冨田勲×初音ミク イーハトーヴ交響曲
ヴァーチャルシンガー/初音ミク
エレクトロニクス/ことぶき光
パーカッション/梯郁夫
キーボード/鈴木隆太
指揮/河合尚市 東京フィルハーモニー交響楽団
合唱/慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団、同OB合唱団(合唱指揮/下河原建太)聖心女子大学グリークラブ、シンフォニーヒルズ少年少女合唱団(児童合唱指揮/宮本益光)
2013年9月15日(日) 13:30、18:00 Bunkamuraオーチャードホール
冨田勲×初音ミク『イーハトーヴ交響曲』を
やっと生で聴くことができた!
指揮とオーケストラが初演と異なるのだが
なんといっても一番違っていて、一番驚かされたのが
ミクのCGがバージョンアップして
最新の3Dで、動きも滑らかになり
最近のミクパやマジカルミライの映像や音質と比べても
全く遜色のない仕上がりになっていたこと!
初演のCDを聴き、NHKの録画を見るたびにウルウルしていたので
リアルに観たら号泣してしまうのではないかと
かなり覚悟して行ったのだが
そんな心配(?)もいい意味で吹き飛んでしまうくらい完璧な映像で
ガッチリ双眼鏡にかじりついて見入ってしまった!
初演に至るまでのプログラム変更は
かなり試行錯誤の連続で大変だったようで
初演のCGはかなり簡易なものだったのだが
(それでも感動的ではあった!)
骨格さえできてしまえば後は時間の問題なのか
10カ月間(実質は半年くらい?)で
今のレベルに追いついてしまった。
もしこの「半ナマ」のスタイルが技術的に定着するのなら
普通のバンドとのライブでも
多少のアドリブが入れられるとか(?)、
何がしか新しい展開ができそうな期待が沸いてくる。
冨田勲×初音ミクという最初の出会いは
偶然だったのかもしれないが
そこで生まれた「技術」は、この1曲で完結することなく
さらに新しい発想を生み出していくのであろう。
もちろん、これだけではなく
私には難解で理解不能であったが
渋谷慶一郎のオペラ『The End』も
そうした新しい試みのひとつといえる。
今月26日には「初音ミクV3」がリリースされ
英語バージョンも出るので、
海外からも面白いアイデアが出てくるかもしれない。
そう考えれば考えるほど、
やっぱりミクってすごいなあ、と
惚れ直してしまうのである。