2014-0303-man1269
万葉短歌1269 巻向の1163
巻向の 山辺響みて 行く水の
水沫のごとし 世の人我れは 柿本人麻呂
1163 万葉短歌1269 ShuD230 2014-0303-man1269
□まきむくの やまへとよみて ゆくみづの
みなわのごとし よのひとわれは
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
【編者注】題詞・作者名・脚注のいずれもないが、作者名は左注読下し「右の二首は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づ。」による。
【訓注】巻向(まきむく)[奈良県桜井市]。響みて(とよみて=響而)。行く水(ゆくみづ=徃水)。水沫のごとし(みなわのごとし=三名沫如)。我れは(われは=吾等者)。