拙者は、若年の頃より際だった綺麗好きという訳では無い。
ただ当家の保全あずかり役として、大奥の意向に反さぬよう勤めて参ったのだ。
しかし!
御当家嫡男(あ、長男ね)の傍若無人な振る舞いには、
そろそろ制裁を加えなければ、本人の為にならぬであろう。
その部屋の散らかり様ときたら、それはもう夢の島。
しかし、日頃より呪文のように「片付けろ」と申しておったところ、
部屋のゴミが減り、改善の兆しが見られたのであった。
若干ではあるが、部屋に片付いている。
「ふむふむ、まだまだ不十分であるが、意志だけは買おう」
そして部屋の奥深く侵入し、机の向こう側見た瞬間、
それは間違いと悟ったのであった。
「ぶおぉぉぉぉぉ~」(尺八の音)
「ゴミ箱に見事に積み上げる労力を、何故他に生かさぬ!」
「事もあろうに、分別という厳しい掟を全く無視しているではないか!」
「許さん」
但し、嫡男は寺子屋に同志の集いや小遣い稼ぎ(大学、サ-クル、バイトね)に忙しく、
当家御殿に殆どおらぬ。
仕方なく、部屋にお触れを出すのであった。
ただ当家の保全あずかり役として、大奥の意向に反さぬよう勤めて参ったのだ。
しかし!
御当家嫡男(あ、長男ね)の傍若無人な振る舞いには、
そろそろ制裁を加えなければ、本人の為にならぬであろう。
その部屋の散らかり様ときたら、それはもう夢の島。
しかし、日頃より呪文のように「片付けろ」と申しておったところ、
部屋のゴミが減り、改善の兆しが見られたのであった。
若干ではあるが、部屋に片付いている。
「ふむふむ、まだまだ不十分であるが、意志だけは買おう」
そして部屋の奥深く侵入し、机の向こう側見た瞬間、
それは間違いと悟ったのであった。
「ぶおぉぉぉぉぉ~」(尺八の音)
「ゴミ箱に見事に積み上げる労力を、何故他に生かさぬ!」
「事もあろうに、分別という厳しい掟を全く無視しているではないか!」
「許さん」
但し、嫡男は寺子屋に同志の集いや小遣い稼ぎ(大学、サ-クル、バイトね)に忙しく、
当家御殿に殆どおらぬ。
仕方なく、部屋にお触れを出すのであった。