2022-1007-man4506
万葉短歌4506 高円の4177
高円の 野の上の宮は 荒れにけり
立たしし君の 御代遠そけば 大伴家持
4177 万葉短歌4506 ShuJ796 2022-1007-man4506
□たかまとの ののうへのみやは あれにけり
たたししきみの みよとほそけば
〇大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第214首。題詞に、「依興各(おのもおのも)思高円〔(聖武天皇の離宮)〕離宮処(とつみやところを。処=廃墟)作歌五首」、その第1首。左注に、「右一首右中弁大伴宿祢家持」。
【訓注】高円(たかまと=多加麻刀)[以下原文用字は同じ]。君(きみ=伎美)[聖武]。遠そけば(とほそけば=等保曽気婆)[「<遠そく>は遠く退く、遠い過去のものとなる…」]。