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オンデマンドTVの感想やら日々の見聞録

ミクの日感謝祭 初音ミク・ソロコンサート(DVD)

2010-11-24 00:19:46 | 音楽
ミクの日感謝祭 初音ミク・ソロコンサート(DVD)



ボーカロイド初音ミクのソロコンサート。
いや凄い、の一言。
3Dアニメーションの初音ミクが
生バンドをバックにして、
まるで本当に生きているようなリアルな
存在感で歌い、踊る。



PerfumeのLive DVD『直角三角形』を評して
「脳内映像の具体化」というようなことを言った言葉があったが
これもまさに、脳内映像の最たるものであろう。

そこにいるかのように映っているのに、そこにはいない。
手で触れられそうなのに、触れられない。
それなのに、映像は明らかにそこに見えている。
ガラスに映った映像が、まるで立体のように活き活きと感じられる。



生の音がバックに付いていることも
そのリアル感を補強していることは間違いないと思う。
ただし、生音といってもプログラムされた映像から
ズレてはいけないわけだから、機械のごとく正確に
かつ、機械では出せないライブ感を出すことを要求されるという
素人にはちょっと想像を超えた世界だと思う。



とはいえ、ボーカロイドのちょっと非現実的な歌声が
これだけ違和感無く「現実」に実演されているのを目の当たりにすると
どこまでが現実なのかよく分からなくなってくる。



曲数も曲順も決定済みだし
それに応えているかのように見える笑顔も
既にプログラム済みの映像データ。
当然アンコールも織り込み済みで、予定外の「事件」は起こらない。

もちろん、聴くほうもそれを分かって楽しんでいるわけだから
自分もその場のプログラムに組み込まれることに
快感を覚えるということになる。
ま、すべてがお約束ずくめ、ということこそ
究極のアイドルということなんだろう。



ほめてるんだか、なんだか分からなくなってきたが
とにかくインパクトは強烈。
一度見たらクセになる、一家に一枚、必携のDVDであることは間違いない。

というよりも、来年の3月9日はぜひ現場に
ネギ持って駆けつけたい!と思うのである。




ミクの日感謝祭 39's Giving Day 初音ミク・ソロコンサート
~こんばんは、初音ミクです。~

ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント \6,300(税込)

コメント (2)
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The Beatles 赤盤・青盤 ビートルズ リマスター

2010-11-20 21:08:27 | 音楽
The Beatles 赤盤・青盤 リマスター

やはり、買ってしまうのである。



原盤が出たのはもう40年も前だ。
自分は中学生1年か2年くらいで、以来ずっと聴き続けているわけだから
もうすっかり耳の奥底にこびりつき
音楽というよりは、空気みたいな、当たり前にあるものになっている。

矛盾するようではあるが、ある意味麻薬みたいなものでもあり
自分が無条件に受け入れられる絶対的なもの、というか
ビートルズさえ聴いていれば安心できるという
実に退廃的な、無批判な思考停止状態に陥ってしまうのである。

これは危険だ。

人間、進歩をなくしたら終わり。
刺激を避けて通るようになったら終わりだと思いながら、
手を出してしまう。
まさに、オヤジ殺すにゃ刃物はいらぬ、だ。


赤盤・青盤の原盤が出た頃、
当時の中学生の小遣いは微々たるものだったから
2枚組の2セットなど買えるわけもなく
同じクラスの子(の親)が買ったものを借りて
カセットテープに録音して聴いていた。

その後、単体のレコードを買えるようになってからは
友人同士でカブらないように選びながら
みんなで回してテープに録りまくった。

歌詞を覚えるために、テープを聴きながら
ノートにカタカナで書き取っていた
(英語は苦手だったので)記憶がある。

貧乏くさい話ではあるが、レコードは貴重品だったし、キズが付くから
買うとすぐテープに落として、普段はテープで聴いていた。
「音楽を聴く」ということも今よりはずっと
気合いが入っていたように思う。

それがCDになって、もっと気楽に扱えるようになり
今ではネットでいつでもすぐに聴けてしまうのである。
すべてをそのせい、と言うつもりはないが
最近では音楽は聴くものではなく
聞き流すことのほうが多くなっているような気がする。

「モノより思い出」というのは言い得て妙だが
モノにも思い出、という心情を否定することはできない。
清水の舞台から飛び降りつもりで買ったレコードと
ネットでついでに落とした曲と、どっちが心に残るのか。
毎日洪水のようにネットから流れ出る音の、どれだけが40年後も残っているのか。

もちろん、ビートルズが今もオヤジの頭脳を思考停止にするのは
それだけが理由ではないのだが、
ネット配信が音楽(や文学の)性質を変えているのは事実であろう。

APPLE社というコンピューターメーカーが、才気あふれる
クリエイティブな企業であることは、認めよう。
(ま、自分でも使ってるしね)
しかし、自社が流通させている「商品」のクリエイティビティに対して
十分な敬意というか気遣いを持っているかは、甚だ疑問に思う。

そもそもiPodがこれほどヒットし、iTuneがスタンダードになったのも
音楽も画像も文書もデジタルデータにしてしまえば同じという思考があるのだろう。
(大雑把な言い方で恐縮だが)
それは「デジタル」一般の話だからAPPLE社のせいではないが
味噌も○ソも一緒に放り込んでしまうただのメモリーを
音楽プレーヤーと同一の次元にしてしまったことが、個人的には気に入らない。
しかも「シャッフル」など、作り手の意図を無視して
すべてを偶然にまかせるという、言語道断なことを平気でやってしまうのである。

今となっては身内びいきでしかないが
あくまでも「音楽」の作品性にこだわり、音楽プレーヤーとしての
音質にこだわり続けたSONYの姿勢が「クリエイティブ」ではないかと思うのだ。

と、ブチブチ言っても既に決着はついているし、時間は逆戻りはしない。
要は、時代がそれを求めていた(いる)ということでしかない。

WEB2.0の頃から、クリエイティブの世界で素人と玄人の壁は崩壊したと言われている。
「オリジナル」の意味もあいまいになり、草薙素子ではないが、
オリジナル不在のままでコピーが蔓延するということも、現実になった。
それはそれで、得るものは大きいし、「エンドユーザー」には喜ばしいことではある。
ただ「すぐ手に入るものは、すぐダメになる」と言われ続けて育った自分には
手放しで喜べるものではないなあ、という気持ちは捨てられない。

赤盤、青盤を聴きながらボーっとしていたら
iTuneでビートルズの配信が始まった。
S.ジョブス氏は『The Long and Winding Roadだった』と言ったそうだ。
彼にとっては、The Beatlesは、大きな商売のネタには違いなかろう。
『TAXMAN』にはご注意を、と言って差し上げたい。


追記:ちょっと前の話ではあるが
   またローソンの戦略にはめられてしまったの図。


   
   「レイとアスカのダブルクリームドーナツ」は
   カスタードとホワイトクリームの、本当のダブル。
   マリのシフォンケーキを10日間放置しておいたら
   カビが生えて食いそびれてしまったのが心残り、だな。
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Perfume ねぇ FAKE IT

2010-11-13 23:17:00 | 音楽
Perfume 『ねぇ』『FAKE IT』



この感じは良いね。
前の『Voice』や『575』では
どこ行っちゃうんだろう、
という気がしたんだけど。

曲を聴いた印象は
『Plastic Smile』や『Seramic Girl』に近いというか
中田色を再び強くしてみました、というか。
考えようによっては逆戻りなんだけど
オジサン的にはこれくらいが安心できる。



同梱のPVもモノトーンの世界で
表情を抑えた演出がアンドロイド的な
雰囲気を醸し出して、
今の彼女たちの「大人」の部分と
以前のロボットダンス的な動きのバランスが
うまくミックスされていると思う。



露出の少ない「冬」のコスで
脚を強調したのはお見事。
ドームでも一番印象的だった
あのフットステップが堪能できるのは120点!
できれば『FAKE IT』も見たかったけど
12月以降のLIVEに期待、だな。
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Perfume東京ドーム1234567891011

2010-11-03 23:43:35 | 音楽
Perfume東京ドーム1234567891011




祝!Perfume結成10周年、メジャーデビュー5周年!

すっかり大人になったというか
大きなハコにも慣れたというか
ばかでかいドームの5万人の観客を前にして
のびのびと歌い、踊った3人に拍手!

ライブ自体は最近の「大人」路線の
曲を中心にした構成で
フェミニンでソフトなPOPチューンが多かった。

最近の曲はPV以外に完全な振り付きで見るのは
初めてだったので新鮮。
ダンスはますますディテールにこだわって
キレがよくなっている。
曲のイメージがまったく違っても
Perfumeならではのスタイルを
貫いているところはさすが。

今回の席はアリーナでメインステージの
右斜め45°後方という場所だったため
正面から見るシーンは少なかったのだが、
新曲「ねぇ」でかしゆかの細かな腰振りを
後ろから見られたのは幸運だった!

3人とも既に20歳を過ぎて、
アイドルというカテゴリーからはすっかり卒業しているのだろうが
考えてみれば10年間、同じ3人のメンバーが変わらず
客層を広げながら成長を続けているユニットは
あまりないのではないかと思う。

日本の「芸能界」のことは疎いので確かなことは言えないが
かなりユニークな存在になっているのではないかという気がする。
やはり、独自の世界観を信じて続ける、ということは
何にも勝る一番の力なのだ。

これもまた私見なので何とも言えないが
これまでの流れをみるとおよそ3年サイクルで
曲想やターゲットが変わっているように思う。
今のサイクルが代々木あたりから始まったとすると
ちょうど1年半、
今回の東京ドームは規模的にもある意味でピークであろう。
ここからどこまで遠く飛んでいけるか、勝負どころだ。

海の向こうから、何やら美脚だのヒップダンスだの
大人の色気を武器にしたグループが入り込んで
人気を集めているらしい。
しかし!
オジサン的にはそんなものには目もくれず
(たまには、横目で見ながら)
Perfumeを応援しよう!

・・・と、前向きな気分がふつふつと湧き上ったステージではあった。



PS:グッズコーナーで買ったお菓子セット。
  「スィートドーナッツ」と「ビタミンドロップ」と
  「チョコレート(ディスコ)」がワンパッケージに。
  なるほど、こういう振り返り方があったか、と納得。
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