
シリア反政府勢力 アサド政権下で拷問関わった人物 責任追及へ NHK 2024年12月12日 6時08分
シリアでは独裁的なアサド政権を崩壊に追い込んだ反政府勢力が11日、アサド政権下で拷問に関わった人物の責任を追及する方針を発表し、今後の動きが注目されます。
シリアではアサド政権を崩壊に追い込んだ反政府勢力に政権が移譲されることになっていて、11日、反政府勢力は首都ダマスカスで出していた夜間の外出禁止令を解除し「仕事に戻り、新たなシリアを作るために協力してほしい」と呼びかけました。
また反政府勢力を主導する「シリア解放機構」のジャウラニ指導者は11日、独裁的なアサド政権下で刑務所などでの拷問に関わった人物について「シリア国内では追跡し、国外に逃亡した人物は各国に引き渡しを求める」とする声明を発表し、責任を追及する方針を明らかにしました。
アサド政権下では拷問などの非人道的な行為が繰り返されてきたと国連などから指摘されていて今後の動きが注目されます。
一方、アメリカ国務省は11日、ブリンケン国務長官が13日にかけてシリアの隣国のトルコやヨルダンを訪れると発表しました。
ブリンケン長官はシリアの政権移譲をめぐりシリアがテロリストの拠点となり周辺国の脅威とならないよう協議するとしています。
シリア情勢をめぐってはトルコが反政府勢力を支援する一方、イランはアサド政権の後ろ盾となっていたことなど関係国の思惑は錯そうしていて、新しい国づくりに向けては各国の利害調整が難航するのは避けられない情勢です。
政権崩壊の翌日 首都ダマスカスでは
NHKはシリアのアサド政権が崩壊した翌日の9日、首都・ダマスカスで撮影した映像を入手しました。
このうち、空軍基地では、シリア軍のものとみられるヘリコプターのローターが大きく折れまがり、真っ黒に焼け焦げた機体の残骸のようなものが確認できます。
イスラエル軍はアサド政権が保有していた兵器が反政府勢力の手に渡るのを防ぐためだとして、シリア国内への空爆を繰り返していて、この空軍基地も攻撃したものと見られています。
また、ダマスカス市内では、アサド大統領の肖像画が剥がされ、人々が戦車の周りなどで喜びをあらわにする姿も見られました。
アイスクリームを売る店が多くの人でにぎわうなど、政権崩壊の翌日から日常生活に向かう様子もうかがえます。
インタビューに応じた女性は「安全と安定を取り戻し、自由に発言できるようになってほしいと思っています。国外に行った人々が帰国し、私たちがかつてのように団結することを願っています」と話していました。
シリアでは独裁的なアサド政権を崩壊に追い込んだ反政府勢力が11日、アサド政権下で拷問に関わった人物の責任を追及する方針を発表し、今後の動きが注目されます。
シリアではアサド政権を崩壊に追い込んだ反政府勢力に政権が移譲されることになっていて、11日、反政府勢力は首都ダマスカスで出していた夜間の外出禁止令を解除し「仕事に戻り、新たなシリアを作るために協力してほしい」と呼びかけました。
また反政府勢力を主導する「シリア解放機構」のジャウラニ指導者は11日、独裁的なアサド政権下で刑務所などでの拷問に関わった人物について「シリア国内では追跡し、国外に逃亡した人物は各国に引き渡しを求める」とする声明を発表し、責任を追及する方針を明らかにしました。
アサド政権下では拷問などの非人道的な行為が繰り返されてきたと国連などから指摘されていて今後の動きが注目されます。
一方、アメリカ国務省は11日、ブリンケン国務長官が13日にかけてシリアの隣国のトルコやヨルダンを訪れると発表しました。
ブリンケン長官はシリアの政権移譲をめぐりシリアがテロリストの拠点となり周辺国の脅威とならないよう協議するとしています。
シリア情勢をめぐってはトルコが反政府勢力を支援する一方、イランはアサド政権の後ろ盾となっていたことなど関係国の思惑は錯そうしていて、新しい国づくりに向けては各国の利害調整が難航するのは避けられない情勢です。
政権崩壊の翌日 首都ダマスカスでは
NHKはシリアのアサド政権が崩壊した翌日の9日、首都・ダマスカスで撮影した映像を入手しました。
このうち、空軍基地では、シリア軍のものとみられるヘリコプターのローターが大きく折れまがり、真っ黒に焼け焦げた機体の残骸のようなものが確認できます。
イスラエル軍はアサド政権が保有していた兵器が反政府勢力の手に渡るのを防ぐためだとして、シリア国内への空爆を繰り返していて、この空軍基地も攻撃したものと見られています。
また、ダマスカス市内では、アサド大統領の肖像画が剥がされ、人々が戦車の周りなどで喜びをあらわにする姿も見られました。
アイスクリームを売る店が多くの人でにぎわうなど、政権崩壊の翌日から日常生活に向かう様子もうかがえます。
インタビューに応じた女性は「安全と安定を取り戻し、自由に発言できるようになってほしいと思っています。国外に行った人々が帰国し、私たちがかつてのように団結することを願っています」と話していました。