ハレ時々オンデマンドTV

オンデマンドTVの感想やら日々の見聞録

さようなら 実相寺監督

2006-11-30 22:00:31 | ウルトラシリーズ
うかつなことに、ついさっき
実相寺監督の訃報を知った。

自分はウルトラQやウルトラマンやウルトラセブンを見て育った。
三つ子の魂、ではないが、大げさではなく
このテレビシリーズに受けた影響は大きい。

物語そのものはもちろん、うまくはいえないのだが
昭和30年~40年代という時代の
リズム、というかパワーというか、エネルギーを感じるのだ。

テレビの番組が、ともすれば映画に比べて
一段低いもののようにいわれることがある。
ある一面では、それは正しいのかもしれないが
この『ウルトラマン誕生』などを読んでいると
制作者の想いが実に半端ではないことがわかる。
必要は発明の母、という言葉があるが
制作者の想いが、新しい想像、創造を呼ぶのだろう。

自分がその時代に生まれて
『ウルトラQ』や『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』を
見ていたのは単なる偶然に過ぎないのだが
その偶然に、感謝したい。


実相寺監督、光の国まで、お気をつけて。

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うめめ

2006-11-30 19:35:53 | 
梅 佳代『うめめ』

日本人は写真好きである。
ケータイにカメラをつけてしまうくらいで
ちまたで誰もが写真を撮りまくっている。
かくいう私も常にカバンの中にデジカメを持ち歩き
気に入ったものがあると、撮ったりする。

で、気が付いたこと。

へた。まるで、ダメ。絵にならない。

後で見直して、一体何が撮りたかったのか
自分でも理解に苦しむことが、多々ある。

固定ターゲットを撮ってさえそうなのに、
動き回るものを絵にするのは、さぞや大変なことであろうと
最初から諦めが、入る。


たまたま本屋でこの写真集を見たとき
不覚にも噴き出してしまい、
隣で立ち読みをしていた女子高生に不審そうな目で見られた。

もし私に才覚があれば
すかさず彼女の顔を一枚撮って、ここに上げられただろうに。
残念である。


WEB2.0なんぞという話を聞いていると
写真やらビデオやら文章やら、素人とプロの境目がなくなる
ということが言われている。

なるほど、機材も良くなって
WEBを使って「作品」をリリースするチャンスは
モノを公開するという敷居を、思い切り下げてくれた。
実際に、そこで金を稼げる「素人」も輩出してくるのだと思う。

それはそれで結構なことだと思うが
やっぱり、プロなめたらアカン。

スタジオでがっちりストロボ焚いたポートレートは言うに及ばず
というか、街中で撮ったこういう写真にこそ
プロってスゲ~、と反応してしまう。

1枚撮るならできるかもしれん。
しかし100枚撮り続けるのは、プロにしかできんことだ。


ちなみに自分もその気になって公園などで
カメラを持って子どもを追っかけたりしようものなら
オマワリさんを呼ばれるのがオチである。

やっぱりオヤジには、WEB2.0は遠い世界なのだ。



・・・もちろん、WEB2.0とは何の関係もなく
近頃笑いが足りない、と思う方は、ぜひ。

梅 佳代 『うめめ』Today's Happning
リトルモア 1,800

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ビートルズ LOVE

2006-11-24 21:51:52 | 音楽
これ、できるだけボリュームを上げて聴くと
面白さが良くわかる。

意表をついてBecauseから始まり
Get Backにいくくだりはここまでやるか!
というくらい凝りまくっていて、良い。

かと思うと、ほぼ原曲に近いものがあったり
小技の効いたものがあったりと
最後まで飽きさせない。

前半ではBecause~Get Back /I'm The Walrus~I Want To Hold your hand
Gnik Nus/Blue Jay Way~Being…Mr.Kite!

中盤ではHere Comes The Sun~Come Together~Revolution~Back In The USSR

そして最後のAll You Need Is Love
あたりが特に気に入っている。

この辺の好みは別れるところだろうが、好きな曲が出てくるところは
やはり、肩が入ってしまう。


それにしても、新しく録音されたストリングスを除く
すべての(もちろんこれ以上の)音源が
たった一つのバンドから生まれたというのは
やっぱり、凄いね。

音源の多彩さということで、後期の曲が多いのは
やむを得ないところだろうか。


結構ハマって、もう何度も聴いているのだけれど
曲順を見てるだけでも結構面白いので
同じ曲順のオリジナルリストをつくって
交互に聴いてみるのもいいかも。

さすがに、リミックスの元ネタを拾いきるのは
オジさんにはつらい作業だ!

コメント (4)
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武満/バッハ/ビートルズ

2006-11-16 00:55:39 | 音楽
武満/バッハ/ビートルズ

君に、タケミツを聴いてほしい
鈴木大介+渡辺香津美ギターデュオ

本日11月15日(水)19:00~
東京オペラシティコンサートホール
タケミツメモリアル


こんだけ好きなもの並べられたら
行かなきゃなんないっしょ!

坂本龍一教授が、今はもうオリジナルのメロディなんて
出尽くした、というようなことを言っているそうですが
(受け売りなのでどこでどういったのかは、知りません)
その、いいところを思いっきり出してしまったのが
この3者なんだろうな。


デュオとソロの演奏がバランスよく、楽しく聴かせてくれた。
2人の音質の違い、個性とテクニックのからみが絶妙で、
曲によってはコンサートホールよりも
ライブハウスで聴きたくなるような熱演もあった。

オープニングは武満作品。
晩年に書かれた「森の中で」という曲(鈴木ソロ)は
深みのある音色と、独特の「間合い」で
まるで無音のオーケストラがすぐ後ろにいるような
奥行きを感じさせた。
鈴木大介の、雑音のない正確無比な音色の美技が際立つ。

一方の渡辺香津美は
Mデイビスの「マイルストーンズ」で縦横無尽の即興を
聴かせ、大いに会場を沸かせた。
クラシックをやってもジャズをやっても
キレのあるスピード感で押しまくるところは
文字通り「フュージョン」な人なんだなあと思う。


ビートルズ関係は
「イフ・アイ・フェル」「イマジン」「レット・イット・ビー」で
「イマジン」が今日聴いた中で最もよかった。
鈴木大介が淡々とシンプルなメロディを奏でるのにかぶせて
渡辺がEギターで断片的な装飾をつけていく。
ある意味でアンビエントミュージックに近い、抽象的な美感が漂っていた。


最後に18人のコーラスが付いて
武満さんの「小さな空」と「○と△のうた」。
何度も聴いている曲なのに、なぜかジワっと涙が出てしまう。

アンコールは「つばさ」。
もっと聴きたい!という鳴り止まない拍手に惜しまれつつ
気が付くと、もう9時半・・・。本当にアっという間だった。


どうでもいいことなんだけど
鈴木大介と渡辺香津美は20歳くらい歳は違うのだが
二人並んで生ギターを抱えていると
同年代のいいオヤジに見えてしまう・・・

やっぱ、アナログオヤジっていいじゃん!と
武満さんの「ギターのための12の歌」の楽譜
(1996年 日本ショット株式会社 税別2,100円)
を会場で購入!

勇んで家に帰って、早速ギターを抱えてみるも・・・
う~ん、われ泣きぬれて、じっと手を見る。


勘違いアナログオヤジなのでした・・・




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ケイト・ブッシュはアートフォーク

2006-11-05 00:27:45 | オーディオ・V系
何を今さらと、笑われそうだが
つい先日SONYのネットワークウォークマンを
初めて購入した。石鹸箱タイプのやつ。
iPodじゃないのは、MORAの方をよく使うからなんだけど。


とりあえず、やっぱりウレシクて、
6Gってどれだけ入るんだ、と何も考えずに
手当たりしだいにCDを転送している。


いや、入るは入るは
現在約4G超使用して1094曲。
これならほんとに6Gで1500曲くらいいけそう。

言葉でわかっていても、あの小さな石鹸箱に
1000曲が入っているのは、おじさんにはやっぱり驚異的だ。
ボタン操作ひとつでCD約100枚の中から
瞬時に曲を選択できるスピード感は凄い。


アナログレコードをかける、あの一種儀式めいた緊張感も好きで
大きなジャケットを見ながら「聴く」音がいいのだ、と今でも思う。

LPがCDになったときに、その存在感のウスさに違和感を覚えたし、
ネットで曲がホイホイ買えるようになってからは、利用しながらも
すべての音楽が何の重さもなく「消費されてしまう」ような
危機感すら感じていたのだけれど
ポケットに1000曲というインパクトは、簡単には否定できない。
イヤよイヤよと言いながら・・・もう拒否できない・・・


・・・つーか、1年遅いよ、って感じだな。


入力するときにネット経由でタイトルやアーチスト名を
勝手にインプットしてくれるのだが、これがクセもので
元データの違いか、CDの違いのせいか知らないが
日本語と英語の表記が混在してしまう。
LED ZEPPELINとレッド・ツェッペリンが
別々に分類されるし(当然なんだけど)、
クラシック系がどういうルールになっているのかよくわからない。

転送する前に自分でカスタマイズせよ、ということなのだろうが
めんどくさくてやってられない、と思うのは私だけか?

iPodはその辺、どうなんでしょう。


で、検索にも色々やり方はあるのだが、
ジャンル表示も出るようになっていて、フと気が付くと
ケイト・ブッシュが「アートフォーク」に分類されている。

「アートフォーク」って、なんじゃそりゃ、と思ったが
デフォでインプットされているんだから
ジャンルとして確立されているんだろう(そうなの?)。

ちなみに、今まで入れた曲で「アートフォーク」に分類されたのは
ケイト・ブッシュだけ。
いやあ、ほかにどんなもんが入るのか
知りたいもんだ(ウチにあらなら、だけど)。


ちなみに、全曲サーチ(曲名)にして今トップに出てくるのは
「愛こそはすべて」(ビートルズ)。

日本盤から落としたから日本語のタイトル表示で、
それも現時点の単なる偶然に過ぎないのだが
おじさんは、たまらなくウレシクなってしまうのだ。

けっこう、コイツかわいいやつかもしれん。
これ以上前に出る曲は入れないでおこう!


とか言いながら、こうなると猛烈に
動く絵が出るiPodが欲しくなる。
ビデオが、見られるんだよなあ・・・
30Gとか80Gって、どんだけ入るんだろうなあ・・・


う~ん、先週に引き続き
おやじの欲望が暴走を始めているのでした・・・。

コメント (6)
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