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Perfume 10th Tour 2025 ネビュラロマンス

2024-12-29 01:21:09 | Weblog
Perfume 10th Tour 2025 ネビュラロマンス
2024年12月28日 19:00開演 ぴあアリーナMM



なかなか斬新なLIVEで、面白かった。
この昭和チックなロゴは、ゴジラ人気に合わせているのかw。


同日はかしゆかの誕生日で、しかも私と同じだなんて
長年聞いてきたけど、初めて知った。
何か、嬉しいw。




初音ミク×鼓童 スペシャルライブ2023 ~結~ 6月3日

2023-06-04 18:49:13 | 音楽
初音ミク×鼓童
スペシャルライブ2023 ~結び~
2023年6月3日(土) 19:00~
NHKホール



2017年の最初のコラボから、観たいと思いながらチャンスがなく
今回やっと観ることができた。
2020年はコロナ禍で見送りとなってしまったので
2018年の2回目公演から実に5年ぶりの開催ということになる。
しかも久しぶりの「声出し解禁」なので
始まる前から、なんかすごい熱気を感じたw。

このコラボを観るのは初めてということで、多少は心構えをしていたのだが
生バンド+和太鼓の迫力は想像を軽く上回り
始まったとたん、その音圧に圧倒されっ放し。
たった2曲で耳が馬鹿になりましたw。
スピード感ある曲がどんどん続き
会場も見た目半分以上がハッピ着用、
両手に太鼓型のペンライト装備という「完全武装」で
いやがうえにも盛り上がる盛り上がるw。

選曲もミク+鼓童、ミクのみ、鼓童のみと考えられた構成で
飽きずに観ていられる。
ミクもハッピを着たり太鼓をたたいたり
ここでしかない姿が見られて、見どころ満載だった。

ミクが生まれてほぼ15年になるのだが
ライブを観るたびに、進化を感じる。
自分自身、ライブ参戦は一昨年のマジカルミライ以来だが
ミクのかわいらしさやダンスのキレは良くなっている気がした。
(多分、個人的な盛りは相当入っているとは思うがw)

バーチャルの世界で年齢を取らないというのは当たり前のことだが
改めて考えてみれば、無敵ということ。

やっぱりミクは最高のアイドルだよ。




7月22日のBSでオンエアされるらしい








斬新な演出でクセナキスの音空間にひたる

2022-11-13 00:41:06 | Weblog
2022年11月11日(金)18:30開場 19:00開演
サントリーホール/ブルーローズ
・ルボンa、b(1987-89)
・響・花・間(1969) ※音響デザイン/寒河江勇志
・サウンドインスタレーション(即興)
・プサッファ(1975)
休憩
・ポストトーク 山之内正(評論家)、加藤訓子、水野みか子(作曲家、音楽評論家)





小ホールで椅子を並べた座席。観客は60代以上が8割の印象。ステージ上には3組の打楽器セット。向かって右がルボン、中奥がプサッファ、左はインスタレーション用。それぞれに大きなドラムまたはティンパニを置き、皮と木と金属が加わる。各セットによって木と金属の楽器に工夫があるようだ。

19:00定刻に加藤氏登場。黒のノースリーブに茶色の長い髪。体全体を使って優雅に、機敏に、髪を振り乱して叩くさまは圧巻。ダンスパフォーマンスを見るようなビジュアルインパクトはいつも通りで、あっという間に引き込まれていく。

<ルボンa、b>
2曲が同時に演奏されるのも珍しいとのこと。五線譜に書かれた作品。
aは、木製のスティック(ばち?)を使い、トントン、ズドン!と一定のリズムの中に、弱音と強音が入り混じる。途中でちょっと複雑な展開もあるが、比較的淡白な感じがした。
bでマレットに持ち替えた分、音圧が一段上がり、さらにスピードと迫力が増してリズム、音色も複雑化してくる。終盤に向かってダダダダと盛り上がっていくところは、やはり気持ちがいい。加藤氏自身の言葉によればaは和の印象で、和太鼓を入れて演奏していたこともあるそう。bはビートのあるラテン的な印象とのこと。

<響・花・間>
ルボンbが終わると間髪入れずに何やらノイズが聴こえだし、曲が始まっている。序盤では怪獣の声のような弦楽器のグリッサンドや、蜂の羽音のような音など、長短強弱様々な音がコラージュされていく。こういうと怒られそうだが、いかにも昔の電子音楽といった感じだ。大阪万博のためにつくられた曲で、主な音源は小澤征爾さんが指揮した日本フィルの演奏を加工したものだそうだ。現実音はなさそうだったが、日本らしく三味線の音も加わっていた。初演時は会場となった空間の床、壁、天井に1008個のスピーカーを仕込んで、8チャンネルの音を振り分け、三次元的に音を体感するようになっていたらしい。本日は小ホールの4カ所にLINN社のポール型スピーカーを立てていたが、内部に32個のミニスピーカーが入っているということなので、128個での再現。さすがに床下からというのはなかったが、頭上で響くような音がするなど、十分立体的な音作りがされていた。聴きながら今更のように思ったのは、やはりこういう曲でもテンポなり時間軸があって、出入りする音もコントロールされているがゆえに、成立しているということ。終盤重量感のあるホワイトノイズがブワーッと盛り上がって収束していく。

<インスタレーション>
響・花・間の残響が消え入る間に、どこからか風鈴がなるようなチリンチリンというかすかな音がして、再び加藤氏が登場。左袖の打楽器セットに入って演奏が始まる。この曲ではティンパニの上に載せた大小のおリンをゴムのマレットでこすって出すユワーンという音と、同じくティンパニの上に置いた5つのアンティークシンバル、シンバル、銅鑼の音を中心に構成されていた。ルボンとプサッファが皮のリズムを主体にした曲のため、あえて金属系の響きを使ったのかもしれない。これは私の憶測。たゆたうような響きにシンバルの連打が気持ちよく響き、冒頭と同じく謎の風鈴の音を残しつつ、中央奥のセットに移動。

<プサッファ>
まるで儀式のように天井を見上げ、意識を集中させてマレットを振り下ろす。これも皮をメインにリズムを刻んでいくのだが、五線譜に書かれたものではなく、等間隔に引いた縦線の間に3種類(皮、木、金属)の打楽器の音が点で配置されている曲だそうだ。そのせいかどうかはわからないが、最初はリズムがつかみづらく、微妙にずれている感じがして音に没入できなかったのだが、単なる聴覚の鈍ったオヤジの勘違いかもしれない。ただドラムを強打するとき、高々と左手を上げてややしばらく無音の時間が続くことが何度かあり、あえて聴く者のリズム感を乱しているようなところは感じられた。これも当たり前のことだが、聴いている自分は素人だから、ついノリで聴こうとするが、演奏する側は常に冷静で、どんなに幾何学的なリズムだろうが、正確無比に弾きこなしてしまう。終盤は自分の耳も慣れたのか、最初に感じた違和感もなく、金槌で叩いたこれも不思議な金属製の楽器の音が耳に残った。この曲はクセナキスが初めて書いた打楽器の曲だということだが、多彩な音色や圧倒的な音圧はのちのプレアデスにつながる、宇宙的な魅力に満ちた曲、とポストトークで山之内氏が指摘していた。

終わってみれば、4つの曲が切れ目なくつながり、実に多様な音響空間を体感するというプログラムだった。ただ巨匠の曲を回顧的に演奏するというのではなく、新たな演出でパフォーマンスを創造するというのは、それぞれの作品をより深く知り、かつより多くの聴衆に届けていくためにも歓迎すべきことだと思う。加藤氏自身フライヤーの中で「演奏家の役割(仕事)はどんなに大切なのかを改めて思い知る」と書いているが、クセナキスにしろライヒにしろ、演奏を突き詰めることで、彼女自身も新しい挑戦になるのだろう。見るたび、聴くたびに思うことだが、今回もやはり、小柄な体の中にみなぎるパワーに圧倒さた。本当にいつもありがとう!

演奏後のポストトークで使っていた楽器について触れていたので加えておく。
ルボンbで使われた5鍵のミニマリンバのような楽器はオリジナルで、加藤氏が使っているマリンバのメーカー、アダムスに依頼して制作したものだそう。クセナキスの指示が難解で、通常の楽器では演奏不可能な部分があり、それに対応するためにつくったという。調性を持たないように音を選んで木を削り、調整したそうだ。

インスタレーションで使われた謎の風鈴の音は、実は鉄製の火箸だった。姫路の明珍火箸だそうで、音響担当の方に教えられたと加藤氏は語っていた。調べてみると茶道具としてはもちろん、明珍風鈴として販売されてもいる。冨田勲やスティービー・ワンダーも好きだったようだ。ティンパニの上に乗っていたおリンは、黒くいぶした日本製のもの(お寺で使っているもの)のほか、金属色に輝いているのは中国製で、それぞれ見かけ通りの音がするのが面白い。

プサッファでは、数種の金属の管が使われた。ホームセンターで売っている金属パイプで、5cm角位で長さの違うものが何点か、直径30cm、長さ50cm位の円柱状のパイプなど。結構重そうで、本人も「なかなか物騒な物」と笑っていた。金槌で叩いていた錆びた箱状の物体はガムランで使われる楽器だとのこと。背後に置いていたバスドラムをかかとで踏んで強打していたが、両腕を使いなおかつ振り返らずにドラムを叩くという動作をこなすための工夫。というと簡単だが、それを超スピードで行う正確さと瞬発力は音楽家というよりも、アスリート。どれだけの試行錯誤と練習を繰り返したのかと思うと、正直ビビる。昔、吉原すみれさんが「打楽器の演奏には運動と同じ爽快感がある」と語っていたが、まさに同じなのだろう。演奏が終わった時の加藤氏の笑顔は、爽快感と達成感に満ちている。

クセナキスに限らず打楽器の作品では書きに限らず、あらゆる素材が使われる。作曲の指定によるものもあれば、演奏家の選択に任されている物もあり、何を使うかで曲の印象がまったく異なる。もちろん演奏方法の違いはあるけれど、こうした素材選びから演奏かなりの理解や解釈が始まっていくのだろう。一つひとつの楽器ならぬ楽器を説明する加藤氏はとても楽しそうで、本当に好きなんだなあ、という気持ちが伝わってきた。



Perfume 9th Tour 2022 "PLASMA"  2022.08.20 有明アリーナ

2022-08-21 14:31:53 | 音楽


有明アリーナは東京オリンピックのバレーボール会場として新設され
その後改修を加えて、汎用性のあるスポーツ・文化施設として生まれ変わったもの。
このPerfumeのライブが杮落としだったらしいのだが、おじさん的にはそんなことどうでもよくて、
今回の目玉は何といってもかしゆかの姫(巫女)カットが生で見られること!

ここのところPerfumeのライブは、会場空間を床だの壁だのを縦横無尽に使い
三次元的にビジュアルが展開する斬新なもので、
言わば「空間全体が統合されて一つの作品」となるものだった。
今回も基本的にはそうした流れを汲みつつ、少し趣向が変わって
3人の存在感を強調し、歌い、踊るナマの姿に集中できる演出になっていたと思う。
つまり、姫(巫女)カットがよりよく見える、というわけで
4階席からでも十二分にかしゆかの艶姿が堪能でき、満足、満足w。



元をたどれば、新アルバム『PLASMA』そのものがシンプルな曲調でボーカルを立たせているものが多く
アナログ的な奥行き感があって、おじさんの耳にもよく馴染む印象だった。
一瞬、昔に帰ったかとも思ったが、そういうことではなくて
コロナとかAiとかいう時代の中で、もう一度生身のPerfumeを体感してほしい、ということなのだろう。
正直、30過ぎてこの曲か?と思ったりもしたのだが、30過ぎてこれができるのも、Perfumeらしいところ。
「まだまだ続けます!」とあーちゃんも言っていたことだし、このまま最後までついていくしかないw!

たまたま会場に行く前に、ららぽーと豊洲に寄ったのだが
野外の広場で、いわゆる地下アイドルのステージを見てしまった。
6~7人の中・高生と思しき女の子たちがまばらな観客を前に、一生懸命に歌っていた。
15年前はPerfumeの3人も、広島で同じことをやっていたのだなあと思うと、感無量ではあった。

やっぱり、Perfumeは凄いよ。

冨田勲×初音ミク イーハトーヴ交響曲

2013-09-15 22:40:06 | 音楽

冨田勲×初音ミク イーハトーヴ交響曲

ヴァーチャルシンガー/初音ミク
エレクトロニクス/ことぶき光
パーカッション/梯郁夫
キーボード/鈴木隆太
指揮/河合尚市 東京フィルハーモニー交響楽団
合唱/慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団、同OB合唱団(合唱指揮/下河原建太)聖心女子大学グリークラブ、シンフォニーヒルズ少年少女合唱団(児童合唱指揮/宮本益光)

2013年9月15日(日) 13:30、18:00 Bunkamuraオーチャードホール



冨田勲×初音ミク『イーハトーヴ交響曲』を
やっと生で聴くことができた!

指揮とオーケストラが初演と異なるのだが
なんといっても一番違っていて、一番驚かされたのが
ミクのCGがバージョンアップして
最新の3Dで、動きも滑らかになり
最近のミクパやマジカルミライの映像や音質と比べても
全く遜色のない仕上がりになっていたこと!

初演のCDを聴き、NHKの録画を見るたびにウルウルしていたので
リアルに観たら号泣してしまうのではないかと
かなり覚悟して行ったのだが
そんな心配(?)もいい意味で吹き飛んでしまうくらい完璧な映像で
ガッチリ双眼鏡にかじりついて見入ってしまった!

初演に至るまでのプログラム変更は
かなり試行錯誤の連続で大変だったようで
初演のCGはかなり簡易なものだったのだが
(それでも感動的ではあった!)
骨格さえできてしまえば後は時間の問題なのか
10カ月間(実質は半年くらい?)で
今のレベルに追いついてしまった。

もしこの「半ナマ」のスタイルが技術的に定着するのなら
普通のバンドとのライブでも
多少のアドリブが入れられるとか(?)、
何がしか新しい展開ができそうな期待が沸いてくる。

冨田勲×初音ミクという最初の出会いは
偶然だったのかもしれないが
そこで生まれた「技術」は、この1曲で完結することなく
さらに新しい発想を生み出していくのであろう。

もちろん、これだけではなく
私には難解で理解不能であったが
渋谷慶一郎のオペラ『The End』も
そうした新しい試みのひとつといえる。

今月26日には「初音ミクV3」がリリースされ
英語バージョンも出るので、
海外からも面白いアイデアが出てくるかもしれない。

そう考えれば考えるほど、
やっぱりミクってすごいなあ、と
惚れ直してしまうのである。


初音ミク マジカルミライ 横浜アリーナ

2013-08-31 11:27:15 | 音楽


初音ミク マジカルミライ in横浜アリーナ
2013年8月30日(金)

昼の部/13:30~(U18優先) 夜の部/19:30~

リアプロに生バンドという定番のセッティングに
5面の大型モニターが付いていたので
普通のコンサートと同じ程度の感覚で
楽しむことができた。

選曲は「感謝祭」とも「ミクパ」とも違う
新しい曲が多くて、新曲に疎いオジサンは
ついていくのもやっと。

最も力が入っていたのは
やはりミクのCGで、存在感がさらに増したのと
動きもより細かくスムーズになっていたように思う。

また、前半はほぼ曲ごとにコスが変わり
しかもボディにぴったりしたショートパンツとか
過去にない大サービスぶりであった。

ステージと大型モニターのビジュアルが
うまくリンクしており、ステージの演出も格段に
進化している。
CGの制作速度やコストダウンによって
もっと別のバリエーションが
生まれてくるのであろう。

オーソドックスなスタイルではあるけれど
今後のステージアクトの方向を感じさせる
「わかりやすい」ライブであった。

本日TOKYO MXで放送されるらしいので
これは必見。








Perfumu JPN

2012-01-03 02:54:22 | 音楽
Perfume JPN



2年4カ月ぶりの新アルバムは
前作『△(トライアングル)』以後に発表された
シングルにオープニングを含む新曲4曲が追加されている。
単品で聴くよりもアルバムでまとめて聴いた方が
それぞれが引き立つのは
メジャーデビュー5年目~7年目に至るこの間の
路線の安定ぶりを証明している、ということだろうか。

今月中旬から始まる全国ツアーも
当然このアルバムを中心とした構成になるだろうが
過去の曲をどうはめ込むか、とか
後半のトークからシメに至る「お約束」がどうなるか、とか
何がしかのサプライズを、期待したい。

追記
またM氏からおせちのおすそわけをいただく。
いつもいつもありがたいことです。
おいしくいただきました!


新年最初のゴールトベルグ変奏曲

2012-01-01 14:45:37 | 音楽
2012年 新年最初のゴールトベルク変奏曲

2012年の最初に選んだゴールトベルク変奏曲は
ロザリン・テューレックの1957年録音のもの。
自分が持っているゴールトベルクのCDの中では
最もゆっくり演奏されているもので
演奏時間は合計95分17秒になる。
どれくらい「ゆっくり」かといえば
グールドの55年盤の37分48秒に対して約2.5倍
81年盤の51分08秒に比べても約1.8倍の長さである。
グールドがほとんど繰返しをしていないことを考えても
その解釈の違いは歴然としている。



ゆっくり弾いているだけあって
曲の構造や音の絡みが濃厚に伝わり
一音一音の力強さが際立ち、
骨太で緊張感のある演奏になっており
個人的にはとても好きな一枚だ。

音楽のことは素人なので
その解釈の違いがどういう意味を持つのかは分からないが
ひとつ一つの音の響きに集中したいときには
テューレックのこの盤を聴き
曲全体の躍動感や色彩感を楽しみたいときは
グールドの55年盤を聴く、というような区別をしている。

例えはおかしいかもしれないが
テューレック盤は基礎ができて、柱が立ちあがり
一軒の家が出来上がっていくのを
見続けているようなミクロの視点があり
グールドの55年盤は、大通りをドライブしながら
街の全景を探っているようなマクロの視点があると思う。
ちなみに、ドライブの途中でたまに降りて
周りを見回したりするのが81年盤かな。

ゆっくり歩いていれば、細かなことにも目が届き
何かあっても、すぐに立ち止まったり、後戻りすることができる。
スピートを上げて走れば、より遠くに行くことができ
些事を置いて、まずは全体を把握することで、
物事の優先順序を決めることができる。

自分たちは日常の中で
このミクロの視点とマクロの視点を使い分けながら
様々な情報を探し、あるいは与えられた情報の中で
生活したり、仕事をしてきた。
長い間、ずっとそうしてきたのだけれど
去年ほど、巷にあふれる情報や言説のどれが正しいのか
考えさせられ、迷った一年はなかったと思う。

考え、迷うのは、判断の基準となる
確固たる視座が欠けているからだ。
視点を使い分けているつもりでも
実はただの勘違いだったというのが、本当なのだろう。

たまたま本棚にあった
谷川俊太郎の『コカコーラ・レッスン』という詩集(1980年)
の栞にこんな言葉が印刷されているのを見つけた。
(まるでおみくじだなw)

「一本の大根の姿は単純だが
大根という生ある物質の構造は限りなく複雑だ。
それを私たちは分析しきれないが
味わうことはできる。」

詩人は、考える前にまず食ってみろと言う。
しかしそれは
「詩とは現実の味わいであると観じて
当店は当店のメニュをおとどけする」と
己の味に自信と誇りと責任を持つ店主がいればこその話である。
また、食べる自分に店主のウデを見抜く目がなければ
やすやすと騙されてしまうだろう。



今年は果たしてうまい大根が食えるのか。
鍛錬が必要なのだと思う。


横浜 初日の出 見損なう・・・

2012-01-01 08:07:46 | Weblog
横浜の初日の出は雲り空で
しかも寝坊して、間に合いませんでした・・・



写真はMSの非常階段から見た
初日の出から約30分後の風景。



うん。普通の朝だ・・・

初音ミク MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES

2011-12-22 02:58:42 | 音楽
初音ミク MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES



今年の7月2日にロスアンゼルスで行われた
初音ミクの初めての海外公演のライブBD。
結論から言うと、10年の感謝祭にも匹敵する
最高の出来!



スクリーンは後方プロジェクタータイプ1セットのみ。
バンドは『10年感謝祭』のときのThe 39'sで、
さらに今回新しくストリングスが入った分
厚みが出たのと、表現の幅が広がった。



こういう「音」の部分で色々挑戦するのは
とてもいいことだと思う。
なんたって「ミュージシャン」なんだから。


おなじみのバンドで、選曲やアレンジ、
演奏順が似ているため、
『10年感謝祭』盤で刷り込まれた自分には
まったく違和感なく馴染める。

会場が大きくステージも広いので
スクリーン上のミクの姿が
障害物にさえぎられることなく
フルサイズで映っているのが嬉しい。

演奏中は例によって会場の歓声が
オフにされてしまっているので
臨場感的には今ひとつなのだが、
臨場感を楽しみたい場合は『10年感謝祭盤』
ミクの姿をじっくり見たければ『MIKUNOPOLIS』と
双子盤として聴き分けると、面白さは倍加する。

コスチュームもバリエーションが多くて
サービス精神旺盛。

会場になったNOKIAシアターというホールは
日本でいうと武道館くらいの格の高いところだそうで
そのホールをアメリカのヲタの皆さまが
埋め尽くしているのは、なかなか壮観だ。



「ポッピッポー」はじめ何曲かは
歌詞が英訳されて歌われていたのには驚いた。
まあ、なんでもできちゃうんだろうけど。

このところ商業的にはほぼ海外に負け越している
MADE IN JAPANのパワーを
もっと見せ続けてほしいと、切に思う。

がんばれ、初音ミク!