2012-0201-man0500
万葉短歌0500 神風の0441
神風の 伊勢の浜荻 折り伏せて
旅寝やすらむ 荒き浜辺に 碁檀越妻
0441 万葉短歌0500 ShuB400 2012-0201-man0500
□かむかぜの いせのはまをぎ をりふせて
たびねやすらむ あらきはまへに
○碁壇越妻(ごの だにをちが め)=未詳。<「碁」は氏の名。「壇越」は寺の施主の意>。禅師・沙弥のような称号か。
【編者注】題詞から、夫の伊勢行の時に都に留まった妻(つま)の歌。「神風」は初出。
【編者注-作者名が妻】この歌のように、作者名が男性の妻の場合、依拠本の表記は「が妻(め)」とする。岩波版では「の妻(つま)」、小学館版・講談社版では「の妻」、の表記である。
【訓注】神風(かむかぜ)。