2017-0530-man2488
万葉短歌2488 磯の上に2300
磯の上に 立てるむろの木 ねもころに
何しか深め 思ひそめけむ ○
2300 万葉短歌2488 ShuF155 2017-0530-man2488
□いそのうへに たてるむろのき ねもころに
なにしかふかめ おもひそめけむ
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第74首。男。
【訓注】磯の上に(いそのうへに=礒上)。むろの木(むろのき=回香樹)[下記注]。
【編者注-むろのき1】対応原文の出現か所は、次のとおり。03-0446天木香樹者(むろのきは)、-0447礒之室木(いそのむろのき)、-0448根蔓室木(ねばふむろのき)、11-2488立回香樹(たてるむろのき)、15-3600多弖流牟漏能木(たてるむろのき)、-3601之麻能牟漏能木(しまのむろのき)、16-3830室乃樹(むろのきと)。
【編者注-むろのき2】依拠本は、「杜松(ねず)か。いぶきと見る説も」とし、広島県福山市鞆の浦のそれが著名だけれど、この歌との関係は不明とする。『万葉集事典』は、「杜松。ねず。ねずみさし。」