公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

TOEICは「役に立たない」?

2013-04-08 22:58:07 | その他
TOEIC高得点社員の英語力ギャップ なぜ?人事担当者もビックリ

産経新聞 4月8日(月)7時0分配信

楽天やユニクロが「社内公用語を英語に」しようと動くなど、日本でもグローバル化が叫ばれて久しい昨今。その影響は就職活動に励む大学生にも見受けられます。近年の就職活動において、語学力、特に「英語力」は、内定獲得に必要な要素の一つとしての認識が一般的です。そのため、本選考前までに「英語力」アップに取り組む学生が増えています。就活生の多くは、本選考前、具体的にはエントリーシート・履歴書の提出前までに「英語力」アップに取り組みます。それまでに英語力を上げておかないと、「英語力」というアピールの素材を、エントリーシート・履歴書に記載することができないからです。

 では、企業は学生の「英語力」を測るために、何を基準としているのでしょうか。読者の皆さんは既にご存知かと思いますが、近年、「英語力」を測る目安となっているのは、TOEICと言われる検定試験です。この「TOEIC」と言われる検定試験は、120か国、年間約600万人以上が受験(2010年度)しており、日本でも年間227万人が受験(2011年度)している世界共通テストです。日本では、企業や官公庁、学校など、約3,300団体が採用(2011年度)しています。また、多くの企業が海外に人材を派遣する際の基準として使用していたり、昇進・昇格の要件として使用していたりするため、「英語力」判定の標準となっているテストです。

 そういった背景から、企業の選考においてTOEICで高いスコアを保持していることは、就活において非常に有利と考えられています。大手電機メーカーや素材メーカーの人事担当者から聞いた話に依ると、内定者の多くは就活時点で750程度のスコア(最高点が990)を保持していると言っています。 実際に、武田薬品工業では、応募条件にTOEIC730点を基準として設けています。こういった傾向は企業全般に言えることです。しかし、入社後の実体を聞いてみると、TOEICのスコアは高いが英語でビジネスメールが書けなかったり、英語圏の外国人との会話ができなかったりするらしく、企業の人事担当者も頭を抱えているそうです。

 では、TOEICのスコアが高いにも関わらず、この様なことが起きているのはなぜでしょうか。『「捨てる」英語スクール』を運営している青木百香氏に話を聞くと、「TOEICの攻略本の中には、英語が全く話せなくても満点を取る方法がある、と断言しているものもある」と言います。要するに、TOEICというテストは、ある程度の攻略方法をマスターすることで高得点が狙える試験なのです。そのため、TOEICスコアとビジネス現場で求められる「英語力」との間にギャップが生まれてしまっているのです。

 企業選考の場で「英語を話す」必要がないため、採用の判断材料となるTOEIC対策にエネルギーを注がないといけないのは十分に理解できます。ただTOEICの点数だけではなく、実際に使える「英語力」を身に付けていなければ、社会人になった後で活きてきません。ですので、学生生活では机上での勉強に限らず、会話中心の授業を受講したり、留学生と交流をする場を設けたり、留学をしたりして、活きる「英語力」を身に付ける機会を自らつくってもらいたいと思います。

 数年前までは履歴書やエントリーシートにTOEICのスコアを記入する欄等なかった訳ですが、今では多く企業が採用時の参考にしています。こういった傾向が続けば、TOEICのスコアだけではなく、英語会話を面接の中で試す選考が主流になる日が来るかもしれません。(「内定塾」責任者 高嶌悠人)



ところで、自民党は教育改革の一環として、TOEFLの導入を安倍首相に提言。安倍首相も経済の成長戦略に織り込む方針。

首相 党の教育提言を成長戦略に(NHK)

安倍総理大臣は、自民党の教育再生実行本部のメンバーと会談し、英語の検定試験「TOEFL」などを大学受験で活用することなどを求める、教育改革に関する党の提言を、経済の成長戦略に反映させたいという考えを示しました。

自民党の教育再生実行本部は、国際社会で活躍する人材を育成するため、英語の検定試験「TOEFL」などで、一定以上の点数をとることを大学受験の条件とすることなどを盛り込んだ、教育改革の提言をまとめました。

そして、本部長を務める遠藤元文部科学副大臣らが、総理大臣官邸を訪れ、安倍総理大臣に提出しました。

これに対し、安倍総理大臣は、「提言の内容は、人材育成を進めていくために必要なものであり、『3本の矢』の1つである経済の成長戦略に反映させたい」と述べました。

会談のあと遠藤氏は、記者会見で「『日本の教育を変えていかなければ、教育後進国になってしまう』という思いで取りまとめた。参議院選挙の政権公約にも、一部盛り込んでいきたい」と述べました。



TOEFLやTOEICは、非英語圏者の英語検定としては優れているという評価がある一方、まさしく、「受験テクニック」を駆使して高スコアが獲得できるという代物らしく、ひいては実用面で「役に立たない」というケースがあるみたいだ。

ま、英語についての話は、最近ここで述べたが、日本人の英語力が伴っていないのは案外、リーダーとライティング(コンポジション)がまともにできていないことにあるのかもしれない。

特にライティングについては、大学受験において、まともに求められていないのではないか。

ま、国公立の二次試験では英作文の出題は必ずあるが、配点のほうはどうなのか?リーダー関連の総合問題よりもうんと低いのではないか。そして、私立の場合だと、受験者数が多いので、英作文はほとんど文法問題と化しているようである。

となると、英語で表現することが求められているはずなのに、逆にそのことがなおざりにされているのである。

ということは、中学3年間はリーダーを徹底してやるとしても、高校では、1年からコンポジションの授業を叩きこんだほうがいいのではないか。

もっとも、コンポジションは文法(構文)をきちんと理解していないと書けないし、加えて、単語、イディオム(熟語)もうんと覚えなければならない。よって、最初の1年間はどうしてもグラマー(文法)をきっちりとやらねばなるまい。しかしながら、ただグラマーだけの授業というのは、それこそ批判されているわけだから、要するに、コンポジションと絡ませた授業を行わねばなるまい。

高校2、3年では徹底して英語で文章を書かせる。となると、自然と教師は英語しか使わなくなるようになる。

つまりは、こうすることによって英語はマスターできるのではないか。

TOEFLやTOEICは優れたカリキュラムなんだろうけど、日本人に合った英語カリキュラムなんだろうか?

日本人の大半は、生まれながらにして英語を使いこなせる環境で育っていない。となると、どうしても「読み書き」から入らねばならないのでないか。

近時、センター試験ではヒアリングのテストもあるみたいだけど、果たして、その効果はいかほどのものなのか?ま、TOEFL導入の話が出てくる以上、あまり効果はないと考えられる。となると、こんなテストは必要あるまい。

そして、TOEFLやTOEICを過信しすぎないほうがいいのではないか。もし過信するようなことがあると、かえって日本人は英語を使いこなせなくなるんじゃないか。

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4月8日の優勝戦・重賞結果

2013-04-08 21:45:47 | 各日の公営競技
・競輪

大宮

A級 久木原洋 131

A3 大山誉史 121

岐阜

A級 近藤範昌 121

A3 野方宏樹 111

・競艇

戸田 松下一也 41623121

平和島 中谷朋子 3511111111

若松 宮田政勝 43311121

・地方競馬重賞

笠松 新緑賞 ユーセイクインサー 牝3 54.0 岡部誠 1:42:6 倉地学

第39回新緑賞が行われ、道中は3番手から運んだ岡部誠騎手騎乗の2番人気ユーセイクインサーが、3コーナーで先頭争いに並びかけると直線に向いて一気に抜け出し、2番手追走から粘り込んだ4番人気トライアンフバイオに、3馬身差をつけ優勝した。
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サッチャー元首相死去

2013-04-08 21:36:59 | 政治経済問題
サッチャー元英首相が死去 87歳(日経)

「鉄の女」と呼ばれ1979年から11年間、英国の首相を務めたマーガレット・サッチャー氏が8日、脳卒中のため死去した。87歳。強烈な指導力で国営企業の民営化や規制緩和を推進し、経済衰退に直面していた英国を復活させる基礎を築いた。その手法は「サッチャリズム」と呼ばれ、市場に多くを委ねる経済構造改革は他の先進国の経済運営にも大きな影響を与えた。

 25年、英イングランド中部に生まれた。オックスフォード大卒業後、59年に下院議員として初当選。75年に保守党党首に選ばれ79年の総選挙に勝って英史上初の女性首相に就任した。

 徹底した「小さな政府」の追求や民営化を通じた競争原理の導入、ビッグバン(金融市場大改革)など大胆な改革を次々と打ち出した。周囲の反対にあっても信念を貫き、英国病といわれるほど沈滞した経済をよみがえらせた。

 82年にアルゼンチンとのフォークランド紛争に勝利して政権基盤を確立。米国のレーガン大統領(当時)と密接な関係を築く一方、ソ連のゴルバチョフ共産党書記長(同)を早くから評価する独自の外交を進めた。

 86年に再選されたが、国民の改革疲れから支持率が徐々に低迷。国民に不人気だった「人頭税」の導入がきっかけで党内の強い反発を招き90年に辞任した。首相在任期間11年6カ月は戦後の英国で最も長い。

 その後も上院議員として活発な発言を続け、影響力を維持した。2002年に何度か軽度の脳梗塞(こうそく)に見舞われ政治活動を事実上停止した。

 51年に結婚した夫デニス氏との間に双子の子供がいる。95年7月に日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。



「鉄の女」として世界的に有名で、「ゆりかごから墓場まで」と言われたそれまでのイギリスの政策を抜本的に改め、上記の通り、「小さな政府」を掲げるという、現在の資本主義諸国政策の先鞭をつけ、これが功を奏し、イギリス経済を「復活」させたとまで言われた御方であった。

ご冥福をお祈りいたします。

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四日市・ガールズケイリン2日目

2013-04-08 19:43:57 | 競輪
2013/04/08(2日目)第6レース A級ガールズ予選21625m(4周)先頭固定競走| 発走予定 17:36

1 戸田 みよ子 予1
2 小林 莉子 予5
3 中川 諒子 予4
4 渡辺 ゆかり 予2
5 尾上 明子 予7
6 重光 啓代 予6
7 白井 美早子 予3

◎ 渡辺、〇 白井、▲ 戸田、△ 中川

レース結果はこちら

戸田 → 中川 → 小林


2013/04/08(2日目)第7レース A級ガールズ予選21625m(4周)先頭固定競走| 発走予定 18:02

1 荒牧 聖未 予2
2 三輪 梓乃 予1
3 関口 美穂 予6
4 中村 由香里 予5
5 田畑 茉利名 予4
6 高松 美代子 予7
7 藤原 亜衣里 予3

◎ 中村、〇 荒牧、▲ 三輪、△ 関口

レース結果はこちら

中村 → 三輪 → 田畑
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競走馬か「馬肉」か?

2013-04-08 09:03:52 | 競馬
目指せ、ばんえい競走馬デビュー 帯広で若馬の試験(共同)

体重1トンもの馬が鉄そりを引く北海道帯広市のばんえい競馬で、競走馬デビューを目指す若馬の試験が7日、始まった。全長200メートルの障害コースを、騎手の乗ったそりを懸命に引っ張ってゴールを目指した。

 今回挑戦したのは全て2歳馬の176頭で、合格は114頭。460~480キロのそりに騎手が乗り込み、到着タイムで合否が決まる。8月まで残り9回受験チャンスがあり、合格できない馬は食肉にされる可能性が高い、生き残りを懸けたレースでもある。

 発達した低気圧の影響で、横なぐりの激しい雨と風の中、コース途中の坂を楽々と越えていく馬もいれば、完走できない馬も相次いだ。



ばんばは、ばんえい記念が終わると1か月ほど休催されるが、その間行われるのが「競走馬検定」。

ばんばのファンの中には、実際の競走よりもこっちのほうが「面白い」という人もいるらしく、この検定競走は一般客も確か入ってみることができたはず。

はっきりいって、「いい馬」は競走馬となるが、「ダメな馬」は馬肉行き。

だから、ばんば関係者もこの検定にかける意気込みはすさまじいものがあるとか。
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桜花賞回顧

2013-04-08 08:16:33 | 大レース回顧集
第73回 桜花賞(GI)が7日、阪神競馬場で行われた。

1番人気は、13 クロフネサプライズで2.8倍、2番人気は、14 レッドオーヴァルで4.5倍、3番人気は、12 トーセンソレイユで7.0倍、4番人気は、18 メイショウマンボで8.7倍、5番人気は、3 クラウンロゼで9.5倍。10倍以下の単勝人気は以上5頭。

【桜花賞】アユサン 競り合い制し優勝!デムーロ兄弟ワンツー(スポニチアネックス)

 第73回桜花賞(G1、芝1600メートル・曇良18頭)は7日、阪神競馬場11Rで行われ、C・デムーロ騎手騎乗の7番人気、7 アユサン(牝3=手塚厩舎、父ディープインパクト、母バイザキャット)が、競り合いを制し優勝した。勝ち時計は1分35秒。

 ばらついたスタートから2 サマリーズが先頭に立つ、2番手にクラウンロゼ、3番手に5 ウインプリメーラがつける展開。

 3コーナー付近で1番人気クロフネサプライズがポジションを上げ先頭に立つ。

 4コーナーから直線に入ると、逃げるクロフネサプライズが後続を引き離しにかかるが、残り200メートルを切るとC・デムーロ騎手のアユサンとM・デムーロ騎手のレッドオーヴァルが鋭く脚を伸ばしクロフネサプライズを捉える。ゴール手前で2頭の激しい競り合いが続いたが、最後はアユサンがレッドオーヴァルを首差制し優勝した。

 2着レッドオーヴァルから2馬身半差の3着は9 プリンセスジャックが入った。1番人気クロフネサプライズは4着に敗れた。



<短評>

・アユサン・・・出足が良すぎたのか、初手は掛かり気味だったが、8枠の3頭が外から上昇してきたことも功を奏し、馬ごみに入れたことで落ち着いた。直線で一気にスパートをかけた。当初騎乗予定だった丸山が前日の落馬負傷により騎乗できなくなったため、急遽、クリスチャン・デムーロが代打騎乗となったが、併せて追ってきた兄のミルコ・デムーロ騎乗のレッドオーヴァルを、ゴール直前で伸び返して優勝。馬の出来が良かったがことが何よりも勝因か。

・レッドオーヴァル・・・初手は後方に構え、直線での伸びにかけた。坂手前で抜け出しにかかったアユサンを射程圏に入れたかに思われたが、坂で伸びが止まり、ゴール直前でアユサンに突き離された。

・プリンセスジャック・・・直線入り口では後方から5頭目ぐらいの位置だったが、そこから伸びてクロフネサプライズに先着した。今後にプラスになったような内容。

・クロフネサプライズ・・・先手を取ったサマリーズに無理に競りにいかず、馬なりで進めながら3角あたりから漸進していったが、4角で早くも先頭に立ってしまったことが結果的に誤算となった。道中メリハリがつけられなかったことで、直線で伸びきれなかった。今後の反省材料となった。

・ローブティサージュ・・・直線を向いて坂手前付近で先頭のクロフネに迫る勢いかと思われたが、坂に入ってから伸びきれなかった。

・トーセンソレイユ(7着)・・・出遅れが響いた。

・メイショウマンボ(10着)・・・3~4角時の動きは良かったが、直線で勢い止まった。

日本中央競馬会は7日に阪神競馬場で行われた桜花賞の馬券売り上げが、前年比4%減の140億9342万4900円だったと発表した。

桜花賞の売り上げは140億9342万4900円で対前年比96・0%。7日の阪神競馬場の入場人員は4万5236人で同79・5%。 (スポニチアネックス)

土日のおさらいと、月曜から笠松けいばが開催されます☆(場立ちの予想屋「大黒社」です!)

【桜花賞】アユサン差し返した!デムーロ兄弟、史上初G1ワンツー(スポニチアネックス)

牝馬クラシック第1弾「第73回桜花賞」が7日、阪神競馬場で行われ、丸山元気騎手の落馬負傷で急きょ乗り代わったクリスチャン・デムーロ(20=イタリア)騎乗の7番人気アユサンが、兄ミルコ・デムーロ(34=同)が手綱を取るレッドオーヴァルをゴール前で差し返し、人馬ともにG1初優勝。JRA・G1で兄弟ワンツーは史上初の快挙となった。ディープインパクト産駒もワンツー(2年連続)で、桜花賞3連覇。1番人気クロフネサプライズはゴール前で後退し、4着だった。 【レース結果】

 デムーロ兄弟の火を噴くような叩き合い。しかし、そこに兄弟の情は完全に消えていた。プロ対プロ。意地と意地のぶつかり合いだった。

 残り200メートル。弟クリスチャンに鼓舞されたアユサンが先頭に立つ。外から兄ミルコと共にレッドオーヴァルが迫った。左ムチの兄。右ステッキの弟。残り100メートルで兄が前に出る。弟も諦めない。懸命に右ムチを叩き込む。残り50メートル。アユサンが差し返して前に出た。わずかに首差。人馬とも夢に見た、G1初制覇のゴールだった。

 「ビッグ・ジョブ!!」

 両手を高々と上げ、C・デムーロが叫んだ。「凄い馬だ。4角で仕掛けた時の反応が良かった。2着馬が並んできた時、負けないという気持ちがあふれ出た」。馬の状態は完璧。手塚師は「究極」と表現した。体質の弱さに泣いてきたが、チューリップ賞3着後の栗東滞在で鬼の鍛錬。ハードに攻め抜き、馬体は12キロ減。無駄肉を削いだ体が輝いた。

 11年朝日杯FS(アルフレード)以来、2度目のG1制覇。「G1はなかなか勝てないもの。ましてクラシック1冠目。丸山君がこの馬のために尽くしてくれた。彼なくしてこの勝利はなかった」。前日の負傷で無念の乗り代わり。しかし、「出来はいい。中団で折り合えば必ず最後は脚を使う」とC・デムーロにアドバイスを送った丸山を称えた。

 C・デムーロは、これが全世界を通じて初のG1制覇。親日家の兄に「日本の競馬は世界一」と勧められ、2年前、公営・船橋の川島正行師の支援で地方短期免許で初来日。以来、兄の背中を追いつつ、日本の競馬や人々と触れ合ってきた。「兄は僕の先生。父のような存在。ミルコを差せるなんて本当にうれしい。丸山君のためにも結果を出せて良かった」

 母国イタリアの競馬は危機的状況。国家財政の不安で競馬も賞金が大幅に減額され、開催ボイコットが相次ぐ。騎乗機会を求め、C・デムーロは世界を渡り歩く。今年も1月から2月中旬までは米国に滞在。日本では6月3日までの短期免許を取得したが、その後、どの国へ行くかも決まっていない。4日、京都の南禅寺で花見をした際、絵馬に「世界のG1をたくさん勝ちたい」とイタリア語で記した。若きイタリアンは白星に飢えていた。

 昨年と同じディープインパクト産駒のワンツー。宿命の第2ラウンドはオークス(5月19日、東京)へ。指揮官は「距離は大丈夫。左回りも合う」と2冠目を見据えた。新馬戦Vのホーム。3冠王手の快走を見せてくれるはずだ。

 ◆アユサン 父ディープインパクト 母バイザキャット(母の父ストームキャット)牝3歳 美浦・手塚厩舎所属 馬主・星野壽市氏 生産者・北海道日高町下河辺牧場 戦績5戦2勝 総獲得賞金1億4374万5000円。

 ◆クリスチャン・デムーロ 1992年7月8日、イタリア生まれの20歳。09年にイタリアで騎手免許を取得、45勝をマーク。翌10年に153勝を挙げリーディング2位。11年1月からNAR(地方競馬全国協会)短期免許を取得(船橋・川島正厩舎所属)。同2月のクイーンCでJRA初騎乗(スクランブルエッグ15着)。12年1月にJRA短期免許を取得、同29日の京都牝馬S(ドナウブルー)で重賞初制覇。7日終了現在、JRA通算30勝(重賞4勝)。兄ミルコは騎手、父ジョワンニバティスタは元騎手、姉・パメラは調教師という競馬一家。1メートル61、47キロ。

 ≪桜花賞アラカルト≫

 ☆騎手変更 出馬投票後の騎手変更による優勝はグレード制導入の84年以降初。

 ☆3連覇 ディープインパクト産駒は11年マルセリーナ、12年ジェンティルドンナに続く優勝。同一種牡馬による同一クラシック3連覇は、サンデーサイレンス産駒の03~05年皐月賞V以来6度目。

 ☆1勝馬 48年ハマカゼ、54年ヤマイチ、80年ハギノトップレディ、95年ワンダーパヒュームに続き5頭目の優勝。

 ☆関東馬 10年アパパネ以来3年ぶり27勝目。

 ☆4勝目 C・デムーロは12年京都牝馬S(ドナウブルー)、同チューリップ賞(ハナズゴール)、13年スプリングS(ロゴタイプ)に続くJRA重賞4勝目。
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オルフェーヴル、天皇賞制覇「捨てた」?

2013-04-08 08:06:23 | 競馬
オルフェーヴル 春は宝塚一本!池江師「中距離使っていく方がいい」(スポニチアネックス)

先月31日の大阪杯で今年初戦を勝利で飾ったオルフェーヴル(牡5=池江)は、天皇賞・春を見送り、宝塚記念(6月23日、阪神)に向かうことが7日、決まった。

 放牧にも出さず、厩舎で調整していく。池江師は「オーナーサイドと相談して、次走は宝塚記念一本に絞ることとなった。3200メートルに使うとリズムが狂うかもしれないし、ずっと中距離に使っていく方がいいと思う」と理由を語った。

 昨春の天皇賞は後方待機から道中で動けず11着完敗。大阪杯で好スタートを切った今年は、昨春のリベンジを狙うより、現在のいいリズムを持続していくことを選択した。秋の大目標は昨年2着の凱旋門賞(10月6日、フランス・ロンシャン)だが、宝塚記念後のローテーションは決まっていない。



仮に、(春の)天皇賞が2400mであれば、オルフェーヴルは出走するだろうけど、3200mは長い、というよりも、オルフェーヴルの「気性」を考えると、必ずスローペースになる長距離戦ではまたぞろ、去年の阪神大賞典のような事態になりかねない、ということなんだろう。

ま、宝塚記念の出走が終わったら、もう国内で競馬をやる必要はないな。

キングジョージを狙ってほしい気がするが、ローテーション的に見たらムリ。

となると、ヨークのインターナショナルステークスからフォワイ賞を経て、大目標の凱旋門賞、というローテーションが「いいな」。


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