがw これは文字にしてもわかんないと思うし 京都を国際観光都市として見てる人には100年前の写真なんか意味が無い。ただ京都が好き・・てだけの人にはお薦めである。この本の価値を決められるのは読み手の京都愛のパーセンテージのみだ。
そんなに頭が痛いなら借りなければいいのにと思うが どっかの書評で褒めてあって amazonのカートに入れたんだが 図書館検索したらあったうえ誰も読みたい人がいなかったようで その日のうちに準備できました・・になった。 不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学 森本あんり著新潮社刊 2020年12月初版だ。タイトルからみて面白そうだったんで 迷わず借りたのだが 借りてみたら哲学本だ。ここんとこ ヒンドゥーやらインドやら・・と速読のあたしが 頭抱えながら一冊読むのに一週間以上かかる本が連続する。本書も何度投げようか・・と思ったことか。5ページもも読むと投げたくなるのだ。でも 買えば1760円・・と思うともったいなくて投げれない。amazonの出版社からのコメントには こうある。
「不愉快な隣人」と共に生きる哲学――。「わたしはあなたの意見に反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」――こんなユートピア的な寛容社会は本当に実現可能なのか。不寛容だった植民地時代のアメリカで、異なる価値観を持つ人びとが暮らす多様性社会を築いた偏屈なピューリタンの苦闘から、そのしたたかな共存の哲学を読み解く。現代でこそ役に立つ「キレイごとぬきの政治倫理」。『反知性主義』に続く、異形のアメリカ史。 まあ最初に著者がどういう経歴なのか調べなかったあたしも阿呆だが 著者はICU つまり国際基督教大学の教授なわけで 寛容・不寛容という見方が キリスト教を核に述べられている。異形のアメリカ史・・て 要は宗教上の理由があって新天地アメリカ大陸に移住した英国人の思想的背景を描いたものであって 一般的な寛容・不寛容ではなくて キリスト教としての寛容・不寛容が主な内容だ。個人的には最初の50ページと最後の50ページを読めば事足りるとは思う。300ページのわけのわからん・・といっても 筋は通ってるところが さすが大学教授。凡人とは違うところだが あとがきで散々苦労した・・と書いてるのをみると ちょっと安心するw まあ これも図書館にはあるだろう。興味と時間と意欲のある人は読まれるといいと思う。本書は前書きにある通り 宗教から問う寛容論だ。しかし 哲学専攻する人の頭の中ってどういう構造してるのか?と前に書いたけど 凡人には理解できない。人生で何かを成し遂げることに意味はあるとは思うが 四六時中これではまいってしまう。脳みその構造が根本的に違うのだろう・・とは思うが 物事の見方というのは角度を変えてみれが見えてくるものがある・・という見本のような本。
「不愉快な隣人」と共に生きる哲学――。「わたしはあなたの意見に反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」――こんなユートピア的な寛容社会は本当に実現可能なのか。不寛容だった植民地時代のアメリカで、異なる価値観を持つ人びとが暮らす多様性社会を築いた偏屈なピューリタンの苦闘から、そのしたたかな共存の哲学を読み解く。現代でこそ役に立つ「キレイごとぬきの政治倫理」。『反知性主義』に続く、異形のアメリカ史。 まあ最初に著者がどういう経歴なのか調べなかったあたしも阿呆だが 著者はICU つまり国際基督教大学の教授なわけで 寛容・不寛容という見方が キリスト教を核に述べられている。異形のアメリカ史・・て 要は宗教上の理由があって新天地アメリカ大陸に移住した英国人の思想的背景を描いたものであって 一般的な寛容・不寛容ではなくて キリスト教としての寛容・不寛容が主な内容だ。個人的には最初の50ページと最後の50ページを読めば事足りるとは思う。300ページのわけのわからん・・といっても 筋は通ってるところが さすが大学教授。凡人とは違うところだが あとがきで散々苦労した・・と書いてるのをみると ちょっと安心するw まあ これも図書館にはあるだろう。興味と時間と意欲のある人は読まれるといいと思う。本書は前書きにある通り 宗教から問う寛容論だ。しかし 哲学専攻する人の頭の中ってどういう構造してるのか?と前に書いたけど 凡人には理解できない。人生で何かを成し遂げることに意味はあるとは思うが 四六時中これではまいってしまう。脳みその構造が根本的に違うのだろう・・とは思うが 物事の見方というのは角度を変えてみれが見えてくるものがある・・という見本のような本。