砂上の楼閣

たまに思いついたことを時々書いたり書かなかったり。
ジャンル未定の備忘録みたいなものです。

空気洗浄機

2009-11-02 18:19:37 | インポート
大手家電店に寄った際、空気洗浄機の実演というのをやっていた。

と言っても、洗浄機の送風口から風が出ていますよっていう程度のもので、ビニールひもが風になびいているのが見えるだけだ。

洗浄機の横にはデカデカとした看板で、「ウイルス除去・分解」と。

実演してくれるのは良いが、どういう風に理解すれば良いのだろう?

ウイルスを除去したと言われても、目に見えないし・・・
ウイルスがピンポン球ぐらいなら確認できるのだが、どのように検証すればよいのだろう?

まず、考えてみた。

ウイルスの除去を行ったというのであれば、ウイルス粒子の検出を行えば良いのだろう。いわゆる定量試験だ。
指標となるウイルスを空気中に散布し、それを吸引させて排出される空気を送風口から回収し、ウイルス粒子を検出すればよいか。
回収するにはフィルターを使うしかないかな?
フィルター上でトラップされたウイルス粒子をどのように回収すればよいのだろうか?

非特異的な吸着とかで、フィルターから回収されないかも知れない・・
色々なファクターが、ウイルス粒子の検出に影響を与えるかも知れない。

まぁー、これは、実験系を考えれば、なんとかなるだろう。

例えば、10の6乗個のウイルス粒子をその回収系で測定した際、10の4乗個しか検出されなかったら、ロスは10の2乗個ということであるからそれを考慮に入れればよい。


じゃー、空気洗浄機による分解は定性試験だろうか。

分解というのがどのようなものか分からないが、ウイルス粒子を分解するというのは、感染性を無くすということであると考えるのが筋だろう。
分解しても感染性が残るというのは意味がないので。
分解と言っても、ウイルス粒子が消滅するはずもないので、粒子としては検出される可能性がある。
だから、感染性の有無(不活化されたかどうか)を確かめなければならない。


で、これをどう実演するかが問題だ。

結構、面白いと思うが、電気屋の店内でこのような実験を行うわけにも行かず、
結局のところ消費者としては、空気清浄器の空気排出口から風が流れているのを見るしか能がないのだろうか?
除去されているか・分解されているかを疑ってはいけないのだろうか?

不思議な実演販売だぁーと思う今日この頃でした。


コメント
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