ハレ時々オンデマンドTV

オンデマンドTVの感想やら日々の見聞録

深夜食堂2 安倍夜郎

2008-07-30 23:28:54 | 
『深夜食堂2』 安倍夜郎



2~3日前にNHKで
星新一のドキュメントみたいな番組をやっていた。
彼の生い立ちを紹介しながら
作品をリアルなドラマやアニメで紹介していたのだが
今さらのように
着眼の鋭さや上手さ、面白さに感心したのである。

文庫本で約10ページ足らずのショートショートには
ただのアイデアにはとどまらないヒネリと
短編小説までには至らない
絶妙な浅さが味わいになる。

マンガも同様で
1コマの諧謔、4コマのアイデアにはおさまらない
10ページのほどほど感が
「心の小腹をやさしく癒やす」ということになろう。

並んだお題はタマゴサンドだの肉じゃがなんて
ありきたりのものだし、
出てくる人間も、負けず劣らずなのだけれど
不思議に、飽きることがない。



めまぐるしい変化や未知のものに触れる刺激は
人を動かし、進化を促すものであるが
そればかりでは、疲れる。

やはり、誰にでも箸休めは必要なのだと思う。



『深夜食堂』2巻 安倍夜郎 小学館 本体743円+税

      横浜駅地下街の丸善にて購入。
      もっと分かりやすいところにおいてほしいなあ・・・
コメント (2)
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iPhone 続き

2008-07-13 21:18:13 | オーディオ・V系
iPhone のレポートを引き続き。

iPhoneの凄いところはiTunesとのリンクにあるのではないかと
ツラツラ考えつつ、やっぱり絵にしてみると
パソコンと「電話」が直接つながっているという図は
なかなかインパクトがある(そうでもない?)。



こうしてみると、もうPDAであって
特にoutlookを使ってスケジュール管理している人なら
非常に使い勝手がいいだろう。
パソコン経由で充電するわけだから
使わないときは常時パソコンにつながっているわけで
iTunesを立ち上げれば
outlookのデータとoutlook expressのアドレスや電話番号データと
音楽や写真データを一度に同期(更新)することができる。

S○NYのウォー○マンのように
音楽の再生履歴の書き換えや
著作権データの確認をしに行ったりしないので
(してるのかな?)
同期(更新)に時間がかかってイラだつことはない。
(今のところ)。
同期は、音楽データだけとか選べるのも親切。



これにブログやSNS、YOU TUBEのマイアカウント機能(今はない)
が組み合わさったりすると
恐ろしい情報プラットホームと情報ツールの
組合せができることになる。
きっと、なるんだろう。

最近はノートパソコンの機能もほぼ行きつくした感もあり
あえてロースペックで、そのかわりロープライスの
商品が注目されているそうだ。
要はネットが使えればいい、ということ。
iPhoneが(定価だと)6~8万円程度なので
バッティングするのだが、
「電話」であることを思えば、iPhoneに利があるように思う。


こう考えていくと、まるで万能マシンのような気さえしてくるが
果たしてそうだろうか、という疑問も当然、ある。

それは、矛盾するようだがiTunesというプラットホームにあると思う。

現状iTunesはパソコンのみの対応であり、
このまま様々な機能を統合させていくなら
パソコンユーザーには絶大なメリットがある。

将来どうなるかは分からないけれど
iTunesがパソコンのみで駆動する限り、それにリンクするiPhoneも
結局はパソコンの延長、サブツールにしかならないのである。

例えば、日本では携帯電話は老若男女、万人のツールであり
むしろパソコンを使うのがめんどくさいので
携帯のメールやネット接続で用を済ませたいというニーズが多い。

現実的に、携帯の進化によって若い世代のパソコン離れは進んでいるし
デジカメやプリンターはパソコンを使わなくても
データが扱えるようになっている。

あるいは遠い未来の「ユビキタス」を考えると
パソコンを使わず、意識もせずにネットワークに接続する
社会になるはずなのである。
その頃にはテレビや冷蔵庫、洗濯機が
もっと極端に言えば、家そのものがパソコンの機能を持つように
なっているかもしれない。

そんな先の話はともかくとして
脱パソコンという潮流が、
これもまたガラパゴス日本だけの現象なのか、注意すべきだと思う。

iPhoneの操作性はかなり直感的で、面白いし
ボタン式の従来の携帯とは違った感覚がある。
(一長一短はあるが)。
この感覚を生かすのも殺すのも
くどいようだが、iTunesの今後の方向によるのではないかと思う。

Wiiというゲーム機が「世界中で」大ヒットしたのは
コントローラーを振る操作性が面白かったからではあるが
その開発の根底には
今までゲームをやらなかった「素人」をターゲットにする
というコンセプトがあったことを忘れるべきではない。

iTunes+iPhoneは確かに、最先端のプロダクツではあるが
果たして、裾野まで降りてくることはできるのか。

逆に言えば、裾野を常に意識してきた日本携帯の「ニッチな市場戦術」を
「世界戦略」にまで拡大することができれば
もしかしたら、脱ガラパゴスはできるのかもしれない。


やっぱり日本人は
もっとオンナ子どもと年寄りを大事にすべきだ!と
オジサンは思ってしまうのですが。。。。。


コメント (2)
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iPhone

2008-07-13 00:42:48 | オーディオ・V系
iPhone !!!!!!!!!

世間様より1日遅れてゲットです。



昨日(発売日)の14時頃で8Gのみが
若干の在庫ありという状況。
もう30分遅かったら無かったと思うが、
逆に言えば、その時間まで残っていたということは
横浜の人間は若干クールということか?


まあ、料金が高いとかメールが打ちにくいとか
賛否両論はあるけれど
今時3日前から1,500人も行列をつくってまで
買いたがる商品がある、ということ自体に
敬服してしまうのである。

本来自分はMACユーザーではないのだけれど
Appleの製品は(というか、広告やHPの演出は)
何か人をワクワクさせるものがある。
これを持っているだけで、自分の能力や
創造性がグンと広がるような
カン違いをさせてしまう、魅力があるのである。

それ以上に凄いところは
基本的にiPodに電話が付いたようなものだから
楽曲のダウンロードもiTunesで行うのだが
アドレスなど曲以外のデータも
すべてiTunesから操作するということだ。

iTunesは音楽やビデオをダウンロードするプラットホームとして
既に世界中のスタンダードになっていることは言うまでもないが、
さらにアドレスや電話番号などのドキュメントデータも扱えるなら
パソコンのデータを一元管理する最強のソフトになり得るだろう。

iPhoneはすぐに飽きられる、という論もあるし
同様のデザインでもっと機能的な製品はすぐに出てくるという見方もあるが
ハードはむしろどうでもいいのであって、
強力なプラットホームを構築してしまったところに
もう誰にも追いつけないアドバンテージがある。

日本という「携帯ガラパゴス」の中であれば
ソフトバンクのシェアは2割に過ぎない。
しかし、世界というマーケットを考えたとき
iTuneというプラットホームに乗れるということは
膨大な可能性を秘めているということではないか。

iPhone人気に冷ややかな向きの中には
ノキアの日本進出こそ脅威とする説があるが、
それこそ尊皇攘夷の悲鳴でしかないだろう。

同様のことは、地球温暖化防止のプログラムについてもいえるだろう。
日本人が血眼になって省エネの電気製品をつくっている間に
欧米では「カーボン」をビジネスにするシステムをつくってしまった。

ハードをつくりこむ技術はトップクラスでも
ビジネスのシステムを構築するという点では
日本はまだまだ後進国である。

多少の流血はやむをえないとしても(?)
本気で開国、文明開化を考えなければ
100年後は日本なんて国はなくなってしまうのではないか
と、思ったりもするのである。


たかがiPhone1個でここまでオヤジの妄想が広がってしまうのだから
やっぱり、Appleってすごいのかもしれない。



iPhone ヨドバシカメラ横浜店で購入
 
    新規だろうが機種変更だろうが
    ホワイトプランで申込みさせられるので基本料金は月約7,000円。
    これに他社携帯への通話料金がまともにかかるから、
    やっぱり高いのかもしれない。。。。。。

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こうの史代『この世界の片隅に』

2008-07-12 02:06:42 | 
こうの史代『この世界の片隅に』<上巻、中巻>


広島に生まれて、一方的に持ち込まれた縁談により
呉に嫁いだ、すずという女性の物語。
時は昭和18年から、太平洋戦争末期のこと。
「戦争という暗雲が周囲を色濃く染めていく中、
 すずは健気に日々を生きる。」(中巻のオビより)



相変わらず、飾り気のない正直な女性の
小さな世界が描かれている。

人間、誰しも完璧な者はいないし
年を老いながら成長していくものだ。

だから、たとえ「片隅」ではあっても、
すずも周作もりんも、自分の住む町で
お互いに許したり、許されたりしながら
生きているのである。

人の生き死にが間近に見える時代だからでもないだろうが
「なんか悩むんがあほらしうなってきた・・・」と
開き直るくらいの「大陸的な」大らかさが
見かけは頼りなげでも、たくましく支えている。



許す、というのは一見上から見ているようだけれど
許し、許されるといっているうちは
お互いの心に対等に余裕があるということだ。
それが「許さない」となったときに
不遜な心持ちが一気に増殖し、
人と人の間をツメてしまうのだと思う。

まるで常軌を逸しているとしか思えない事が
平然と起きてしまう今時の奥底には
他人の些細な間違いすら「許さない」という
恐ろしい緊張感が横たわっている。

それは過剰なほどの正義感や潔癖症に基き
物事や人の評価を瞬時に下して切り捨てるという
憎しみとはまったく別のシステムが
組み込まれてしまっているかのようだ。

戦争という、いかんともしがたい大きな暴力の中ですら
すずが懸命に幸せを見つけようと生きることができたのは
人の心の中に
「誰でも何かが足らんくらいで
 この世界に居場所はそうそう
 無うなりゃせんよ」
というゆとりがあったからなのだろう。

空から爆弾が降ってくるのもゴメンだけれど
大儀も憎しみも後悔すらなく人を貶める世界は
すずの目からすると
よほど不幸に見えるに違いない。


こうの史代『この世界の片隅で』上巻・中巻 (株)双葉社刊 各648円+税

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Perfume 『love the world』

2008-07-09 20:46:04 | 音楽
Perfume 『love the world』




超保守的なおじさんが
出たばっかりのCDを聴いているんだから
世の中どうなってるんだろうね。

個人的にはカップリングの『edge』の方が
好きですね。

友人M氏によれば
「誰だっていつかは~」という詩のくだりは
賛否両論あるそうなのですが
超保守的なおやじの耳には、やはりNGだな。

逆に言えば
それだけ分かりやすいところを攻めてくる、ということは
何か考えあってのことだろうと
カンぐってしまうのですが、どうなんでしょうか。


とはいえ、
のっちが椎○林檎みたいになったりしたら、、、

やっぱり、やだなあ。。。。



Perfume『love the world』初回限定版 TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS
1,300(税込)

※アマゾンで予約してたら本日到着しました。
 昨日の夕方既に守谷市のCDショップには並んでいましたが。。。
 さすが、住みよさランキングナンバー1!?

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石塚真一 『岳』 7巻

2008-07-01 20:27:06 | 
石塚真一『岳』7巻



早いものでもう第7巻である。
オリジナルで毎回欠かさず読んでいるのだけれど
やはり出ると読んでしまいますね。

オビの後ろ側には
「山バカイスト島崎三歩。」と書かれているけれど
バカと呼ばれるほどの生き方ができるのは
素晴らしいことではないかと思う。

どの話も含蓄があってよいのだけれど
K2クライマーのおじさんの
過去を語らず、奢らず
「次のことしか見てない」というガッツには
グッサリ胸を刺されてしまう。



ま「ただのバカ」には念仏にさえ
なりませんが・・・


沁みる1冊。
この本がこんなに安いなんて・・・


石塚真一『岳』7巻 小学館 ビッグコミックス  本体524円+税
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