ハレ時々オンデマンドTV

オンデマンドTVの感想やら日々の見聞録

東京ゲームショウ2011

2011-09-18 18:36:37 | Weblog
東京ゲームショウ2011
in 幕張メッセ 9月18日(日)



久しぶりに東京ゲームショウを見に行く。
最近はゲーム業界もあまりいい話はなさそうだし
入場者も少ないのだろうと思っていたら
想像以上に混雑していた。

また客層が「普通の」若者が多くて
いつの間にやらファミリーコーナー
なんていうのができたせいで
ベビーカーを押した家族連れもいて驚いた。
(ま、関係者の身内かもしれないが・・・)

それだけゲームのファン層が広がった証拠かもしれない。
展示ブースもそれほどコアな感じはなく
ひたすら試遊機が並び、皆無心に遊んでいる。

個人的に見たかったのはSEGAのブース。
ミクのホログラフとねんどろいどの着ぐるみに癒された。




目立っていたのはGREEのブースで
PSPやセガと同じくらいのスペースを使っている。
モバイル&ソーシャルゲームコーナーと合わせると
真ん中の会場の3分の1を占める一大勢力で
業界の構造がまったく変わってしまったことを
まざまざと見せつけていた。



キラーコンテンツとそれをプレイするハードをセットにして
ユーザーを囲い込むという戦略はもう成り立たず
デバイスとコンテンツの関係は一層複雑になるのだろう。

ゲーム機、ミュージックプレイヤー、スマートフォン、デジカメ
タブレット・・・と、ネットに接続するモバイル端末が増えてくると
どれかひとつにまとめたい、というニーズはありそうに思える。

考えてみれば、これらのハード~コンテンツのすべてを扱っているのは
まさにSONYだけである。
これはSONNYにとって大きなチャンスなのではないか。
あるいはこうした状況こそSONYが思い描いていた世界なのかもしれない。



先日発売になったSONYタブレットは、久々にヒットする予感がした。
PSVITAは(実機には触れられなかったが)デザインが弱いと思う。
もちろんそれぞれがマーケティングに基づいた製品化を行っているのだろうが
ハードやインターフェースのデザインは
もっと統一すべきではないかという気がする。

「心が踊れば、それはGAMEです。」というのが
今年の東京ゲームショウのキャッチフレーズなのだが、
日本のメーカーはいつの間にか「心が躍る」モノが作れなくなっている。

「心が躍る」とは、デザインに集約されるのではないかと思う。
SONYはデザインで勝負できる数少ない会社のひとつであろう。
ゲームだけでなく、モバイルマーケット全体を視野に入れて
SONYらしい「デザイン戦略」を展開してほしいものだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加藤訓子+岩淵多喜子LUDENS ヨコハマトリエンナーレ

2011-09-17 22:44:29 | 音楽
加藤訓子+岩淵多喜子 Dance Theatre LUDENS 新作公演
1 hour before Sunset
ヨコハマトリエンナーレ2011連携企画
in象の鼻テラス 2011年9月17日(土)19:00~



象の鼻テラスというカフェのテーブルを取っ払って
作った6~7m四方のスペースに
女3人、男2人計5人のダンサーが
走り回るは転げるはで、なかなかエネルギッシュな
パフォーマンスであった。

まるでぶつかり合う分子
または火山から噴出する溶岩のような
エネルギーとスピードに圧倒される。

そうかと思えば
子どもの鬼ごっこの一場面であったり
喧嘩をしてにらみ合っている恋人どうしであったり
ペットをあやしているようなしぐさもあれば
バスケットボールの試合を見ているような気分にもなる。

特にストーリーがあるのかはよくわからない。

前半を見ている限りでは、
日常的な動作や人間同士の接触をモチーフにして
現代社会の生活風景を
まるでフィルムの早送りのように
表現しているのかとも思えた。

ライヒの『Six Marimbas』が
メトロノームのように時間を刻み
システマティックではあっても人間の生命力を
ポジティブに表しているような気がしていたのだが。

終盤、男が銃に撃たれるか、あるいは病気で倒れる
マイムが入るあたりから空気は一変する。
理由はよくわからないが、部分的に争いや
戦争を暗示するような部分もなくはなかったので
根本にはそういうメッセージもあるのかもしれない。

途中で「こことそこの時差6時間」という
別の男性のモノローグがあったので
それがキーになるのかもしれないのだが。
ちなみに「ここ」が日本のことだとすれば
時差6時間はサウジアラビアかアラスカとなるはずだが
そこに何か「死に至る意味」があるのかは、
私にはわからない。

とはいえ、最近体中にガタがきて
両手を背中にまわすことさえ難儀な身から見ると
あの狭い場所を全力で走り、全身で踊る姿は
人間のみなぎる生命力を感じさせてくれて
見たかいはあったというものだ。

普段はダンスとか演劇とか「舞台系」は
まったくビットが立たない門外漢なので
こんなこと言える筋ではないのだが
想像以上に、面白く、刺激的であった。
モダンダンスも悪くない、か。
ライヒの音楽であれだけ走り回る演出は、お見事。
演出・出演の岩淵多喜子氏に拍手!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする