ちょこ歴旅

歴史旅…というほどではないけど、気楽な史跡巡り備忘録
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両毛の旅

2018年01月01日 21時24分21秒 | 散策、お出かけ
あけましておめでとうございます。
突然ですが、両毛地域って言葉、
関西人には馴染みが薄いのでは?

ちょっと説明すると…
上毛野国(かみつけのくに、上野国)と
下毛野国(しもつけのくに、下野国)を
併せた地域、特に現在の群馬県南東部から
栃木県南西部に跨がる地域のこと。

先日、そんな両毛地域、群馬と栃木を
初めて訪問してきました。

東京から2時間弱、JR上野東京ラインから
久喜で東武伊勢崎線に乗り換え、足利へ。

栃木県足利市といえば足利氏発祥の地。
その屋敷跡と伝わる鑁阿寺(ばんなじ)へ。

左:中世武士の方形屋形の面影を漂わせる
  土塁と濠
右:特徴的な太鼓橋と門

続いて国宝の本堂へ。

右:鎌倉時代建造で、屋根には足利氏の
  引両紋と五七桐、さらに天皇家の
  菊紋が並びます。
左:精巧な飾り瓦が特徴的な唐破風

なんとなく屋根の家紋や装飾を眺めていたら
ご近所の詳しい方が足利氏にまつわる色々な
お話を20分ほど聞かせてくれました。

続いて、すぐ横にある日本遺産、足利学校へ。
足利学校は創建が奈良時代とも鎌倉時代とも
いわれる日本最古の学校で、フランシスコ・
ザビエルが「坂東の大学」と紹介したとか。
現在、日本遺産に指定されています。

左:濠と美しい土塁
中:教科書で見たことのある学校門
右:茅葺屋根が特徴的な書院

国宝の書籍など多数蔵しているそうですが、
主要な建物は残念ながら平成の復元。
どうりで綺麗過ぎるはず…。

文化溢れる足利に別れを告げ、東武伊勢崎線
で群馬県の館林市へ。

左:向井千秋記念館が建つ館林城本丸跡
中:土橋門(復元)と土塁
右:城沼

説明板や地図も少なく、五代将軍徳川綱吉公
ゆかりの城がぞんざいに扱われている印象…

やや残念な気持ちを抱え、最期に向かった
のは両毛地域ではない茨城県の古河市。

室町時代の古河公方(こがくぼう)の統治地と
して知られる古河は江戸時代には土井氏など
譜代大名の封地。
古河城は渡良瀬川の底に沈んでしまい痕跡が
残ってないけど、ここでは標識などで歴史の
痕跡を必死でアピールしています。

左:古河城出丸跡
中:鷹見泉石屋敷跡
右:鷹見泉石屋敷跡の塀、いい雰囲気

ところで、帰ってから気付いたことが一点。
森高千里の名曲「渡良瀬橋」の舞台が足利
ってこと…。
足利市駅に向かって何気なく渡った橋が
実は渡良瀬橋でした。

左:渡良瀬橋(無意識で撮影)
右:渡良瀬川の流れ(これも無意識で撮影)
  この日は暖かく「北風がとても冷たくて
  風邪をひいちゃいました」ってことは
  ありませんでした…

近くに歌碑もあったり、足利市駅で電車の
入線を知らせる曲が「渡良瀬橋」だったり
足利はなにかと森高推しみたいです。
知ってたら、八雲神社にも行きたかったな。


~今回の甘いもの~
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150(栃木)足利 芋ようかん
151(栃木)足利 古印最中
152(栃木)足利 古銭最中
153(群馬)館林 バターどら焼
154(茨城)古河 麦こがし饅頭
155(茨城)古河 許我どら
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