ポストの記事って放射能は怖くないだとか、広島・長崎の疫学調査で心配は要らないとかいっていますが取材をしたことがあるのかいな?
チェルノブイリ原発事故でも甲状腺ガンは治療が出来るから安心だとか・・・・
以下、ポスト(4月8日)の記事より。
被害がピークとなった95年には、小児甲状腺がんの発生率が、通常10万人に1人のところ、13人まで急増した。ただし救いは、この病気は治療でき、死亡したのは15人だった。小児ではない甲状腺ガンは約4000例発症したが、そのうち05年までに死亡したのは9人だった。
まず、ポストの記者が文系出身の記者だと思われる。理系では考えられない記事だからだ。
死亡しなかった小児の甲状腺患者数はどのくらいだったのか述べていない。
治療ができと書いているが、どのような治療がなされるかが書いていない。
死亡していないが甲状腺がんになった場合の症状がどのようなものかすら書いていない。
この記事は何を根拠に書いているのかを示す参照先(引用元)が明示されていない。
憶測で書いているかもしれない・・・
さらにびっくりさせられたのが、広島・長崎の被爆者に関する記事である。
放射能は怖くないというための根拠に、放射線影響研究所の調査報告を引用しているかのように書いている。
まず、放射線影響研究所が出したどのペーパーで述べているのかを明示していない。
ところで、ポストさんは知らないようだから教えて差し上げるが・・・
財団法人 放射線影響研究所の前身は何か、そして何の目的で作られたのか。
1945年に日本の広島と長崎に原子爆弾が投下されました。
アメリカはマンハッタン計画でこれらの原子爆弾を製造し実戦に用いました。
ここまではわかるかな?ポスト君。
1946年、アメリカは核兵器を開発するための組織を作り直しました。
アメリカ原子力委員会(AEC)がそれに当たります。
核兵器を開発する上で様々なデータが必要となります。
その中でも人体にどのような影響があるのかを知ることが一番重要でした。
兵器ですからね。
そこで、AECは広島と長崎に原爆傷害調査委員会(Atomic Bomb Casualty Commission、ABCC)を設置し、サンプル(人から土や被曝したいろいろなもの)を集めに集めまくりました。
そのデータ収集は軍事目的であるから、核兵器開発に不都合なデータは公開されません。
アメリカは、核兵器開発の実験で自国軍隊に核爆弾投下直後の突入訓練(実験)を行っておりました。
その際、「あぶないでっせ!」なんてことを自国でも知らせておりませんでした。
そのABCCが1975年に放射線影響研究所となったのですが、あくまでもアメリカの意向に左右される組織でありました。
さて、そのような組織が放射能は安全ですと言っても信用できるかは、いかにアホななポスト君でもおわかりになるだろう。