続・拙者シリ－ズ

またまた、拙者シリ－ズで参ろう！

朝の出勤途中の出来事。

「○○さん、頭寒くないのぉ？」

偶然に会った旧知の御仁、大きな声で無礼な一言。
それも「おはよう」でもなく、開口一番である。

その場で刀の錆にしても良かったが、そこは堪忍。
「あ、あぁ見ての通りでござる。」

確かに毛がないのは、淋しいし不憫に見えるであろう。
貴殿のせいではない。

しかし、それこそ大きなお世話というものである。

そういう不意打ちは、ボディ－ブロ－のように、
後からじわじわ効いてくるのだ。この無礼者め！

拙者だって、残りの髪の毛を伸ばせば、少しは暖かい。

なれどじゃ、それでは「落ち武者」になり申してしまうし、
長い黒髪の姫のように、頭を洗わなければならぬではないかっ！


親しき仲にも礼儀あり。

次回から「おはよう！頭寒くないの？」でお願いしたい！

今駅

最近、長女（中三）と塾の車での送り迎えなどで、
メ－ルをやり取りする機会が増えました。

一時の反抗期は峠を越え、最近はとてもいい笑顔でお話してくれます。

なので、お父さんは調子込み、努めて可愛くメ－ルを送るのです。
「りょうか～い！駅まで帰ってきたら、メ－ルするんだよぉ～！よろぴくぅ！」
（注：キモっとか思ったあなた。武士の情けじゃ許せっ。）

そして、昼過ぎにメ－ル着信有り。
「はいはい、来ました来ました、え～どんな感じかな？」
しかし、可愛い返信を期待した僕が馬鹿だった・・・・・。

メ－ルには、ズバリ。
「今駅」
その二文字だけ。



ん"－っ！　こら－っ！責任者出て来－いっ！
電報だって、「父危篤帰れ」とかって、もう少し情報量があるぞっ！！
「いまえき」っていう駅があるのかと思ったじゃないか！！

「くくくく・・・・・・」
横で一部始終を見ていた奥さんは
「父親というものは哀れなものよの。おほほほほ。」
「そう言うの俗に言う｛イタい｝ってやつじゃない？」

ん～確かにイタい。イタ過ぎる。
来年、スマホ購入予定の次女は、その辺サ－ビス精神が旺盛なので、そちらに期待しよう。

そして、そんな父の悲しい気持ちは知らず、
オヤジランチの野菜たっぷりラ－メンを頬張る長女なのでした。