悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス) | |
クリエーター情報なし | |
中央公論新社 |
悲しき熱帯〈2〉 (中公クラシックス) | |
クリエーター情報なし | |
中央公論新社 |
レヴィ先生(関西弁のイントネーション)のご本。
途中でやめた。
話が飛び過ぎ。
時系列も地理的にも飛ぶ。
何か意図があるのかもしれないけど、僕程度の読者には思いつくままに書いているように思える。
授業の参考文献として、設問を意識しながら読んでようやくありがたさがわかる本だと思う。
あとは文章。
フランスのインテリが1950年代あたりに書いたんだろけど、わかりづらい。
おそらくこった文法を駆使して、美文とされているんだるけど、バリバリのグーグル世代にとってはとても読みづらい。
翻訳をした川田順造さんは、高名な文化人類学者のようだけど、本書の日本語は読みづらい。
、、、あとは、内容が僕にとってrelevanceを失っている。
サルトルの「嘔吐」を再読したときの感覚に近い感じ。
示唆するところの多い本であると感じるが、僕の心が高揚しない。
昔だったらドキドキしたろうに。
それは、僕が成長したということだろう。
文化人類学が幼稚な人間の学問であるという意味ではなく、
僕の中で彼らのような感受性がなくなったってことだ。
現状への適応の結果として、ね。