藤代冥砂『100 HIPS』
コンビニの雑誌コーナーにさりげなく置いてあったのを
買ってしまいました。
100人のおしり。
フルヌードではなく、着衣の状態でスカートをまくり
ハンケツ状態の、おしりである。
ほとんど屋外での撮影で、当然ほとんどが後ろから撮っているから
なんというか、隠し撮り、というか、道を歩いていたら
たまたまバッタリ、出会ってしまいました、みたいな
ちょっとトクした感がある。早起きは三文のトク、みたいな。
女の子のおしりばかりなのにちっともイヤらしくも
Hでもないところが、いい。なんというか、ストーリー性があるのですね。
くどいようだけど、ハンケツだから
「私、これから○○します」か「つい今まで○○してました」という
臨場感がある。思わず先を想像してしまうのだが
どうしても、次の瞬間は
パンツをずり上げて、何事も無かったように歩き去る姿が
ありありと思い浮かぶので、
やっぱり「○○してました」の方なのだろう。
文庫サイズというのもいいのではないかと思う。
元本は『58 HIPS』と『MILKY HIPS』ということだったので
早速入手したのだが、こちらはB5サイズ。
写真としての迫力、おしりの説得力も数倍パワーがあるが
先に文庫を見たせいか、文庫の「軽さ」にくらべて
その饒舌さに、めまいを感じてしまう。
10年ほど前、やはり「おしり(背中)」の写真が立て続けに出たことがある。
96年8月リュウ・ハナブサ『BACKS』(新潮社)
97年9月丸山裕 『BACKS』(ぶんか社)
97年9月石川洋司 『G,BACK』(辰巳出版)
99年2月丸山裕 『BACKS2』(ぶんか社)
手元にあるだけで4冊、探せばもっと出ているのだろう。
自分が見た中ではリュウ・ハナブサ氏の写真が美しく
まさにファイン・アートとしての洗練を極めている。
フルヌード、モノクロ、というせいもあるのか、
女性の背中から腰、足にかけての優美な曲線の造形美に感動すら覚える。
最初は小型だったが、後に大判になって増刷された。
他の3冊は、写真家と出版社から、推して知るべし。
藤代氏の『58 HIPS』は01年だから、
この流れに乗っているとも言えなくもないが
根本的に違っているのは、リュウ・ハナブサ氏や他の写真が
あくまでも女性を客体として、肉体美を追求しているのに対し
藤代氏は、日常の中の生きた存在、「モデル」ではなく
「実在」として表現していることにあると思う。
ストーリー性とは、そういうことだ。
登場した女性たちの顔写真とプロフィールが紹介されているのは
「ちんかめ」シリーズでヒットした「おしゃれなヌード」の流儀であり
「おしり」はその中のバリエーションに過ぎないのであろう。
体を見ないで、カワイさを見てよ!ということか。
造形美を求める写真とはベクトルが異なっているのだ。
「男がどうやっても勝てれない 女のすごさと素晴らしさ」
(リリー・フランキー氏推薦文より)
とは、言い過ぎのような気もするが
「トクした気分」を味わうには、十分楽しめる。
100人のおしり、お買い得です。
それはそうと、おしゃれなヌードの『Smart Girls』が
LAST ISSUE!と大書きされていたのでつい買ってしまった。
限定とか、最終とか、そういうのに弱いんだよ、おじさんは・・・
藤代冥砂『100 HIPS』祥伝社黄金文庫(04年) 800+税
※おじさんが購入したのは07年の第3刷
藤代冥砂『58 HIPS』祥伝社(01年) 1,905+税
藤代冥砂『MILKY HIPS』祥伝社(03年) 1,905+税
コンビニの雑誌コーナーにさりげなく置いてあったのを
買ってしまいました。
100人のおしり。
フルヌードではなく、着衣の状態でスカートをまくり
ハンケツ状態の、おしりである。
ほとんど屋外での撮影で、当然ほとんどが後ろから撮っているから
なんというか、隠し撮り、というか、道を歩いていたら
たまたまバッタリ、出会ってしまいました、みたいな
ちょっとトクした感がある。早起きは三文のトク、みたいな。
女の子のおしりばかりなのにちっともイヤらしくも
Hでもないところが、いい。なんというか、ストーリー性があるのですね。
くどいようだけど、ハンケツだから
「私、これから○○します」か「つい今まで○○してました」という
臨場感がある。思わず先を想像してしまうのだが
どうしても、次の瞬間は
パンツをずり上げて、何事も無かったように歩き去る姿が
ありありと思い浮かぶので、
やっぱり「○○してました」の方なのだろう。
文庫サイズというのもいいのではないかと思う。
元本は『58 HIPS』と『MILKY HIPS』ということだったので
早速入手したのだが、こちらはB5サイズ。
写真としての迫力、おしりの説得力も数倍パワーがあるが
先に文庫を見たせいか、文庫の「軽さ」にくらべて
その饒舌さに、めまいを感じてしまう。
10年ほど前、やはり「おしり(背中)」の写真が立て続けに出たことがある。
96年8月リュウ・ハナブサ『BACKS』(新潮社)
97年9月丸山裕 『BACKS』(ぶんか社)
97年9月石川洋司 『G,BACK』(辰巳出版)
99年2月丸山裕 『BACKS2』(ぶんか社)
手元にあるだけで4冊、探せばもっと出ているのだろう。
自分が見た中ではリュウ・ハナブサ氏の写真が美しく
まさにファイン・アートとしての洗練を極めている。
フルヌード、モノクロ、というせいもあるのか、
女性の背中から腰、足にかけての優美な曲線の造形美に感動すら覚える。
最初は小型だったが、後に大判になって増刷された。
他の3冊は、写真家と出版社から、推して知るべし。
藤代氏の『58 HIPS』は01年だから、
この流れに乗っているとも言えなくもないが
根本的に違っているのは、リュウ・ハナブサ氏や他の写真が
あくまでも女性を客体として、肉体美を追求しているのに対し
藤代氏は、日常の中の生きた存在、「モデル」ではなく
「実在」として表現していることにあると思う。
ストーリー性とは、そういうことだ。
登場した女性たちの顔写真とプロフィールが紹介されているのは
「ちんかめ」シリーズでヒットした「おしゃれなヌード」の流儀であり
「おしり」はその中のバリエーションに過ぎないのであろう。
体を見ないで、カワイさを見てよ!ということか。
造形美を求める写真とはベクトルが異なっているのだ。
「男がどうやっても勝てれない 女のすごさと素晴らしさ」
(リリー・フランキー氏推薦文より)
とは、言い過ぎのような気もするが
「トクした気分」を味わうには、十分楽しめる。
100人のおしり、お買い得です。
それはそうと、おしゃれなヌードの『Smart Girls』が
LAST ISSUE!と大書きされていたのでつい買ってしまった。
限定とか、最終とか、そういうのに弱いんだよ、おじさんは・・・
藤代冥砂『100 HIPS』祥伝社黄金文庫(04年) 800+税
※おじさんが購入したのは07年の第3刷
藤代冥砂『58 HIPS』祥伝社(01年) 1,905+税
藤代冥砂『MILKY HIPS』祥伝社(03年) 1,905+税