平地トレイルランナーの憂鬱 

~7年掛かって信州三大100kmレースを完走。まだまだFinishの充実感を求めて走ります。~

信越トレイル スルーラン ⑤熊と遭遇

2015-10-25 | 信越トレイル

猿に鹿にリス、猪、イタチ。アルプスに行けば雷鳥。
山に行くと色んな生き物と出会います。
今回は熊と遭遇したので記事にします。

熊対策として熊鈴を携行し、
見通しの悪い場所ではストックを打ち合わせて音を出して行きました。

場所はセクション5の後半・幻の池付近。時間は午前10時位でした。
ガサガサという少し大きな音がしたので、これは前方に何かいるとすぐに感じました。
茂みが有って先の様子は分かりません。
ゆっくりとその茂みを回りこんで行くと、30m位先に熊がこちらを向いているではないですか。
じっくりと観察なんてしている暇は有りません。檻なんてないのですから。
すぐさま20m程(?)後退しました。あちらも驚いた様で草むらに逃げ込んだ様子です。
でもどれだけ逃げたか分かりません。たった5mなのか100mなのか。

ここで次にすべき事を考えます。かなり気持ちは舞い上がってしまってました。
どうしたらいいんだ!。後ろから誰かが来るのを待つか?。
ここで引き返すか?。スルーランはここで中止か?。
熊がいたトレイルを通らないと先には進めないんです。

短い時間で出した答えは、”音を出して追っ払う”でした。
そして最初に出した音は”声”でした。
打ち鳴らしていたストックじゃなかったんですね。もっともストックは大して大きな音は立ちませんから。
オーッ。オーッ。っと森に向かって叫びました。
次に思いついたのは”ホイッスル”。
確か右のウエストのポケットに入っていたはずだっと、ガサゴソ手を突っ込んで探しますが無いんです!。
まさか襲っては来ないでしょうけど、焦ってました。
思い直して左のポケットを探ります。ガサガサ、奥の方に有ったではないですか。
ピィ~~ッ。これは大きな音が出ます。
しばらく吹いた後、ゆっくりと歩き始めました。もちろんホイッスルを吹きながらです。

この間、きっと1~2分の事だったと思います。
いや~、嫌なもんですね。長いこと山歩きしてきましたが初めての経験でした。

一瞬のことだったんですけど、子熊には見えなかったですね。
かといって大熊にも見えませんでしたけど。

出会い頭に鉢合わせなんて事になると、きっとトラブルになるんでしょう。
こちらの存在があらかじめ分かれば逃げてくれると思います。
今回は熊鈴のおかげで、最初のガサガサの音を立ててくれたんだと思います。
こういった事って必要なんだなと感じました。


本物はこんなに可愛くないんだから。









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