2017-0522-man2480
万葉短歌2480 道の辺の2292
道の辺の いちしの花の いちしろく
人皆知りぬ 我が恋妻は ○
2292 万葉短歌2480 ShuF149 2017-0522-man2480
□みちのへに いちしのはなの いちしろく
ひとみなしりぬ あがこひづまは
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第66首。男。左注に、「或本歌曰 灼然 人知尓家里 継而之念者」(いちしろく ひとしりにけり つぎてしおもへば)。
【訓注】いちしの花(いちしのはな=壱師花)[下記注]。いちしろく(灼然)。我が恋妻は(あがこひづまは=我恋孋)。
【編者注-いちしのはな】未詳だが、ぎしぎし・くさいちご・ひがんばななどの説あり、と依拠本。『万葉集事典』は、「ひがんばな(まんじゅしゃげ)か。…ぎしぎし・だいおう・えごのき・くさいちごとする説も。」 電網で数例(後記)の調べでは、万葉植物園・万葉の森の掲示板などに明示してあるものは、ほぼひがんばなである。郡山市万葉植物園、国分寺市万葉植物園、山梨市万葉の森、川西市万葉の森、静岡市常葉万葉植物園、今治市万葉の森。