JRAあたりではあまり聞かなくなった馬インフルエンザだが、地方競馬でも続々と陰性となる馬が現れ、かなり終息化に近い形にはなってきている。函館&札幌競馬場から牧場等への直接退厩も今日からできるようになり、馬の移動もボチボチ可能な情勢にはなってきている。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=22875&category=A
しかし、いまだこの問題に悩まされているのが川崎競馬。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=22876&category=B
累計で49頭出たが、内31頭がまだ陽性のまま。
さらに、ダービーグランプリ、日本テレビ盃の今年限定の地域限定重賞格下げの決定がなされたが、いまだ馬インフルエンザ問題でくすぶる様相であるため、10月3日開催の大井の東京盃、8日開催の盛岡の南部杯、9日開催の金沢・白山大賞典あたりの開催も現在は極めて流動的。ひいては31日の大井のJBCの開催も、年初の馬鹿げた騒動とはまた違った形で危うくなっている。ま、JBCは賞金が高額であるため、開催がムリとなったら今年は中止(他の重賞は地域限定となるかもしれないが)となるだろう。
JRAにしたって、白井の競馬学校が検疫場所から除外されたことにより、外国馬の出走が極めて困難な情勢になっており、スプリンターズステークスの今年の外国馬の出走はゼロ。そればかりか、前にも書いたが、地方から馬をつれて来れないため、地方のトップジョッキーが中央では今は乗れない形になってしまっている。
この間ドリーム競馬を見ていたら、
「凱旋門賞などの海外のレースに出走せず、国内に専念する有力馬が今年は多く、盛り上がりが期待できそう。」
という声もあったが、果たしてそうなのか?確かにこの調子でいくとJpn1レースとしては例年盛り上がりを欠く秋華賞に何とG1級優勝馬が4頭出走の予定となるが、90年代の、「秋のG1 10連戦!」とか言っていた時代ならばともかく、今の時代だと必ずしも盛り上がるとはいえないのではなかろうか。
21世紀に入って急激に国際化が進んだ日本の競馬なのに、今は中央と地方の「交流」さえままならないという、まるで昭和の時代の「鎖国競馬」に逆戻りした様相が伺える。ある意味懐かしいけど、今の時代背景を考えると、鎖国競馬というのはいかがなものなのか?
(馬インフルエンザ続報)
笠松、またもや日程短縮。
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川崎、依然21頭陽性。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=22895&category=B
金沢は全て陰性となった。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=22896&category=B
となると金沢の終息宣言は近い日に来るのかも。
園田、19日に再開。しかし当面は毎開催日ごとの検査キットは欠かさない模様。
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旭川は明日の開催出走予定馬も全て陰性。したがってコスモバルクも出走OK。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=22909&category=B